この、歩くマカロニウエスタンみたいな男は、背が高くハンサムなわけでも、マッチョなわけでもない。頭がだいぶ薄い、50がらみの、背の低い、ふつーのおやじである。
しかし、「守られている」彼の家族にとって、彼は理想の男性。
彼の娘は、小さなころから「お父さんみたいな人と結婚する」と公言していて、実際、もうすぐ父親と同じ職業の、似たようなタイプの人と結婚するらしい(実際に似ているかどうか、まだ相手に会ったことがないので不明)。
彼の息子は、20代前半にして、髪が怪しい雰囲気になってきているが、「俺ははげてもかまわない」と本気で言っている。
私は彼がとても好きだし、彼の家族も好きである。とても美しい家族だと思う。
………でも、なんか変。
ところで、この文章は、彼の沽券にかかわっちゃうだろうか、やっぱり。