公開初日、レイトで見てきました。9時30分開演。200席くらいの劇場が半分以上埋まっていました。客層はばらばら。若いカップルや年配のカップルや、女の子のグループや家族連れなどなど。いったい何を期待して見に来られたのか・・・予告編騒動のことを考えると少々心配ですが、初日から来るお客さんたちは映画を好きな人が多いみたいで、快適に過ごせました。感想は以下(ねたばれ全開)↓
映画全体として見れば、割とおだやかな描写が続いた印象があるんだけれど、冒頭とラストの戦闘場面が結構ショックかも。できるだけ忠実に描くとああなるんだねえ。砲弾か来て水兵たちがふっとぶさまや、白兵戦の血だらけの描写がすごかった。でも、これまで読んだ帆船ものの小説や漫画(私の場合、数は少ない)の舞台がこんなふうなんだ、と納得することができました。なんだか『エルアルコン』とか『トラファルガー』とか思い出すんですけれど。でもって船医のタイプは全然違うけれど、『アイビーネイビー』なんか思い出したりして・・・青池さんって、結構海洋ものを読んでいるのかな。
細部がものすごく本物っぽくて、戦闘シーンもリアルな割には、穏やかな部分の人間ドラマの部分はどう受け取ればいいのかしら・・・と考えながら見ていました。船長の任務遂行に徹している姿を描いているのか、船医との友情を描いているのか。有無をいわせない戦闘シーンと人間的なシーンを融合させるのは難しいね。中盤の時間のゆっくりした感じは『刑事ジョンブック目撃者』と『ピクニックatハンギングロック』の監督と知って、なるほどと思いました。
私は主役のラッセル・クロウの映画を見るのはこれが五本目。『L.A.コンフィデンシャル』『グラディエーター』『インサイダー』『ビューティフル・マインド』『M&C』L.Aのクロウが一番好きだな。今回のは、グラディエーターとビューティフルマインドの主人公を足して割ったような感じだよね。(も少しやせた方が好きかも)
ラッセル・クロウとポール・ベタニーのコンビは絶妙で、『ビューティフル・マインド』の時とは、全然違うパターンだけれど、ラッセル・クロウの反対側にベタニーを置きたくなる気持ちはすごくよくわかる。うれしそうに動物を追いかけるマチュリンかわいい。でもって自分で手術しちゃうのもすごい。そして熱血クロウに意見する得がたい友人。チェロとバイオリンでふたりで演奏するシーンも素敵。
問題の少年のエピソードは、抑えた描写でよかったと思う。「母さん」のかの字も言わない勇気のある子供たちでした。うがった見方をすればジャック・オーブリーの出発点と経過点と到達点を一本の映画の中で描いているんでしょうね。ジャックが皆に向かって檄を飛ばすシーンがいい。船乗り達を掌握して、思ったように動かすためには、いろいろな経験を積んで、はったりをきかせなけりゃいけないんだなあ。アメと鞭。尊敬されなかったら人はついてこない。
原作からどの部分をとって、どの部分を落として、この映画ができているのかはわからないのですが、映画としてみた時に、とても周到に構成されていて、エピソードの使い方も丁寧で穴のない映画だと思いました。
さてアカデミー賞の作品賞、監督賞は『王の帰還』とどちらがふさわしいでしょう・・・
正直なところ、『マスター&コマンダー』が大人が作った映画だとしたら『王の帰還』は少々子供っぽいかもしれない。PJという大きな子供が喜んで作った作品。それでも三本の映画の膨大な作業を仕切って、あの原作を映画として完結させたことは評価されるべきだし、難しいなあ。
土曜日の夕方に見ました。プレミア館は満席でした。音がいいとこで観るのにぴったりな映画なので、そういう熱心な人が集まっていたのかしら。
船の軋む音とか風の音とかすごく自然ではまりました。(楽器の演奏シーンが本物じゃないのはしょうがないけれど。)
ガラパゴスに上陸する理由あたりちょっと脚本にドラマを持たせ過ぎかなっと思いました。船医さんは艦長のいい女房役でした。紫辰殿さんの「JANE」の船医さんを連想しました。あれも船ものですね。艦長の精神安定剤&保健室の先生。
あと脇役では、頭部外傷で開頭手術された老水夫のおじさんが、ところどころで狂言回しのように意味深なフレーズを呟くのが、けっこうツボでした。彼の生還=船医さんすごい名医じゃんと思いました。ブラックジャックのシーンはちょっと長かったです。麻酔のない時代。じっくり丁寧に手術できなかったと思う。あ、BJは自分で麻酔も打っていたんだっけ。
すいません。ネタ晴れ注意ですね。
まずかったら削除ください。
