トヨタ２０００ＧＴ

TOYOTA 2000GT

＊東洋の走る宝石・TOYOTA 2000GT＊

-*　TOYOTA 2000GT　*-
（1975年、日本グランプリ）

1965年の東京モーターショーに発表されたトヨタ2000GTは、1967年の発売以前からレースを意識する開発がされていました。トヨタが企業イメージを上げるために開発された車であり、多くを売ることを目指したのではなく、世界に誇れるグランドツーリスモを作るというポリシーから、レースでも当然強くなくてはならないという考えだったのでしょう。あくまでも、グランドツーリスモということから、車重もレースカーとしては重い1145ｋｇあり、スプリントレースよりも耐久レースを得意としました。

2000GTは、発売前の1966年５月の第３回日本グランプリに２台が出場しました。１台は細谷四方洋、もう１台は田村三夫がドライブしました。田村の2000GTは、ラジエターに新聞紙が張り付くという不運に会い、オーバーヒートによりリタイヤアしましたが、細谷のマシンは、4台出場した日産Ｒ３８０の内の２台に次いで、３位に食い込みました。３６０ｋｍを無給油で走りきった結果の好成績でした。開発途中の市販車が、本格レーシングカーに混じってのレースで好成績を残したことは評価されることだったでしょう。

日本グランプリから一ヶ月後、我が国最初の耐久レース、鈴鹿1000kmでは１位２位独占を飾りました。このレースには、長距離レースということで、日産Ｒ３８０は出場しておらず競争相手のいないままのレースでしたが。

トヨタでは、評判を確固たるものとするため、発売前にもう一つしておきたいことがありました。それは、谷田部の自動車試験場で速度記録に挑戦することでした。１０月１日、午前１０時にスタートした2000GTは、３昼夜、10000マイルを走りきりました。この時のドライバーは、細谷四方洋、福沢幸雄、津々見友彦、鮒子田寛、田村三夫でした。

この時の記録は、排気量制限なし部門での10000マイル平均速度206.18km/hの世界記録を始め、72時間206.02km/h、1500km206.04km/hと３つの新記録と、排気量制限付きの6時間210.42km/h、1000マイル209.65km/h、2000km209.45km/h、12時間208.79km/h、2000マイル207.48km/h、24時間206.23km/h、5000km206.29km/h、48時間203.80km/h、10000km203.98km/h、先の10000マイル206.18km/hの１０の国際記録を樹立しました。

この記録を最後に、レースによる開発テストは終了し、1967年5月、自信をもっての発売が始まりました。
発売後も、2000GTは耐久レースへの参加を続けました。1967年の鈴鹿12時間、富士24時間では共に優勝しました。しかし、238万円という、当時としてはあまりに高価な車だったため、プライベートでの参戦はありませんでした。（日産フェアレディＺが９８万円でした。）



1968年には、アメリカのＳＣＣＡシリーズに参戦し、ポルシェ911Ｓ等と戦い、シリーズ２位３位と好成績を残しました。


-*　TOYOTA 2000GT　*-
（SCCA出場車）

	TOYOTA 2000GT ‐量産車‐
全長	４１７５ｍｍ
全幅	１６００ｍｍ
全高	１１７０ｍｍ
ホイールベース	２３２０ｍｍ
トレッド（フロント）	１３００ｍｍ
トレッド（リヤ）	１３００ｍｍ
最低地上高	１５５ｍｍ
タイヤ（フロント）	１６５−ＨＲ−１５ーＴＬ
タイヤ（リヤ）	１６５−ＨＲ−１５ーＴＬ
総重量	１１４５ｋｇ
エンジン	トヨタ３Ｍ型
エンジン型式	直列６気筒
バルブ型式	ＤＯＨＣ　２バルブ
総排気量	１９８８ｃｃ
ボアｘストローク	７５ｘ７５ｍｍ
圧縮比	８．４
出力	１５０ＰＳ/６６００ｒｐｍ
トルク	１８．０ｋｇ−ｍ/５０００ｒｐｍ

関連LINK　[TOYOTA2000GT] または [トヨタ2000GT] TOYOTA2000GT |UPDATE2001/1/4 このホームページは解像度 1024 x 768 に合わせて作成しています http://homepage3.nifty.com/2000gt/ TOYOTA2000GT "クラッシック カ-として永遠に残されるクルマ " と外国の伝統ある(自動車誌)に載った. 日本車として唯一 007のボンドカ-に採用された. トヨタ2000GT は たくさんの話題を持っている. DOHCエンジン バックボ-ンフレ-ム ?... http://www.jesnt.co.jp/kuruma/toyota20GT.htm