別亭 だんなのひとりごと   vol.2


  
ご好評に付き、第2弾です。

さとこは、1995年6月に子宮外妊娠の手術をして、色んな事があってんけど、
その後心配してたよりも順調に回復していって
また元どおりの生活が出来るようになってん。職場復帰も出来た。
でもさとこは月日が経つにつれて、赤ちゃんの話しをするようになっていって
丁度さとこの友達が出産したりして、普段のさとこやったら絶対にないことやけど
ひがんだようになってしまってん。そんなさとこの姿を見てるのがつらかった。
病気になった時でも明るく、気は元気やったのに、あんなさとこは初めてやった。
いつもは楽天的で前向きな方やのに、すぐに涙もろくなったりしてたな。
二人とも本当は子供も好きやし、
さとこにしてみれば、自分の体のせいで赤ちゃんが育てられへんと思ってたみたいやった。
でも俺は、子供が居てなくても二人で生きて行こうと思ってたし、
そういう人生もいいと思ってた。子供を作るためだけに結婚した訳じゃ無かったし。
もしこのまま出来へんでも、不妊治療をするつもりも無かった。負担もかけたく無かってん。
さとこも次第に落ち着いてきて、本当の意味で元気になってきた。
でも赤ちゃんは欲しがってたな。そしたら、偶然にまた出来てん。
嬉しいのは間違いないけど、前の事もあるから不安やし、心配や。
手放しでは喜ばれへん。何て言えばいいのか判らん気持ちや。
もしまたあかんようになって、喜びすぎててすごくガッカリするのも嫌やったんや。
妊娠した事はめちゃめちゃ嬉しいけど、複雑な感じやってん。             つづく           


さとこのつぶやき

手術の傷が癒えるのとは逆に、内面的には気分の波が出てきて、 仕事上のトラブルなんかも重なって、いつもの自分ではないような時があってん。 周りの人達はとても温かくて、私のことを責める人は誰一人いなかったけど、 自分で自分を責めててん。やっぱり自分は体が弱いんや。と思った。 その度にだんなは励ましてくれたり、叱ったりしながら支えてくれてん。 もっと強くならないとあかんな。と思った。 子供を産むことの大変さも身に染みて判ったし、 自分はちゃんと産んでもらって幸せやな。って思えてきてん。 私は私。あるがまま受け入れよう。って思ってん。


   
 
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