寄宿舎内の権力闘争と、ナチに奪われた絵画に秘められた謎と、『チョコレートキス』みたいな誰がかわいい子を自分のものにするか、みたいな話が混ざった第二巻でした。楽しい。
投稿者 SOKE : 2004年08月04日 16:19おもしろかった〜。アシュレイは甘い毒を吐く闇に通ずる者。シモンは、光り輝く、揺るぎなきもの。時のひずみにある解放されない魂への道を開く者と、現実に引き戻す者。アシュレイの魅力は、性的な部分も含めて、影にあり、シモンの魅力は、光にある。両者の魅力を、納得できる形で突きつけられて、2人の間で揺れるユウリから、目が離せない。
事件は、ナチに虐殺された女性の思いを秘した絵画の話。軽軽しく扱われるべき題材ではないけれど、その無念や、哀しみは、真摯に描かれていると思う。最後の失われた赤ちゃんが見出されるところは、ほっとあったかい気持ちになって、じんわりくる。ロビンや、チェンジリングの話も楽しくて、只今、英国モード。(最近、読解力と視力が落ちてるので、どうしても刺戟が強かったり、テンポのいい話に流れがち。ゆったり物語りを楽しむモードに入るのが、なかなか大変な今日この頃)
話の作り方は未熟なところもたくさんあるんだけれど、楽しいしイメージは豊富だし、勘所は押さえてる感じがするのよ。このシリーズから離れた時にどんなものを書くのかが楽しみかも。英国モードなんだったら、次は『FLESH&BLOOD』へどうぞ。