牛ノ戸焼
工房より牛戸集落・西郷小学校を眺める
天保年間(1830-1844)因幡国(鳥取県)陶工金河藤七が陶器窯を開窯.
その後, 天保8年(1837)石州の人、島根県江津町に小林梅五郎親子
(島根県の人)に依って開窯、継承された。
二代態三郎、三代秀之助までは
水壺、徳利、すり鉢といった主として日用陶器を製造していたが、
江戸後期の名品「鉄絵芦雁文皿」が当時の芸術性を伝えている。
昭和初期にはすっかり衰微していたのを再建したのが、四代目の
小林秀晴(明治34年~昭和54年)である。
鳥取の民芸研究家吉田璋也と出会い、民芸品の制作の方向に進み、
民芸指導者柳完悦、河井寛次郎との交流も深くなった。
牛ノ戸焼は、主に、黒、白、緑の釉を用いる。それらの配合の妙と、
染め分けの美しさが一番の特徴である。
「健康てきで自然な形」をモットーとするだけに、作品に温かみがあり、
機能美あふれている。今人気のあるコーヒーカップは、英国の陶芸家
バーナード・リーチ直伝の美しいものである。
五代目小林栄一(大正13年~平成16年)は鳥取たくみ民芸館、
東京物産館、銀座たくみ工芸館を通じて広く海外にも出されている。
今は六代目小林孝男が民芸品の制作に専心し続けている。
素朴な暖かさは今でも変わらない魅力です。