『攻殻機動隊』の続編。マニアの間では長い間待たれていた作品だそうだ。ここにはネタばれを気にする人はいないだろうから、感想をここに書いておきます。映像と音が素晴らしかった。それだけで、もう一回見てもいいかな、と思ったくらい。でも、ストーリーは無いです。脚本は脚本家に任せた方がいいのでは?そしてウンチク多すぎ。ファンのはずの甥っ子が見終わって、引用多すぎ!と言っていた。せいぜい一個くらいだなあ。
球体関節人形のイメージはすごいなあ。あの顔。表情。倒錯的な。人形が感情を宿すところもマニアにはたまらないかもしれません。バトーは好き。音楽が好き。すごいイメージ。頭のいろんなところを引っ掻いていくような。それでいて心地良い。劇中にディスク型の大きいオルゴールが登場して、その音がすごい。これは本当にディスクを作ったのかな?ふつうのオルゴールにないような音楽があの音で流れるシーンがいい。どこの国かわからないけれど、アジアの風景。祭り、仮面。絵が動きが高らかに歌を歌っているような、映像の力がスゴイ。ただ、語るべきストーリーはないです。ところどころの断片がいつまでも頭の中に残るんだけれど。サイボーグ化がすすんでも、人間を人間たらしめているのがゴースト(魂)。障壁を破って他人に侵入されるのがゴーストハック。それは重大犯罪で、主人公達はそれを取り締まる仕事をしている。ゴーストハックされる瞬間の描き方がすごいの。でも、なんとなく実感としてわかる。ウォークマンのボリュームを大きくして頭の中に音楽をがんがん響かせているような感じだろうと思う。それによって頭の中のどこかが興奮していても、傍目には全然わからない。だけれど、その人と周囲の温度差はものすごいものがある。そこに他人の意思が入ってきて、行動を制御される感じだろうと思った。そして、頭の中の伝達回路が誤作動を起こす感じ。これも酔っ払った時なんかに実感するな。作中描かれている世界は割りとすぐ近くにある。そういうものを描きながらセンチメンタル。心優しく心弱い感じがあるような。さて、どんなふうに評価されるんだろうか。
http://www.innocence-movie.jp/index1.html
追記:映画にも出てくる球体関節人形の展覧会が開かれているそうです。わたし、チラシも持って帰ってきたのに、その時はよく読まなかった。ああ、見てくればよかった。現代美術館。
http://www.innocence-movie.jp/event/index.html
投稿者 SOKE : 2004年02月13日 20:37 「攻殻機動隊」の音楽は、一度聞いたら忘れられない、いい意味の違和感がありますよね。
この人、「パトレーバー」の音楽もやって人だって、今日初めて知ってビックリしました。あんまり違うから。
初めて「攻殻機動隊」のあの独特のテーマ曲を聴いた時、これって、芸能山城組?またえらくカッコ良くなったもんだなぁ、でした(笑)
実際には違ったわけですが、音楽担当の人が、最初はブルガリアンヴォイスを使おうとしていたというのを知って、あ、当たらずとも遠からずか、とか思ったりして。
でも、今回のテーマ曲は伊東君子さんのジャズボーカルなんですって?しかも、曲は「アランフェス」で。いったいどなんなってるんだろう?
>語るべきストーリーはない
そうなんですよ、これは前作でもそうだったんですよ。どうもねぇ、押井さんて人は構成力があるのかないのか・・・いじくりすぎなんと違いますか?まぁね、あらすじ読むともともと、ありがちなSFだしなぁ。うまく作ると萩尾さん的にもなると思うのにさ。
だけど、ほんと、映像はすごいんですよね。思いもつかない画が出てくる。ハリウッドが真似したくなるのも分かるなぁ。あぁ、この人にグレッグ・イーガンの「闇の中へ」を映像化して貰いたい!
ちなみに、アニメを制作しているプロダクションI.G.は、「キル・ビル」の中に挿入されているルーシー・リュー演じるオーレン・イシイの生い立ちのアニメを作ってます。これが長い!クサイ!(笑)さすがはタランティーノだ。
芸能山城組ってAKIRA?あれもかっこよかったね。アニメの音楽ってレベル高い?うちの姪っ子は菅野ようこが好きで、テレビの方の『攻殻機動隊』にはまってるんだけれど。菅野さんは陽水のアルバムにも参加したことがあります。(笑)アランフェスの主題歌はあの映像に被るとけっこういけます。でも映画ではBGMは前回と同じ感じで、エンドロールに主題歌が流れました。これ、もったいなかったな。アランフェス聞くと槇村さとるを思い出すってどうよ(笑)
『攻殻』の素子のビジュアルはメッシュに似てませんでした?なんか萩尾さんの影がちらちらしてました。今回の『イノセンス』の中には「もうすぐ宙港です」みたいなシークエンスがあるの。でも、出来は萩尾さんの方が数段いいです。