いざ、アメリカへ!

中学を卒業した年の8月中旬、いよいよアメリカへの第一歩を踏み出す時がきた。

某留学斡旋会社を利用し、ホームステイをしながらアメリカの高校に一年間留学することは決まっていたものの、アメリカのどこに行くかはぎりぎりまで未定。まず、シアトルで1週間ほど合同での研修があり、そこで行き先が決定される。当時の参加者は約70名。上は高3生から、下は高1生まで。みんな、日本の高校を休学して1年間留学するパターンで、高校に全く行ってないのはぼくだけだった。

初めてシアトル空港に着いたときは、今後1年間本当に一人でやっていけるのかという不安と、新たな生活への期待感で、興奮していた。

シアトルで1週間の研修を終えるころ、行き先が言い渡された。「君は、アイダホ州です」。アイダホ?どこだ、それ?