〜平成12年(2000)

 

平成12年 2000 久三郎88歳;志ん90歳

そう、彼らは実在の人物。まだ「偉人伝」には入っていない!

 

 

結局彼らは、子ども5人、孫9人、曾孫4人に恵まれた。

 

久三郎は退職後、まだする人の少なかったゴルフを始め、シニア大会で優勝したり、パチンコじゃあ景品ごっそり稼ぎ、いわゆる「脂ぎったヤなジジイ」として一家に君臨した。

 

 

志んは、書道をしたり、歌を詠んだり、挙げ句の果てに「老人大学」を首席で卒業したり、とこれまた「浮世離れしたババア」として一家に君臨した。

 

 

子どもはみな独立させたので、今でも二人だけで暮らしている。

 

 

数年前に、久三郎は心筋梗塞を、志んは脳梗塞をそれぞれ病み、絶体絶命の危機に陥ったが、なぜか(?)後遺症もなく復活。98年と2000年にそれぞれ「米寿の祝い」を開催(してもらう)。

 

 

ちなみに久三郎は運転免許を持っている。。もともとの運転がデンジャラスなのに、88にもなり、注意力も明らかに落ちているので、超デンジャラス!私は少なくとも乗りたくない。

 

そんな二人だが、夫婦仲はとっても悪い。(じゃあなんで一緒にいるんだよお!)

 

 

 

〜おしまい〜

 

 

<参考文献>

『事典 昭和戦前期の日本 制度と実態』伊藤隆監修 百瀬孝著 吉川弘文館
『学制百年史(記述編・資料編)』文部省
『明治・大正家庭史年表』下川耿史・家庭総合研究会編 河出書房新社
『昭和・平成家庭史年表』下川耿史・家庭総合研究会編 河出書房新社
『近代庶民生活誌 @人間世間』 南博ほか編 三一書房
『近代庶民生活誌 F生業』 南博ほか編 三一書房
『日本近代教育小史』仲新・伊藤敏行編 福村出版
『値段の明治・大正・昭和 風俗史』週刊朝日編 朝日文庫

 

 

・著作権はだるまにあります。無断転載を禁じます。

 

 

あとがき

長々と読んでくださり、ありがとうございました。


彼らは、立身出世をしたわけではないし、ごく平凡な人間たちです。ただ、当時の人間が当たり前に経験(したのかはよくわからないけど)したことを、今読んでみると、こんなにも「すさまじい」ということがお伝えしたかったのでした。

多分、これを読んでくださっている年配の方にも「オレだってなあ〜」と言いたい方もいらっしゃるでしょう。また、「うちのじいさんもすごい目に遭ったらしい」という方もいらっしゃると思います。

そんな方はぜひ、メールくださるか、掲示板に書き込んでいってください。よろしくお願いします!

 

 

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