THE LONGEST DAY 第一部      


  
友人の結婚式に新郎であるその友人を式場まで連れていかなあかん。でも、どう頑
張っても絶対間に合えへん。「時間がない、どうしょう。」おろおろして、パニッ
クに陥ってしまってる。どりあえず、友人を連れて家を出ようとした時、携帯電話
が鳴った。「あたし覚子、ひょっとしてまだ家におるん。なにしてんの、間に合え
へんやんか。」更に気が動転してしまい、地に足がつかない「あかん、パニックや
どないしょう・・・・・・」
ここで目が覚めた。「なんや夢か。」時計を見るとまだ午前6時や、8時まであと
2時間ほど眠れるわ。
そう、今日はさとこの手術の日や。午後1時に手術開始やから、8時に起きて、9
時過ぎに家を出れば、手術前にさとこと十分話ができるわ。と思い目覚まし時計は
8時にセットしてあるんや。だから8時までもうちょっと眠れる。
でもその後ウツラウツラするものの時間が気になって、目を覚ましては時計を見て
しまう。結局4〜5回、目を覚ましたところで、7時55分になったので起きること
にしたんや。それにしても後味悪い夢やったな、でも今からやったらゆっくり用
しても余裕で間に合うわ。
4月4日 午前9時過ぎ、カメラやビデオカメラ、頂いたメールをプリントしたも
のなどを持って、家を出ようとして靴を履いていたその時や、電話がなった、慌て
て靴を脱いで電話をとると「あたし覚子、あんな今日の手術な11時に早くなって
ん、だからもう来てや。」「えっ11時!あと2時間もないやん。わかった。今出
ようとしてたからすぐにそっちに向かうわ」
さとこによると、義母はもう家を出たらしく連絡がとれない。俺も母に電話した。
「あ俺、さとこの手術な11時になってん。今から病院いくけど、どうする?」
「あたしも行くから、こっちに寄って。」
「わかった。もう家を出るから用意して待っとってや。」
電話を切って慌てて家を飛び出し、車で実家に向かった。実家までは5分程で着い
たが、まだ母の身仕度が出来てない。
「三興電機にアダプターもらいに行ってくるから、5分ほどで帰ってくるから、そ
れまでに、用意しといてや。」と言い放って車を走らせた。
再び実家に戻ってきて、どうにか用意の出来た母を車に乗せて、病院に向かった。
病院に着くと、車庫入れを待つ車がもう何台も並んでる。時計を見ると10時前や
あかん、こんなん並んでたら、ラチあかへん。
車庫入れはあきらめて、病院のそばにある親戚の家の前に、事情を話して車を留め
させてもらい、母と早足で病院に向かった。病院を目の前にして、今日の朝の夢の
事が頭をよぎった。
「なんやねん、これって夢と同じやんか」心のなかで叫びながら歩き続け病院に
着き、さとこのいる病室へと向かった。
病室の手前2〜3メートルのとこで、「やっとついた」体からアセリが消えかかっ
たと実感したとき、病室から看護婦さんに付き添われ、点滴をつるした棒を押しな
がら、さとこが出てきた。
                               つづく

           

さとこの近況 みおとの様子
さとこは4月6日(術後2日目)の午前中には一人でトイレまで歩いて行けるようになり、昼には点滴もとれてしまいました。午後2時には授乳室まで歩いて行き、初めて澪音をだっこしてミルクをあげました。澪音は食欲旺盛で与えられたミルクを勢いよく飲み干し、まだ欲しそうな素振りをするそうです。

 
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