■ 2004年08月15日 ■ <本>高殿円 遠征王シリーズ読了

『尾のない蠍』『運命よ、その血杯を仰げ』読了。展開が目まぐるしくて、ところどころ一読しただけでは把握できないんだけれど、作者が描きたいと思っている場面のイメージはわかる。本当は惹かれあっているのに、運命のいたずらで敵対関係にある二人が、(別れを予感しながら)ほんのひととき平和な時間を過ごすみたいな。誰も来ない冬の離宮で過ごすとか。血筋がつながっているとかいないとか。離れ離れになったりまた出合ったりとか。ビーンズ文庫はそういう話が多いな。私もそういう話が好きだけれど、あともう少し整理整頓して、読者をそういう場面で遊ばせてくれる余裕があったら、どんなにいいかしらとおもう。本を読むことが好きで、自分でお話を作ることが好きな、友達のノートを見せてもらったような気分。素材はいいのにもったいないぞー。私はこのお話が嫌いじゃない。むしろ好き。だからもっと上手く書いてほしい・・・
ところで最終巻の最後の方で、三箇所ばかり萩尾さんの漫画からの影響というか、引用を見つけた。ヴィオリータだったり、グレンスミスだったり。ほんとに創作少女への萩尾漫画の呪いは深い。

投稿者 SOKE : 2004年08月15日 19:36
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