まずは、オススメのこれから読みました。将英なんてフザケた名前だし(筋肉番付だな。好きだけど)、ライオンなんて小道具だし、いきなり無体だし、そこまでの期待はなく読み進む内に、将英も志宣も、強くて、けなげで、またしても、心奪われてしまいました。ただし、将英は、ヤクザじゃないんだよ。右翼か?傭兵というのが、一番、ぴったりくる。強くて、自分のポリシーの為に戦う道を選ぶ男。トラの穴だし。あの訓練の夜の美しさ。小さな将英の淋しさ。そして、最後の事件の緊迫感。人間関係を描いてる内に、事件がないがしろになっちゃうBLが多い中、きちんとハードボイルドしてたと思う。やっぱり、これを、きちんと落とし前つけてくれないと、気持ちまでが安っぽくなっちゃって、興ざめだから。
さて、こうなると、冒頭のライオンが気になる。サーカスで飼われてたライオンは、獅子か否か。サバンナの夢は見せてくれるけど、サバンナで生き抜く術は持たない檻の中のライオン。志宣の象徴なのかなと思ったけど、将英とともに戦う志宣もまた獅子となったと思う。檻は、心の中にあるのか。捨てられない母、抱きしめてくれる腕を待つ小さな将英とか、そんな弱くて、人の心を形作る大切な部分。木戸は開けて出て行かなくちゃならない。でも、自分の意志で戻って来れるのが強さだ。母は捨てない。小さな将英は、一時、抱きしめてくれる腕を持ち、また、孤独な背中を見せて、独り眠る。う〜ん、ロマンだ。しなやかに強くなった2人のこれからのお話が、もっと読みたい。真島との対決とか。
猫って、一番、自由で、気ままな生き物かもしれないと恐れ入りました。み〜、かっこいい。シーザーのいる庭で、お魚と一緒に、裸で泳ぐ2人が見たかったなあ。
おもしろかった!です。
お気に召して幸いです。私が好きなのは「何を見ている」と聞かれて「鳥・・・」と答える志宣です。ネクタイが曲がっていると直してしまうのは、鵙目さんに通じるきまじめぶりだな。ノベルズの小さいパッケージの中でこんな豊かな世界が描けるんだなあと思いました。これは『黒羽と鵙目』を読んでいても思うけれど、長ければいいってもんじゃないんだろうね。選んだ言葉と選んだエピソードで編み上げた文章は、書いてある以上のことを包んでいるというか。本当の野生のライオンはBLの中にはいない、ということを象徴しているかもしれません。あのライオンは。それでもかまわないと思うでしょ?
続編はないけれど、『はめてやるっ』のシリーズの同人誌に二人の名前がちょこっと出てくるそうです。
うん。というか、すごく、ひっかかる。最初は、将英の飾りだと思ったんだけど。所詮、夢見るだけの存在か、それとも、眠っているようでいて、いつか、何かのきっかけで、本性が現れてしまうのか。ライオンになぞらえた2人の男ともども、どちらと意図してるのか、それとも、そんな意図は、まるでないのか。あれこれ。
それにつけても、私とSOKEさんて、視点が違うような気がする。SOKEさんは、受け(この言葉、キライ)を見てることが多いように感じる。私は、ほぼ、いつも受けから見た攻めを見てる。鳥。そういえば、心がすっと落ち着くような静けさ。
うーん・・・あんまり意味はないと思う。とってもよくできた話だけれど、分析したり考えたりする対象じゃないよ、これ。今、おなじく剛さんのヤクザもの三部作を読み終わったところですが、微妙にタッチが違う。ライオンはソフトなんだけれど、『はめてやるっ』三部作はわりとハード。顔のない男はライオンと同系列で、ドクボクははめてやると同じライン。・・・ということで、剛先生とごう先生がいるみたいだ。しいらちゃまの他に。
視点の違い(笑)私たちの付き合いも20年を超えていますが、同じ本をこれだけたくさん同時に読みでもしなければわからなかった違いですね。私だって、よっちゃんがこんなヤクザな性格(ヤクザものが好きというんじゃなくて、勝負に熱くなる性格)とは知らなかったよ。kawataの二人も知らんと思うよ。教えてやりたいぜ。でも、そうしたら私たちケーベツされてしまうかも。面白いから呼んでくるか。