■ 2004年02月 7日 ■ <王の帰還>先行上映に行ってきました。

今日は雪。上映時間に遅れないように一時間早く家を出て、途中で高1の姪っ子を拾い、できるだけ大きな通りを選んでシネコンのあるショッピングセンターへ向かいました。駐車場はいっぱい。それでも映画館のそばの屋内駐車場で車が出て行くのをしばし待って、良い場所に車を停めることができました。あと30分あるから軽くお昼を食べようと、ケンタッキーへ行ったら、なんだか要領の悪いバイトがひとりでもたもたしている。それでも10分くらい待ってなんとかお昼を食べました。しかし、姪っ子。こいつが食べるのが遅い。「おーい。急いで食べろよ〜」と言うも、「だって私食べるの遅いんだもん。」だって。まあいっか。あと五分あるし。とりあえずトイレに行っておこう。念のため。そして上映時刻きっかりに映画館の1番スクリーンにきたのよ。ところが扉がしまっている。なんで?ふつう、五分くらいは予告とかお知らせやってるんじゃないの?悪い予感がしましたが、とりあえず中に入ると・・・映画がもう始まっていました!

な ん で だ よ 〜 !!!

姪っ子はあとからチケットを取ったので私とは席が離れています。とりあえず自分の席を探しました。私は早めにとったので、一番後ろの列の真ん中。席の後ろにまわって、自分の席を確認。画面にはスメアゴルとディアゴルが・・・・私の席に荷物を置いている人がいたので、すみません、と言ってとりあえず荷物をどかしてもらい、しばし考える。ど真ん中の席。どちらから攻めても、多大な迷惑をかけること間違いなし。これは座席を乗り越えて座るしかないな。でも意外と上の段と座席の段には高低差があるなあ。でも三時間も立ってるのヤだし。
意を決して隣の人に「すみません、上から座ります」と小さい声で言うと、「私、座席を押さえて上げますね」という親切なお言葉。「あ、じゃあ靴をぬいで降ります」ごそごそ。靴を脱いで座席に足を下ろして座る分には何とかなりました。「ありがとうございます・・・」私の座席の周りは、良い席を事前に押さえているようなマニアなお客様ばかり。こんなところで、これ以上ごそごそするのは迷惑なので、荷物も靴も椅子の後ろの床の上に置いたまま、ホビットのように、ヴィゴのように、裸足で三時間半の映画を見ました。事前に用意したお茶もお菓子も食べることができませんでした。で、感想は以下に書きます。もちろんネタばれです。では始まり。前置きが長い。

<『王の帰還』第一回目感想>

完璧じゃないけれど、十分だった。

「ロードオブザリング」の第三部はスペクタクルだった。
見せることに全力をそそいでいた。映像で、指輪の世界を見せる。
PJのイメージをスクリーンに描き出す。そのことに全力をそそいでいた。
その流れの前では、ストーリーは従属せざるをえない。あのシーンもこのシーンも
あっという間に流れていく。ひとつひとつのお話の中にある人と人との細やかな心の描写は
十分に語る時間がない。惜しげもなくばらまかれているカケラに私はため息をつく。
役者は揃っている。背景もできあがっている。でも、時間がない。
このまま終わってしまうのか?それでもこれだけやったんだから、
それはそれですごいことだと満足すればいいのだろうか
などと、落ち着かない気持ちで見ていたが、やがて物語りは滅びの亀裂に到着した。
フロドの顔が変わる。イライジャのフロドが原作のフロドに重なる。
その瞬間に、ああこれで十分だ、と私は思った。
フロドは笑っていた。泣いているような笑顔だった。フロドはそんな顔をするようなことは
何一つしていないのに、彼は選ばれてしまったのだった。
原作のあのシーンは今も心にひっかかったトゲだ。
映画はそれをイライジャの姿で描き出していた。
それだけで十分だった。

そしてたくさんの物語を端折ったのと、対照的にエピローグの部分は
心をこめて描かれている。三人の脚本家たちはよくわかっている。
ここの部分をつめたり削ったりすることはできないことを。
その美しくて悲しい場面を見ながら、この結末でいいだろうか?
と思ったことは、これから私が考えなくちゃいけないことだけれど。

投稿者 SOKE : 2004年02月07日 17:00
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