大丈夫。コメント欄は表紙に出ていないから、ネタばれOKですよ。プレミア館は満席ですか?とーこさんによれば観客が少なくて心配だそうですが。金沢の初日のレイトはそこそこ人が入っていました。楽器の演奏は相当練習したそうですが、やっぱり音は使えないよね。「JANE」はそのうちYusaさんからまわってくるかなっ?そういえば、BJは自分で手術してましたね。鏡に映してね(笑)
SOKEさんへ>
青池先生は日本では第一世代の海洋小説ファンだと思います。「ホーンブロワー」の原作の翻訳が出たのが70年代の半ばなのですが、それを読まれて「エル・アルコン」とか書かれたみたい。
去年のBSのドラマ見てらしたかわからないけど、TVの「ホーンブロワー」の第2シリーズ1話で、座礁した艦を救うために、片舷の大砲を撃ってその衝撃で離礁する…っていうの、ティリアンもやってた…というか、青池先生はホーンブロワーのここからとられたんでしょうね。
ちなみに、パンフに解説書いてらした松岡さんは同世代かな? 海洋ファンのキャリアが長そう。私の世代には「トラファルガー」以来の海洋小説ファンの女性が多いけど、そのおひとりかも。
くーみんへ>
スティーブンは、ロッド(JANEの艦医)より怖いよ。ピストルと剣の名手で、必要とあれば非情にもなれる。そのあたりがポール・ベタニーをキャスティングした理由でもあるんでしょうけど。
ジャックとスティーブンはよく「brother」って相手を呼び合っているけど、この二人の面白いところは、状況によって兄と弟が逆転することだと思います。スティーブンは神経が繊細だから、逆にジャックが安定剤になることもあるのよ。
「JANE」はそう、Yくんのところに行ったままだ。たぶん。これを機会に読んでまわそうね〜。
マチュリン先生が、マチュリン発言をしているところが良かったです。というか、原作読みには本当に嬉しい嬉しいところがぽろぽろありました。あれで、先生が海に落ちるか、せめて望遠鏡を落としてくれたらなお嬉しかったかも。でも、ロード・ブレイクニーに慰められるのは、ウィアー風味だなあと思いました。
SOKEさん、
ビリーは、手術を見物しながら、「あの先生は虫の気持ちまでわかるんだよ」と言っていました、その後の看病していたのと、先生が負傷したときにお見舞いに来たのあたりが、一応出番。艦長の後ろで、舵を握っていたし、曳航するボートで水兵を激励したり、けっこう映っていたんですよ。剣術はボロミア流よりは、野伏に近かったかも(笑)
くーみんさん、
でも、クロウはけっこうバイオリン弾けてました。さすがに音を映画で使えるほどではなかったけど。
バイオリンは、けっこう指とかボーイングがあっていましたね。デビシューの「シャンドライの恋」のピアノよりは、ずううとちゃんとしていました。でも、残念あの音ではないです。でもラストのウクレレ弾きの時は、けっこうぴったりしてました。いきつけのシリルサイト(ハリポタ親世代、ホモ←とトップに描いてある)の管理人さんがいきなり、船医萌え、どんくさくてかわいいと描いてあったのには、驚きました。
>とーこさん
さすが、「氷の瞳の殺人鬼」ですかね。
透明なマユ毛(あるサイトで読んで受けた)になれていたので、ちょっとあのもみあげといっしょに、はじめは違和感がありました。
ところで、某掲示板で「ムシ」の解説のレスをしてくださったのは、とーこさんですか?
くーみんへ>
ムシ(lesser weevil)の解説はたぶんラッセル・サイト管理人のKさんだと思う。私は巨大掲示板に行ってません。
ふじきさん&SOKEさんへ>
ビリーじゃないボンデン(苦笑)は、けっこう艦長と目で会話しているのに気づきましたが、これも原作であの二人の関係を知っていないと気づかないだろうなぁと。艦長は副長ともよく目で会話しているが、こっちの方がみんな気づくかもね。
>バイオリン
Yくんが、吹き替えは上手すぎると言っていました(笑)。もし原作忠実なら私もそう思う。ジャックは脇腹に古傷があり、スティーブンは指が曲がっているから、実際のところはかなり音をはずすのだった。だから初心者の役者さん二人の音でもいいと思うんだけど。
弾き始める前にベタニーが神経質に指のこわばりをとる仕草をしていたのが、芝居が細かいなぁと思いました。
SOKEさん>
こんなの読んでちゃだめよ〜。がんばってお仕事してね。
うへへ!一日一回読むだけ。
でも今日も、入学式まででいいよ、と言われて
ぐらぐらきちゃった。
けど、次女にさっさとやれ!と言われた。
春休みが楽しくなくなるからだって