さて、うちのカーステレオはこの一年・・・以上、ほとんど陽水ばかりかけていた。ブルーセレクションのアコースティックな感じが好きだった。それか、GOLDEN BESTとか。数ヶ月前から一枚のCD−ROMに百曲以上入っているMP3で聞くようになったので、これまで入れ替えがめんどうで聞かなかったアルバムも定期的に耳にするようになった。同じ曲でもいろいろなテイクがあっておもしろい。一番、目新しいところでは、『海にきなさい』が発表当初とは全然違うものになっている。最初は軽く歌っていた。明るい海辺に遊びに行く歌。それが祈りのような曲になっていったのは年齢的なものだろうか。『カナリア』ですごく変わったアレンジがあって、どのアルバムかは忘れたけれど、そういう違いを比べるのも面白いかも。
昨年から何回かコンサートに行くようになって、コンサートの中で古い曲を歌い直すということもやっているのがわかってきた。ファンサイトのセットリストを読む楽しみは、そんなところにもある。去年聞いたところでは『いつのまにか少女は』が前半ツアーの最後の方から少しづつ登場するようになっている。特にアレンジは変わっていないけれど、初期の頃の張り詰めたものとはまた違っている。『クレイジー・ラブ』はもとは山口百恵に提供した歌で、昔の歌謡曲のようなオーソドックスなつくりの歌。これも歌うだびにどんどん深くなる。と、思っていたら、あるときアレンジが一変した。それまではサビに向かって歌い上げていく派手な歌だったのが、最初から最後まで、押さえて押さえて歌ったのだ。もう反則じゃないですか?というくらい。ため息をつくように陽水が歌う。「もっと真夜中になれば、クレイジーラブ」という歌詞がまた違った意味を持ってくる。
さて、そんなふうに陽水の引き出しにはまだまだいっぱい歌が眠っていて、いろんな可能性があるんだけれど、MP3の100曲を繰り返し聴いていて、私が何回聞いてもまた聞きたいと思う曲は、実はまだ全然メジャーになったことのない曲なのだ。『GOLDEN BAD』は『GOLDEN BEST』のあとに出た、アルバムで、万人向けのベストアルバムから抜けてしまった癖のある曲ばかりが集められている。これがスゴイ。アレンジも歌も、聞いているうちに気が狂いそうになるようなねじれ方をしていくのが気持ちいい。あんまりコンサートでも歌われたことがないので、もっぱらCDを聞くばかりなんだけれど、『少年時代』もいいけれど、こういう歌をもっと歌ってほしいし、生で聞きたいと思っているのは私だけじゃないはず。
投稿者 SOKE : 2004年06月24日 13:57