おまけのたくさんついた初回限定版は買えませんでしたが、CD二枚組の通常版をアニメイトで買いました。こ、これは、ほんとうにおもしろかったです。シリーズ第一巻の『今日からマのつく自由業』をほぼそのままドラマに仕上げたもので、省略するところは省略されていますが、大事な決め台詞は全部入っています。声優さんたちは、一応シリーズ全体を把握しているようで、一巻ではどうってことないセリフの背後にあるいろんなエピソードを連想させるような、思いいれたっぷりのセリフまわしを聞くことができます。コンラッドのアーダルベルトへの「あいにく、おまえほど愛に一途じゃないんでね」とか、ユーリに言う「おかえりなさい。あなたの魂のあるべきところへ」とか、「手でも胸でも命でも」とかとか。うー。この好青年ぶりっこのコンラッドが実はあんなに暗いヤツだなんて、最初は思いもしなかったぜ。そして無駄に渋くて良い声のグウェンダルが素晴らしい。こんなに良い声なのに、あんな役なんて・・・・で、ユーリの声を最初聞いた時は、もうすこしボーイソプラノの方がいいかな?と思ったんだけれど、上様モードになったときの櫻井さんの艶っぽさでもう全然オッケーになりました。カッコいいよ上様モードのユーリ。
そしてなによりも、このドラマCDの最大の聞き所は、ボーナストラックの『毒女アニシナと秘密の研究室』です。これは、すごい。すごすぎる。大塚さんのグウェンダルも素晴らしいけど、高山みなみさんのはじけっぷりが芸術的です。おどしたりすかしたり、おだてたり突き落としたり、変幻自在。グウェンを手玉に取っている姿はまさに「毒女」。いじめかSMか、っていうくらいやっていながら、しかもかわいい毒女アニシナ。『毒女アニシナと患者の意思』『毒女アニシナとあるカバンの修理』『毒女アニシナと煩悩のコルセット』のさわり部分も聞くことができます。(笑)このボーナストラックの台本は現在発売中の『The Beans』にも掲載されているので、是非ご覧になって、いや、是非聞いてみてほしいお話でした。