下野三十三観音霊場巡り


1回目(第1番〜第11番)
 平成12年5月28日、寺山観音寺御詠歌会(星野武志会長、会員13名)による、下野三十三観音霊場巡りが実施された。
この日は、三十三観音の内の1番から11番までが巡拝され、残りについては今年の10月と来年の5月に実施される予定。
   朝6時30分に観音寺に集合した一行は、白装束に身を包んで観音堂に入る。開経の文から般若心経、そして諸祈願の後いよいよ寺山第7番の御詠歌となる。副住職の詠題が高らかに堂内に響く。そして、亀山さんの「はるばると〜」の頭に続いて全員の合唱となる。いつもと違う緊張感が感ぜられた。
観音堂を出て記念撮影をし、住職の見送りを受けて出発。「大荒れ」という天気予報のために、雨具やナガグツを持参して来たが、どうやら回復の兆しにあるようだ。日光市では3ケ寺を巡拝。ここはいずれも天台宗である。現在「日光の至宝展」が開催中とあって、朝早くから観光客が目立つ。8時48分に今市市の如来寺に向かう。
到着した途端に花火が打ち上げられビックリしたが、これはどうやら「報徳市」のものらしい。ここの住職から、納経料は結構ですといわれ恐縮してしまった。
次の塩谷町では、佐貫と船生に2ケ寺あるが、共に無住である。佐貫観音の磨崖仏の前で記念撮影。再び矢板市に戻る。
   沢の観音寺には11時39分に着いた。ここは「花の寺」としても有名である。遅咲きのボタンがチラホラ咲いている。俳句会のご婦人たちの姿があった。ここの駐車場で昼食に。9番札所は、大田原市の龍泉寺である。現在立替中のために、仮堂で唱えさせていただく。壁には、「四国八十八所巡り・結願」の額が架かっていた。
   13時19分に黒羽町の岩谷観音に向かって出発。ホテル花月の前を通り、右折して那珂川橋を渡る。左岸には、一昨年の大洪水の際に度々放映された家が、何事もなかったように建っていた。前田のT字路を直進する。右折すれば雲巌寺へと続く道である。間もなく入り口に到着。ここは無住であるため、このお店で管理している。狭い山道を登る。正面に二本の杉の大木が目に入って来る。樹齢5〜600年といったところか。その内の一本にミツバチが巣を作っ
ていた。13時56分に出発。
   いよいよ本日最後となる太平寺に向かう。湯津上村から小川町にと国道を南下し、烏山町に入る。JR烏山線を渡り、滝に到着。ここは蛇姫様で有名な龍門の滝がある。
江川(源流は矢板市山田)の橋を渡ると、右側に石段がある。これを登ると正面左右に金剛力士像がある。かなり立派なものである。現在は無住であるが、二十数年前に、故渡辺久作先生と見学に来た時には、先生の同級生で、川崎反町の檜山先生が住み込みで管理されていた。その時、お蔭様で中の本尊仏を間近で拝見することが出来た。
さあーこれで第一日目が無事終了。15時15分に寺山に向かって出発した。
 
