「いじめ」で悩んでいる人へ・・

ここ数年、「いじめ」で自殺する人が急増し、最近では「いじめで自殺」というニュースを聞いても驚かなくなってしまった。しかし、これは非常に痛ましい問題だと思う。「いじめられている人」へ、そしてそういう子供をもつ親へ、これはぼくからのメッセージである。

「いじめ」を受けていて自殺まで至るケースというのは、ほとんどの場合、親と子供とのコミュニケーションに原因があると思う。一番、大切なのは親の理解

子供が「いじめられているから学校には行きたくない」と言った場合、あるいはそういうシグナルを発した場合、駄目な親は言う「ちゃんとした人間になりたいなら、ちゃんと学校に行きなさい!」。

しかし、いじめられている子供にとって、これほど残酷な言葉はない。「行きたくない」と言っているのに、それを真っ向から否定されているわけである。

ここで親から、「じゃあ、学校なんか行くなよ。行かなくても立派な人間になれるよ。」という一言があれば、恐らく、その子は自殺なんかしない。最近、「いじめで子供が自殺したのは学校のせいだ」と言って、学校を訴えている親がいるが、これこそ筋違いもいいところだ。個人的にはこの人たちは許せないと思っている。自分のせいにするのは辛いから、学校のせいにしたい。この気持ちは理解できる。じゃあ、なぜこのような一言が言えなかったのか?それは、明らかに自分のせいである。学校なんて行かなくてもいいのに、無理やり行かせたのだから、学校のせいにするのはどう考えてもおかしくないか?

ぼくは高校に行っていない。別に中学校でいじめられていたわけではないが、そんなもの必要ないと思ったからだ。現に行かなくて大正解だった。行かなくて良かったと思ったことは何十回もあるが、行っていれば良かったと思ったことは一度もない。

中学だって、不登校で出席しなくても、卒業はさせてくれる。自殺してしまうくらいなら、学校なんか行かなくていい。行かなくても立派に生きている人はたくさんいる。ぼくが家庭教師をした生徒で、不登校で自宅から6年間、一歩も外に出なかった生徒がいる。彼は大検を受け、大学に入り、今では立派な社会人として生きているが、普通になにも考えずに人生を歩んできた連中よりもはるかに立派な考え方を持っている。

いじめられているのは自分のせいじゃない。たまたま、そういう環境にいるだけ。つまらない学校なんか行かずに、将来のことを考えよう。どうせ、中学校や高校なんて行っても、たいしたことは教えてくれない。世界は広い、自分にぴったりの場所は必ずどこかにあるから、それを見つける前に死んだりしては自分が損をする。

子供の頃、大人はすごく偉い人に思える。しかし、実際、自分が大人になってみて、本当に偉いと思える人は滅多にいない。振り返ってみると、自分の中学生時代のほうが、今の大抵の大人よりも色々考えていたと思う。

ちなみに、今の40代後半から50代の大人は、ほとんどがあまり悩まずに生きてきた世代だ。悩まなくても、日本経済も上手くいっていたし、会社だって順調だった。だから、本当に狭い常識を持っている人が圧倒的に多い。こういう人は、古い自分の考え方を、若い世代の人にまで平気で、無理やり押し付ける。例えば、いい大学に入り、いい会社に入る。これが一番いいと、未だに思っている人はその世代にはかなりいる。こんな考えは、明らかに時代遅れだ。これでは、今後は生きていけない。

だから、自分たちの親が100%正しいとは思わなくていい。自分のほうが正しいことだって、たくさんあるはずだ。そういう時は、だれか第三者に客観的に判断してもらったほうがいい。相談する人がいなかったら、ぼくにでもメールをくれればできる限りお答えしたい。

とにかく、人の生き方は千差万別。いろいろあるから人生って面白いんだと思う。みんなと同じじゃあ、つまらない・・・。