本家 さとこのひとりごと
     

後編

    妊娠26週頃より、逆子がなおらんかったので
計画的なお産―帝王切開―を選んださとこ。
さて、どんな風にお産はすすむんやろう・・・・・・
   

“術後1日目”
    さとこは子宮の収縮剤や、貧血などの薬が入った点滴を24時間してるねん。
お部屋にみーちゃんが看護婦さんに連れられて来てん。始めは寝てたけど、さとこが「みーちゃん、ママやで。お目々をあけて」って言うたら、まず左目をあけてそれから両目を開いてん。声を覚えてくれてるんかな?
寝ながらやけど、初めて抱っこもしてみてん。ちっちゃいけどずっしり重たい。
さとこのお腹にいてたなんて不思議やは。お腹の傷口は痛いけど、前回(卵巣嚢腫)よりも楽な感じがする。気分的なもんもあるんかな?
   

“術後2日目”
    点滴や、おしっこの管などが、全部外れて身軽になってん。
いよいよ歩行開始や。ひまやから看護婦さんに言われる前に、ベッドに正座して座っててん。思ってたよりも、身体は元気や。でもあんまり、最初に飛ばしすぎんようにせな。立ち上がったり、起き上がったりするのは辛いけど、歩くのはなんとか大丈夫や。
夕方から、おもゆも食べられてん。食べられるようになったら、こっちのもんや。がんばるで。
でも、だんなは今日もお見舞に来てくれたけど、さとこの心配よりも、みーちゃんのことばっかり言うてる。だんなだって、ずっとみーちゃんに会うの楽しみに待ってたんやから気持ちもわかるけど・・・・・。さとこ自身で帝王切開を選んでんから、痛みがあるのも仕方ないけど悲しいし、淋しい。さとこが甘えすぎなんかな。看護婦さんに話しを聞いてもらって少しすっきりしてん。看護婦さんありがとう。
   
“術後7日目”
    今日はいよいよ抜糸の日。お腹はホッチキスの様なもんで縫ってあるねん。前と一緒や。抜かれるのは、そんなに痛くなく、針でチクッと刺されるような感じで、2〜3分で終了してん。体質かも知れんけど、前回の傷跡はケロイド状にみみずばれしたので、今回は傷口にスポンジをのせて、傷跡が目立たへんようにする方法を試すことにしてん。半年ほどせなあかんみたいやので、さとこにできるかどうかわかれへんけど、チャレンジや。
術後2日目から、ほぼ3時間おきに授乳に行って、みーちゃんと触れていって、毎日少しずつ顔つきが変わったり、しぐさがおもしろい。
自分の中でのお産のイメージは、陣痛が来て、うんうんうなってやっと誕生!という感じが強いから、さとこ自身のお産は「いいお産」やと思ってるけど、なんか出してもらったという感じも強いねん。「自分で産んだ」って実感はあまりないけど、抱っこしながら、みーちゃんを見ていると、やっぱり他人じゃないな。って不思議な気持ちがあふれてくる。
病院に入院してる間は、泣き声もあんまり聞かずにすんでるけど、家に帰ったら、全部自分でせなあかん。不安もあるけど、今は早く家にみーちゃんと一緒に帰って、ずっと一緒にいたいねん。その日が待ち遠しいわ。



以上、『はじめての帝王切開―さとこ編―』でした。その人の状態や、病院によっても差はあると思います。手術自体は、思ってたよりも痛くなかったけど、やっぱりお腹を切ってるんやから、痛いのに変わりはない。でも、痛みは本当に1日1日和らいでいく。人間の身体って不思議なもんや。
これから帝王切開される人も、怖がらずに臨んで下さい。痛い思いをした後には、念願の赤ちゃんに会えるで。そして、さとこのだんなも、さとこがちょっとブルーになった次の日(ブルーになったことを話してなかったのに)両手一杯のバラの花を抱えて、「さとこ、ようがんばったね」って言うてくれました。花びらは、押し花にして、みーちゃんのアルバムに飾ってあげようと思っています。
そして、皆さんも「いいお産」になるよう祈ってるで。
   

覚子と澪音は4月18日金曜日
無事に退院してわが家に戻ってきました。


 
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