■ 2004年08月15日 ■ <本>駒崎優『歓楽の都2 譚詩曲の流れゆく』

基本設定が頭に入ると、続編を読むのは簡単。第二巻も面白かった。本を読み終わって、作者のあとがきを読み、作者の公式HPを読んで、これを書いている人が既に何冊も本を出し、同人誌を出していることがわかった。ここのところ読んでいる本のいくつかが、プロットをそのまま本にしたような印象だったけれど、この人の場合、本人がはっきり書いている。19世紀末イギリスの雰囲気だけを拝借しているけれど、資料は少ししか読んでいない。ちょっといいなと思う舞台で、キャラクター達の既にある物語を動かしている感じ。だから読み終わったあとの印象が軽い。骨組みがしっかりしていれば楽しく読めるんだし、そのことの良し悪しを言うつもりはない。それでもちょっともったいないなあと思う。歓楽の都の場合、二冊ともミステリものに仕立てても十分面白い話だったけれど、そこをじっくり書くつもりがなさそうで、あっさり流れてしまう。ショウとレイの関係を前面に出すより、きちんとしたミステリの中に組み込んだ方が美味しいと思うんだけれどな。この巻の雪舟さんのイラストは、みんな素敵でした。ある意味本文以上の情報量。

投稿者 SOKE : 2004年08月15日 12:37
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