めったに出ないコミックスが二冊同時にでるなんて不思議。これも波津さんの本です。フラワーズに不定期連載されている「うるわしの英国シリーズ」の二冊目。オースティンの小説のように、19世紀のイギリスの家庭を舞台に、社交とロマンスと結婚がメインになっています。だけれども主人公的キャラのコーネリアスはきっといつまでたっても結婚できないのだった。(笑)少女漫画的なお約束でできている世界。社交界の華のような女性にも、婚約者が死んで二度と結婚をしないと誓っている身持ちの堅い娘にも、必ず大事に思ってくれる相手が現れる。ハンサムで地位もあるコーネリアスはいつも縁結びの貧乏くじ。それでも楽しそうに仲人役を務めている。しかし、その少女漫画的お約束が最近では何だか新鮮に思えてしまう。居心地のよさを感じてしまうのは何故だろう。『小公女』や『小公子』や『秘密の花園』や、昔読んだような、不幸なこどもが幸せになるようなそういう話はいつも必要だということだろうか。そして何回も同じ話しを語り直しても、小道具やシチュエーションが違うのであきさせない。猫のウィルヘルムもなかなか良いキャラだし。ロマンティックとほんの少しの不思議をふりかけて、どこまで続けることができるんだろう。とっても難しいと思うんだけれど・・・・途中ひとつだけ色の違う話が混ざっていて、きっと異世界ファンタジーのキャラなんだろうけれど、この話の中では少々浮いた感じがするけれど、独立した話として是非読んで見たいと思った。ポーみたいな、そういう話も近頃ではあんまり見かけないから。
投稿者 SOKE : 2004年05月29日 00:35