リスを飼う時


リスを飼うときはどんな事に注意したら良いでしょうか
沢山の飼育書やHPを参考にしてあなた自身が1番良いと思う方法でリスと暮らしてあげてください。
私のわかる範囲で書いてみます。あくまでも、一つの意見なので、他の方のHPや飼育書も参考にして下さい。

仔リスが来た時
仔リスはそれまで、ペットショップで沢山の仲間たちと一緒に暮らしてきました。みんなと一緒で暖かく丸まっていたので、お家にやってくると風邪を引く仔リス達がいます。悪くすると肺炎にかかかってしまう仔リスもいます。風邪を引かせないためには、充分暖かくしてあげてください。下に引くペットヒーターを使い、プラスチックの小さいケージに入れると、暖かいようです。5月といえども朝晩は冷え込みます。夜も暖かくしてあげてください。寝るところ全部にペットヒーターは置かず,必ず逃げ場を作ってあげてください。

食べ物・いきなり堅いものは食べられません。ペット用ミルクを人肌に冷ましてスポイトであげ、少ししたら「まんま」やミルクに溶かす離乳食みたいのがありますのでそれをあげてください。この時期お水は飲まないかもしれませんが、毎日取替えてあげてください。お水を飲まない時はりんごなど水分の多い果物をあげてください。

大きな音
リスは大きな音が嫌いです。気絶したり最悪の場合ショック死してしまいます。静かな環境で育ててあげたいものです。飼育書の中では、幼い子供のいる家と騒がしい家では飼わないほうが良いでしょうと書いてありました。実は私の家にはまだ、2歳になる子供がいます。親の私がしっかりしていなければと思います。そして、その本では日中家にいる主婦向きとまで、書かれていました。(^-^;

ケージ
プラケージが小さくなってきたら大きなケージに替えましょう。奥行き幅とも40〜50cmx40〜50cm位のが良いと言われています。高さも3階建て位のが良いと言われています。下の網ははずした方が足を痛めずにすみます。かわりに、新聞紙やパインチップ草などを敷きます。新聞紙はインクが付くし、チップではアレルギーを起こす仔もいます。いろいろ試してみて良い物を使ってください。ちなみにうちのは仔リスの時はチップで大きくなったら新聞紙に変えました。ケージが大きくなったのと、トイレを使っていないので、毎日でも替えられ、すぐ手に入るからです。
ケージの中には自然の木もいれてあげてください。これは、歯や爪の伸び過ぎを防ぎます。

小屋
プラスチック、木の小屋があり、どちらも一長一短ですが木の小屋の方がかじる事もできますし、暖かいのではないでしょうか。ちょっと不経済ですが。うちでは文鳥用の小屋を使っていますが、本当はもっと小さい小屋が欲しいです。ハムスター用のは小さすぎるし、なかなか迷うところです。


主食ははと餌や小鳥用の殻付き配合飼料をメインに野菜、果物、動物性たんぱく質、等をあげます。ひまわりの種やくるみはあくまでもおやつ程度にしてください。栄養の面から考えると高カロリーで栄養が偏ってしまいます。
野菜は小松菜、サツマイモ、にんじん、トマト、とうもろこし(生は大好評です。)等。反対にネギ、玉ねぎ、ニラ、にんにくは絶対にあげないで下さい。チョコレートも刺激が強いのでダメです。
果物はその季節の果物を。うちでは特にみかん、いちご、りんご、ぶどう、さくらんぼ(種はあまりあげないで)、が大好きです。
動物性たんぱく質はゆでた卵の黄身、ゆでた鳥のささみ、煮干、チーズ等です。これや、ビタミンが足りないと毛並みが悪くなったりします。その他、椿や桜の花が好きです。自然の葉っぱではオオバコ、クローバー、タンポポ、ハコベなど。あげてはいけない草はアサガオ、しゃくなげ、水仙、キョウチクトウなどです。わからなかったり心配だったらまず、あげないで下さいね。

しつけ/トイレ
野生の子達なので、ほとんどしつけはできません。トイレも使えればたいしたものです。(うちは使ってません。)一年目には使っても次の年から使わなくなってしまう子もいますが、怒らないで。
でも、一緒に暮らしていると、名前を呼ぶと来てくれたりします。期待していないだけに嬉しかったりして。

手乗りにするには
小さいうちからスキンシップしていれば手乗りになりやすいです。でも、大きくなってからでも大丈夫。驚かせないようにしてケージ越しから大好きな餌を手からあげるようにします。人間を「餌をくれる人」と認識してもらいましょう。なれてきたら少しづつ部屋に出して、部屋にもなれてもらいましょう。その時は餌をあげずに、自分で遊ぶだけ遊んで、お腹が空いたらケージに戻ると思います。その次は名前を呼んで、餌をあげてみましょう。手に乗るようになったらケージに戻すのも楽になります。最初の時は暗いところに入りこむ子も多いですが、無理やり掴んだり(シッポは厳禁!)するのは、相手に恐怖心を持たせてしまいます。餌の入ったケージを持ってきて出てくるのを待ちましょう。手乗りのリスは可愛いですが、噛みりすになりやすく、また、飼い主自身時間がなくて、出したり出さなかったりするようだったらケージ飼いもよいと思います。どちらにするかは飼い主さん次第です。

1匹1ケージが基本です。
シマリスは単独で暮らす生き物です。よっぽど仲が良ければそのままでも構わないと思いますが、喧嘩をしだしたらすぐにケージを分けてください。喧嘩がエスカレートして殺し合いになったりします。

