子宮外妊娠と卵巣嚢腫



これは1995年私が実際に体験したことです。
もしかすると、専門的には少し違った点があるかもしれません。
あらかじめご了承ください。

よく本などには、子宮外妊娠は激痛が来るとか、
暗褐色の出血が続くなど書かれています。
私の場合は少し違いました。
基礎体温はずっと計っていましたが、
もし妊娠しているなら「高温期」が持続するはずが、一定せず
ちょうど、生理周期の予定頃から生理様の出血が始まり
10日以上続くので、変だな?と言うぐらいでした。
お腹は少しは痛みがありましたが、いつもの生理痛かなというぐらいでした。
でも今思い出すと、おしっこをした後にお腹がドーンと重く痛くなったりしていて
いつもとはやっぱり違いがありました。
その頃は仕事もフルタイムしていてなかなか休めない状況で、
産婦人科には1度も行ったこともなくすごく抵抗がありました。
しかしある日、今までに見たこともない明太子の「膜」のような
何とも言えないものが出て、あわてて病院へ行きました。
最初は「流産」ですね。と簡単にいわれて、すぐに手術をしましょうといわれました。
そこは個人病院で検査も内診だけでした。
それで手術になるのなら大きな病院に行こうと転医しました。
そこでは診断が全く違って内診や超音波の検査の結果
「子宮外妊娠」の可能性がある、卵巣も腫れていると判りました。
お腹にも腹水が溜まっていて「急にお腹が出てきたでしょ」と先生に言われましたが
元々小太りなので私には判りませんでした。
そして、もしかしたら卵巣で妊娠してるのでは、ということでした。
いよいよ治療が始まりました。
子宮外妊娠は大出血の可能性があるかも知れないので、食事とトイレ以外は安静です。
色んな検査をしてそのうちのMRIという検査で
子宮が普通は大体三角形なのが、私は少しハート型ということまで判りました。
本当に軽い双角子宮だそうです。それと子宮外妊娠は無関係だそうです。
そして、子宮の掻爬術をして(いわゆる中絶と同じです)
卵巣が7cm程腫れていたのですが、まだ子供もいなかったので手術でとらずに
注射で小さくしようということになりました。
注射というのは、抗ガン剤を筋肉注射することでした。
知識の無い私は、てっきり卵巣ガンなのかとびっくりしました。
先生のお話しによると、子宮以外で宿った生命は異物と自分の体が判断するそうで、
結局はガンも異物で子宮外の卵も異物なので、抗ガン剤が効くそうです。
しかし、1サイクルしたところで出血してしまい緊急手術になりました。
結果的には手術をして良かったのです。
卵巣は超音波検査でもはっきりとは判りにくいそうで、
開腹してみて、検査ではきれいだった方の卵巣にも嚢腫ができていて、
1つの卵巣は完全に取ってしまいましたが、もう1つはなんとか残してもらえました。
手術前の処置をしてもらっている間は、突然のことで涙が出て不安でしたが、
手術室に入ると、意外と冷静なものでした。
たくさんの手術室があって、部屋は思っていたよりも狭くて、
手術台に乗せられて、麻酔までのこともはっきり覚えています。
しかし、摘出された卵巣はとても見る気がせず、
唯一私のだんなだけが見てくれました。
だんなに聞くと癒着もしていてぐちゃぐちゃで素人には全く判らないそうです。
病理検査の結果、卵巣嚢腫は良性で癌ではありませんでした。
その後は順調に回復し、それっきり治療はしていません。
術後変わったのは、以前は隔月で排卵痛があったのが全く無くなり、
生理も軽くなりました。
先生は、きっと妊娠する前から、卵巣嚢腫ができてたのではないか?とおっしゃっていましたが、
自覚症状は全くありませんでした。でもいつもにも増して疲れやすくよく寝ていました。
どんな病気にも個人差があるんだと、つくづく思いました。
そしてその後、1か月は仕事も休職させてもらってまた復帰することが出来ました。
初めは手術した意識が強かったせいか、いつもお腹をかばって歩いていました。
腹巻きも手放せなかったし、体を冷やさないように心がけていました。
それと私は抗ガン剤を使ったので念を入れて約半年間は赤ちゃんはお預けにしました。
その後基礎体温も安定し、解禁(?)7か月後に子宝に恵まれました。
私にとっては長い7か月でしたが看護婦さんには早かったねと言われました。
もしかしたら先生が私を勇気づける為におっしゃったのかも知れないけど
たとえ卵巣が1つになっても、残ってる卵巣が2つ分の働きをしようと頑張って
普通は隔月で排卵するのに、そのうちに毎月排卵するようになるんだそうです。
信じてる私は人間のたくましさを感じて嬉しく思っています。
それと、これはある方から言って頂いて嬉しかった言葉なのですが
今回はダメやったけど、次はその分優しい赤ちゃんがきっと授かるからね。
というのがあって、とても勇気づけられました。
これを読んで下さってる方にも私と似た様な状況の方もいるかも知れませんが
決して何事も責めないで受け入れて、そして諦めないでくださいね。


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