デジタルビデオの編集にはパソコンを使う。映像を取り込むには、ハードディスクの容量が大きいほうがいい。うちの場合、昨年夏に買ったNECのvaluestarが140GBなので、それを使った。それでも半年の間に、鋼だのエースだのあとからみておこうと思って録ったけれど見ない番組だので、100GBがふさがっていた。40GBの空きだと、何時間か映像を取り込んだあと、パソコンの動きが遅くなったので、録画した番組をかなり消去してスペースを作った。
編集ソフトはvaluestarに最初から入っていた「Ulead Video Studio」を使った。
このソフトを使って、映像を取り込むと、カットが変わるごとに映像を切って取り込んでくれる。画面のプレビューを見ながら不要な部分をどんどん消していく。そして残った部分をさらに編集して、一本の映像にまとめる。消した部分もHDDから完全に消去されているわけではないのでやり直しも簡単だった。
そしてまとめた映像に、テキストやいろいろな効果を加えていく。子画面を表示することもできる。BGMを入れることもできる。カットのつなぎにデジタル処理の画面をはさむこともできる。(ワイプとかね)カットのつなぎはコマ単位でできる。アナログの編集からくらべればずいぶんラクになった。
編集お疲れ様でした。でも、ちょっと楽しそう。
デジタル画像のパソコン上での編集というのは、ちょっと前までギョーカイではAVIDと言われていました。今はきっとこれが普通になっているので、ただ、編集って言われてるんだろうけど。
こういう編集はノンリニア、つまり非線型編集と呼ばれていますが、ビデオ「テープ」での編集が「線形」であることに対して命名されたのでしょう。
このデジタル編集って、面白いことに、昔のフィルムの編集そっくりです。ちょっとフィルムの編集手順を書いて比べてみますね。(以下の手順は同録のない画像のみの編集の場合です。)
ビデオを用いない動画フィルムの編集は、通常、ネガをポジに起こして、ポジを編集してから、それに沿う形でネガの編集を行います。
ポジの編集は、まず、OKカットを選んで切り出し、切った部分は洗濯ばさみで(ほんとなのよ(笑))吊し、どんどん必要な素材を選んでいくことから始まります。切り出したカットの頭は、そのままサムネイルなわけです。また、ポジとネガは、撮影したマスタ画像と編集用の画像の関係と同じですね。ポジはどんなにいじっても、ネガには影響しないですから。
フィルムは、切り出したあとは必要な部分だけを手にとって扱えるので、ビデオテープみたいに巻き戻したり、早送りしたりの手間がないのがなんと言ってもフィルム編集の良いところ。別カットの挿入なんかも自由自在。サムネイルを並べて編集順序やなんかを選ぶのと似ています。私はフィルムの仕事から入ったので、初めてビデオの編集をした時、必要な部分への移動のあまりのもどかしさに、ジリジリしたものです。
素材を取り出したあとは、ビューワなどで映像を見ながらタイミングを計って止め、そこに白や黄色のダーマット鉛筆(懐かしいね!あの、巻いてある紙を糸で切ってほどいていくヤツだよ)で印を付け、切って、スプライシングテープで貼って、もう一度ビューワで観ながら確認して、いらないところは切って、足りなければ足して、ということを繰り返して編集していきます。
余談ですが、ダーマットって、編集する時にフィルムを汚さないように付ける編集手袋(といっても、応援団の人や選挙の人が使う白手袋と同じなんですけど)でこすると直ぐに消せるので、編集点の目印には最適なんですよ。オーバーラップなど、効果を入れる部分は、現像所での光学処理が必要なので、その指示などもダーマットでポジに書き込みます。
ポジの編集が終わったら、ラッシュ編集試写をして、OKならネガ編集に入ります。ネガ編集にはちょっと特殊な技術が必要なので、ネガ編は、専門の人が行います。
ネガには、数コマごとに目安となる数字がフィルムの縁の部分に付いているのですが、これがポジに焼き付けると、同じ番号がポジにも焼き付けられるので、編集済みのポジにも、この数字が残っています。これを目印にネガを切り出して、ポジを参照しながらセメントで接着していきます。これって、デジタルに付されたデータを読んでいく編集と似ているでしょう?
こんな風に、デジタル編集とフィルムの編集はとてもよく似ています。要するにどちらも、ノンリニアな編集なんですよね。今一番新しい動画編集の方法が、一番古い動画編集に似ているのって、ちょっと面白いですね。
CMなど、テレビで放送するフィルムの編集では、上に書いたような昔ながらのフィルム編集と今の編集との間にはいくつか折衷の時期がありましたが(ポジを起こさずにネガから直接ビデオにマスタテープを起こして、そこから編集用のVHSテープを起こしてラッシュ編集をしてからマスタテープを編集するとか。劇場用映画はビデオに起こす意味が余り無いので、今でも上のような編集方法だと思います)、編集の楽さでは昔のフィルム編集が一番でした。今、動画編集が手順としてはそこに戻っていることが、なんだか不思議でもあります。
うふふ。やっぱり書いてみるもんだ。思わぬコメントがかえってくるから。そうそう、作ったファイルの拡張子がavidだったと思うよ。なんのことかわからなかったけれど、そういうことか。
デジタルになって、アナログの原型に戻るっておもしろいね。ciantさんが書いたとおり、パソコン上で切ったり貼ったりしてました。それでもって、期限を切ってそういう作業をすることがじつは、とても楽しかったです・・・クラスの皆様に、どうもありがとう、大変だったでしょう?などと感謝されつつ、実は自分の好きなことをやってるだけという(笑)
ダーマトフラフも好き。黄色が私の愛用品でした。本に線を引くのにつかっていた。何かの情報整理学の新書におすすめされていたので。あのむいた紙がなんとなく捨てられなくてね・・・
文化祭用の8ミリ映画の機材は全部、どこかから借りてきていました。フィルムをつなげるのとかつないだフィルムをまわしながら見るのとか。放送用のフィルムとは違うだろうけれど、原理的には同じかな?そういうことをやりつつ、そのギョーカイに進んだヤツもぼちぼちいたかもです。
いや、自分でやったらよーくわかったけれど、切って切って切り倒したつもりでも、今日見直したらまだ切るべき部分はたくさんあったなあ。そしてそうやって枝葉を落としていくとあら不思議。実際とは全然違うストーリーが現れちゃって。今回わたしは、うつくしい思い出路線でまとめたので、ものすごくおもしろいコメント集とか某放送局とうちのセンセイ達のすったもんだを全部切ってしまったのが残念です。でも時間がたつとそういうことってどうでもよくなるので、やっぱり青春の思い出にしてみました。(私の青春じゃないよ)