2回目(第12番〜第22番)
 今回は星野会長も元気な姿を見せ、全員の出席となった。7時5分に寺山を出発し、氏家町からグリーンラインに入る。まずは、市貝町の永徳寺に向かう。8時20分に到着。ここは、村上城跡の中にあって、現在、町で駐車場やトイレを整備中である。 次は西明寺の予定であったが、変更して同じ市貝町の慈眼寺に向かう。ここは、国道123号沿いにあって、境内には桜の老木が並んでいる。花見のシーズンには、さぞかし賑わうことだろう。
   再び国道に出て益子町に向かう。セイタカアワダチソウが辺り一面に群生している。西明寺には、9時37分に着いた。階段を登り始めると、御詠歌が流れ始めた。長くて急な階段を登り詰めると、正面に茅葺の楼門と、その左手に三重塔が現れた。共に国の重要文化財である。本堂の前で御詠歌を唱える。ここの本尊仏の十一面観音は、行基菩薩の作と伝えられている。ということは、寺山の兄弟のようなものである。なお、ここは坂東三十三観音霊場の第二十番にもなっている。10時に出発。
   次の芳賀町には、長命寺と常珍寺があり、共に天台宗のお寺である。常珍寺の住職は、寺山の奥様の従兄弟に当たる。
  さあー、いよいよ宇都宮市内に入る。ここで予定よりも50分程オーバーしてしまった。ここの三ケ寺は、いずれも住宅密集地にある。能延寺では、岩田住職にお会い出来ずに残念。19番札所の光明寺を出発したのが、1時5分前である。国道4号線を南下し、雀宮で遅い昼食となった。次の茂原観音は、宇都宮市といっても上三川町境にある。ここは無住で、すぐ前の農家が納経所になっている。再び 4号線に出て、石橋町から壬生町に入る。緑化フェアの会場前を左折して、栃木方面に向かう。興生寺には3時28分に到着。ここは、代々壬生藩の祈願所になっていて、最盛期には32の下寺があったそうだ。樹齢300年の大カヤは、町の天然記念物に指定されている。 22番札所の玉塔院に向かう。ここは都賀町の外れにあり、直ぐ後ろを北関東横断道路が走っている。随分と薄暗くなって来た。ここでは畳上での御詠歌となった。帰りは栃木ICから高速道路に乗り込む。この時が4時40分で、予定では寺山に到着している時間である。
3回目(第23番〜第33番+別格)
   今回は、いよいよ結願の巡拝である。朝6時8分に住職に見送られて出発。
矢板ICから高速道路に乗ったところで雨がパラ付き始めて来た。佐野ICで降りて50号線に出て、一路足利市にと向かう。道路は全く空いていて、鑁阿寺には7時37分に到着。亀山さんの頭に続いて合唱となるが、朝が早い精か、皆の声の出が悪い。
   次は、佐野市の日向寺である。ここは無住で、向かいの関根さん宅が納経所となっている。今回は、ここを含めて5ケ所が無住となっている。8時49分に大平町へと出発する。町に入った途端にブドウ畑が現れた。ここは北関東一のブドウ団地で、70haの作付けがあるという。この街道は、その名もグレープロードと呼ばれている。25番札所の清水寺には9時9分に到着した。光センサーが取り付けられていて、御詠歌が流れ始めた。
   次の如意輪寺は、町の中心街にあった。徳川5代将軍綱吉の生母の念持仏を安置しているという由緒あるお寺である。9時52分出発。
いよいよ栃木市に入る。まずは山本有三の墓があることで有名な近龍寺に。ここは中心街にあって、周囲にはビルデイングが立ち並んでいる。次の善応寺も無住である。開基は、寺山観音寺と同じ大同元年と伝えられている。納経は   前の沼尾さん宅で扱っている。10時52分、次の満願寺に向けて出発する。
県道32号線を左折すると、左手に出流川が流れている。この街道は、別名ダンプ街道とも呼ばれ、石灰を積んだダンプが、所狭しと走りまくるところである。幸いに、今日は日曜日とあってダンプの姿もなく、11時19分に到着することが出来た。団体バスが3台並んでいた。本堂に着いた時には、その団体の参拝が終わったところで、運良く中に入ることが出来た。さすがにすごい混雑ぶりである。「いしやま」で一升ソバに挑戦。全く旨い。
  12時36分に出発。293号線に出て、鹿沼市に向かう。ここは2ケ寺とも無住である。最初の満照寺は、深岩観音堂とも呼ばれ、三十三観音中最大の難所である。深岩山の中腹まで、170段の石段を登らなければならない。登り詰めると、そこは正に霊場であった。自然に頭が下がった。13時55分出発。
   次の千手院は、かっての鹿沼城の出丸跡に建てられたもので、周りは遊園地になっている。宝蔵寺の奥の院で、納経所もこちらになっている。さあー残すところ、宇都宮市の3ケ寺となった。
最初の大谷寺は、石の里大谷の中心街にある。弘法大師一夜の作とも言われる日本最古の磨崖佛を見学、かっては金パクに覆われていたという。多気の不動尊には15時30分に到着。ここは別格で、正式名は持宝院である。本尊は馬頭観音であるが、不動尊の方が有名になってしまった。
   いよいよ最後の岩本観音である。ここも無住であるが、入り口付近にはゴミの山が築かれていた。竹林の中に、60段の石段が付けられている。凝灰岩の岩山に彫り込まれており、開基者の並々ならぬ思いが感じ取れた。
さあー
これで目出度く「結願」を果たしました。

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