胃カメラを飲むにあたって

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胃内視鏡・腹部超音波検査について

検査の前に・・・

検査前日までに、電話で予約をして下さい。
(前日の夜9時以降、当日の朝も絶飲食です)
検査は、月~土まで毎朝8:10~行っています。 尚、胃バリウム検診や、超音波検診で、異常を指摘された方は、検診結果の用紙またはそのフィルムを持参して下さるようお願い致します。
検査前には十分な説明をし、受ける方が不安なく受けられる様に心がけています。又、検査中も常に声かけをしてスムーズに検査が行える様努めています。
TV画面に写ってくる画像を施行医と一緒に見ながら、Real Timeで、実況中継しながら、咽頭→喉頭→声帯→食道→胃(噴門部→胃体部→胃角部→前庭部→幽門部)→十二指腸(球部→2nd Portion)までのVisual Tripにご案内致します。
検査中は、眼をつぶらずに、TV画面を見ていてください。その方がずっと楽ですよ。SIC031.jpg

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胃カメラを飲むにあたっての4大ポイント

どうすれば、苦痛なく、上手で、楽に飲めるの?

ポイント1

一番最初の胃カメラの挿入時は、咽と、首と、肩の力を全部抜きだら~んとしてリラックスし、施行医に任せるようにし、自分では力まない。

ポイント2

咽の手前で、施行医が、「飲み込んで下さい。」と言ったらゴックンとつばを飲み込むように飲む。ここを通り抜ければ、あとは、割と楽ですよ。鼻から吸って、ゆっくり呼吸して下さい。
そしたら画面は、食道が移ってきます。ここは、Easyですよ。

ポイント3

「胃の入り口にはいります。空気を入れて胃を膨らませます。ゲップを我慢してください。胃が膨らむとよく観察できますので。」胃液が溜まっている方は、「今から胃液を吸引します。吸引の音がしますが、音だけで痛みはありませんので大丈夫ですよ。」と声をかける様にしております。ここで、胃体部の観察をします。ゲップをなるべくしないよう心がけてください。
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ポイント4

「今から、胃の曲がり角となります。胃の壁が少し押されます。痛みは全くありません。押される感じがするだけなので、お腹をグ~ッと前へ突き出す感じにして下さい。決して逃げないで、お臍を前へ突き出してください。」ここで胃角部(胃の曲がり角)の観察をします
次は、「胃の真ん中から上の方でお腹側の観察をします。ゲップは、なるべく我慢したままでいて下さい。」ここも楽ですよ。胃体部前壁の観察をします。
次は、「胃の天井の方の観察をします。何の痛みもありません。」と説明し、Jターン又はUターン(内視鏡の操作のテクニック名)にて、胃弓隆部や胃噴門部(胃の入り口や胃の上の方)を観察します。ここも楽ですよ。
次は、「また、胃の壁が少し押されます。痛みはありませんので、またお腹を前へ突き出すような感じでいて下さい。」と説明します。ここで、胃体部後壁の観察をします。ここもゲップをしない様にすると、OKですよ。
次は、「胃の出口の観察をします。」と説明して、前庭部(胃の出口)をもれなく見ます。前庭部小わん、大わん、前壁、後壁を。(胃の出口をもれなく観察します。)ここも割りと楽ですよ。
次は、「胃の出口を見てください。と言ってTV画面の中心に丸い小さな穴が来るよう内視鏡を操作して(これが胃の出口の穴=P-Ringと言う)「この穴の中へ内視鏡を入れて十二指腸に挿入します。。この時少し奥まで内視鏡が入る為やはり胃の壁が少し押される感じとなり、ゲップをしたくなる事もありますが、全く痛みはありませんのでなるべくゲップを我慢してください。」と説明します。
次は、十二指腸の観察をします。(上面、下面、前壁、後壁)また、できれば、十二指腸乳頭部まで観察する様にしております。ここでの説明は、「もうこれ以上奥へは、行きませんので安心してください。十二指腸の観察をして、あとは、内視鏡を抜きながら、漏れがないようもう一度チェックしていきます。帰り道は、全く楽なので、リラックスしてください。」あとは、もう一度自分自身に、見逃しのないよう、また胃の中を100%全部見るよう言い聞かせ、ゆっくり、おさらいしながら、再観察をしつつ、少しずつぬいていきます。この時は、本当に楽ですよ。特に、年間とうして、内視鏡を施行していると、帰り道で病変が発見されることもあるので、最後まで気を抜かないように心がけています。
「  」の中の言葉は、いつも私が実際に内視鏡を施行する時に、患者さんに声かけしています。
以上が、苦痛なく楽に内視鏡を飲むポイントと、考えております。すこし、判って頂けましたか?
健康な方でも、年に一度は検査を受けてみませんか。

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腹の虫(ピロリ菌)

ピロリ菌について

この細菌は、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)という名前で、『胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因である』といわれるようになってきました。このピロリ菌を胃から除菌すると、一度治った潰瘍は殆ど再発しないという報告がされております。また、この菌と胃癌との関連も研究されています。現在、日本でも胃潰瘍、十二指腸潰瘍治療の際には潰瘍の治療とともに、ピロリ菌を除菌してしまう治療法が始まっています。当院でも、この治療をしておりますので、胃潰瘍・十二指腸でお悩みの方は、ご相談下さい。
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