松岡さんの本を読むのも、キャラ文庫を読むのも初めて。なので、最初はどういうジャンルのどういう作品なのか、わからないまま読んでいました。イギリス駐在員の息子でロンドンの高校に通う海斗(かいと)は、友人と旅行中、エリザベス一世の時代にタイムスリップしてしまします。そこでカイトは船長ジェフリーの保護を受け、エリザベス一世やキャプテンドレイクが動く歴史の舞台を見ることになります。カイトの歴史の知識はスペインの関心もよび、何度も危険にさらされるのですが、ジェフリーとその友人のナイジェルが命をかけて守ってくれる、というお話。(これを王家の紋章と似ているという人がいます。)
最近読んでいる漫画や本と同様、この話の主人公カイトも、何もしないのにもてまくるという設定になっています。ジェフリー、ナイジェル、ビセンテ。でも、早々にカイトに惹かれるかっこいい男達がでてきたわりに、そのあと話はすすまない。海賊まがいの船長のわりに、ジェフリーは紳士的です。そのかわりに巻数を追うにしたがって、当時のイギリスのいろいろな人物や出来事を織り込んだ話がだんだん面白くなってきて、帆船の戦闘シーンなんかも、ちゃんと書き込まれるようになって、そっちのほうがおもしろいからBL的怒涛の展開はなくてもいいや、みたいになってきています。あいかわらず、モテモテのカイト君ではありますが。
もしかしたらお約束的シチュエーションは、導入として必要なのかしらん、と思う今日この頃。ある程度、読者の気持ちをストーリーに引き込んでから、やっとやりたいことがやれる。書ける。そういう感じなのかしら。M&Cを見て読んだあとなので、帆船の描写が違和感なかったです。それから映画の『エリザベス』とか『恋におちたシェークスピア』とかを思い出したり。眠らせない拷問というと思い出すのはエルドのアーサーだな。いろいろな引用からできている世界。作者の趣味の世界の上に、BL的人間関係がのっていて、そこに美麗なイラストがふんだんに加わって、最初はどんなもんだろう・・・と思っていたんですが、巻数を追うごとに、けっこう真剣に読んでしまいました。カイトの歴史的知識に頼るようじゃイングランドだめじゃん、とか、21世紀に残してきた和哉君をどうするんだよ。とか、つっこみどころはいろいろ残しつつ、続編が出たら読もうと思っています。寸止めをやめてほしいなあ・・・
しつもん:
SOKEさんはいったい1冊何分でライトノベルスを読んでいるのだろう? もしくは寝ていないのか(笑)?
松岡さんは、M&Cのプログラムに寄せられた文章を読んで「この方かなり本格派」だと思って「F&B」を読み始めたのですが、陸に上がったところで中座してそのまんまになっているわ。いかん。
面白いの? じゃぁ先を探して読もうかな?
基礎知識がしっかりしているので安心して読んでいられます。でも実際にあそこまで調べて書くのって大変だろうなぁと思うけれども。
一冊40分ってところですか。気に入ると、もっと時間をかけて読み返しますけれど。とーこさん、もし読まれるなら送るけれど。DVDも返さなきゃいけないし。
「F&B」は、BLの系列ながら、そこから違う場所へ行くような行かないような、中途半端なところの見極めがまだつかないみたい。エリザベス女王とか、シェークスピアとか、牢獄の刑吏の描写が妙にマニアックでおもしろいんだけれど。これ読んで、カイトとジェフリーが好きになって、ついでにあの時代に興味を持つ子が増えたらそれもいいかもしれない。