コメント: <本>谷崎泉『しあわせにできる』第一巻~第六巻
■ 投稿者 よ : 2005年01月25日 07:52

はあ〜、すごい長かったんですけど。とにかく、遅い!本田さん、悩むのは1巻くらいにして。久遠寺さん、もっと押せ〜。久遠寺さんてさ、強引なくせに、押しが弱いよね。心まで踏み込んでこない。奪おうとしない。相手の心が、わずかに傾いてくるのを嬉しく思いつつ、抱くだけ抱いて、どっか行っちゃう。好きと言わない。アプローチしない。本田さんに、悩む隙を与えるな。さっぱり進展しないじゃないか。・・それでも、6巻読み終わってみると、読後感はいい。やっと、少し、心が触れ合って。古い日本家屋で、2人、桜を眺めてるとことか。
私は、谷崎さんの話は、静かに日常生活が流れていく場面が好き。まゆりや、静香の厳しい人生を生き抜いてここにあるみたいな淡々とした生活の場面。文章が、ウエットなんじゃないだろうか。ユーモアたっぷりの場面も、フジミと違って、はじけてない気がする。微笑ましかったり、ペーソス漂ってたり。がははと笑うような感じにならない。久遠寺の祖父との場面とか、しんみり語り合う場面に、あったかいものが通うようで好き。久遠寺も、強烈な兄2人に押されて、究極、自信がない人なんだろうか。だんだん、素の表情を見せるようになってきましたが、もっと、もっと可愛げなとこを見せて、本田さんの心を、とっとと掴むんだ。今後に、乞うご期待中。

■ 投稿者 SOKE : 2005年01月25日 08:15

谷崎さんの長編を二作読んで思ったことは、言葉で表現してしまう前に、その言葉の背後にあるものをゆっくりじっくり積み上げていく人だなということでした。果物が熟成していくように、時間をかけて待ってから、一番良いタイミングに言葉が落ちてくる。私はそれがとても美味しいと思う。最初に即物的に押し倒すくせに、「好き」というまでに時間をかける作風(笑)

谷崎さんは多分、秋月さんのフジミのファンだと思う。かなり読み込んでいることがわかる。どっぷり谷崎さんにひたってる間は、こちらの方が丁寧だし、若いだけに本気で書いているし、こっちよりになってたんですけれど、谷崎作品は読み返すのは三回くらいまでだったな・・・フジミはやっぱり何か違うんだよね。なかなか言葉で表せないけれど。

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