あそび道具
回し車(りす用の大きいもの)、ハンモック、すな浴びなど。回し車をしない子ならとってしまっても構わないと思います。あまり、いろいろなものを入れるとケージ内が狭くなってしまうので、なるべく使わないものは入れておかないようにしましょう。うちではすな浴びはケージの外にあり、お散歩のときにガシガシやっています。ランナーボールというのもありますが、好きな子と嫌いな子がいます。いやがっていたら無理に入れるのはやめた方がいいと思います。

落下事故/部屋散歩時の注意
部屋に放すとき、特に体がまだ発達していないのに、好奇心だけはおう盛な仔リスの場合は要注意。カーテンレールが好きな子が多いですが、落ちてもよいように下にマット等をひいておきましょう。慣れてくるとあまり落ちなくなりますが、でも、目だけは離さないであげてください。あと、窓から外へ脱走してしまう、ドアに挟んだり、踏んでしまったり、トイレに落ちたり、コードを齧ったりと部屋の中にはキケンな物、キケンな事がたくさんあります。充分注意しましょう。詳しくは小次郎のチョコパフェの「危険回避マニュアル」等参考にして下さい。

爪きり
リスの爪は痛いです。でも、飼い主が痛いからとリスの爪を切ることはやめてください。ケージの中に木を入れておいたり、部屋のお散歩時に爪は砥げます。しかし、病気をしたりすると爪がとても伸びてしまい、その場合などは爪きりをした方が良いらしいです。(うちはまだ、1度も切った事がないのです。)その時はリスを掴んで爪きりでパッチン。血管や神経が通っているので深爪はやめてください。掴めるリスならいいですが、掴めないリス、または、初めての場合は獣医さんに行った方が良いかもしれません。シャンプーや毛ずくろいもよほどの事がなければ、飼い主がする必要ありません。

禿げ
禿げはいきなりやってきます。シッポとかお腹とか。
理由として
真菌症やストレスが考えられます。
真菌症の場合は獣医さんに行くと塗り薬をくれるので、治るまで塗る事になります。実は真菌症は体の中にいるもので健康な時は出てきません。からだが弱ったり抵抗力がないと出てきます。(人間の赤ちゃんも夏になりやすい。)湿気を避け、ケージを清潔にし、栄養のバランスがある餌を食べさせ、普段から免疫力をつけさせましょう。ポポンSを水に薄めて入れたり、スタミノン等の栄養剤も良いと思いますがも常用はしない方が良いでしょう。
ストレスの場合は普段から散歩していたリスを突然出さなくなったとか、夜うるさくてリスが眠れない、自然のものがない等考えられます。リスは人間が思っているよりずっとデリケートな生き物です。散歩を再開する、夜は暗くしてあげる、ケージの中に枝や葉っぱを入れてやる。そういった事でまた、毛が生えてくるリスもいます。

噛みりす
8月頃から噛みついてくるリスがいます。これは仕方の無い事です。噛まないリスもいますが、普通この時期は神経質になり、貯食に精を出し、飼い主は噛まれます。野生のシマリスは秋冬に冬眠をします。冬眠前は餌を集めるのに必死です。貯められなければ死を意味します。そんな時に飼い主に愛想を振りまく余裕がないと思うのです。
噛みりすの理由として
・飼い主をバカにしている
・自分の領土内にいるいるものがうっとおしいから追い出そうとして。
等があるようですが、どちらにしろ、噛みつきだしたらあまり構わないようにしましょう。噛まれるだけです。
しかし、ずっと噛みりすになる場合は少なくて、たいてい春の発情期になるとまた昔のシマリスに戻るようです。
それまでの辛抱だと思ってガマン。

病院選び
・ペットショップで聞く
・イエローページで探す。(エキゾチックアニマルを探し、リスを見てくれるかあらかじめ電話で聞く。)
・ネットで探す。「あむあむ」などに情報が出ています。しまりすのMLで聞くと言う手もあります。

冬眠
冬の間は温度管理に気を配ってあげてください。元気なリスが冬眠をしても大丈夫みたいですが、冬眠から目覚める時はとても、体力を使います。体力のないリスが冬眠をするとそのまま死んでしまう事もあるようです。なので、できるなら冬眠はさせない方が良いのではないでしょうか。温度は18度から20度くらいまで,ペットヒーターやひよこ電球を使ったりします。

捻挫、骨折
ケージの中でどこかに引っ掛けたり、お散歩中に落ちて足を痛めたりしたら、とりあえず獣医さんに連絡をしましょう。あまり動かないように治るまではプラケージに入れ、暖かくしてあげてください。獣医にさんによっては来院しても、小さすぎてギブスもできないのでそのままうちで様子を見るようにと言われることもあります。

シッポが取れた。
シマリスのシッポはとれやすいうえに、ちぎれたらもう2度と生えてきません。よく、足元をちょろちょろして踏んでしまいそうになるのですが、注意が必要です。シッポをつかむ事は厳禁です。ちぎれたらすぐに獣医さんに連絡を。場合によっては手術が必要です。実は私も一代目のりすのシッポを踏んでしまい、ちぎれてしまったことがあります。2〜3日は本当に痛そうでした。野生のリスは年を取るほど尻尾のないリスが多くなるそうですが(捕食者に狙われて尻尾を失うものが多いそうです。)、冬に体に長いシッポを巻きつけているリスは暖かそうですよね。





参考文献
「リスクラブ」大野瑞絵・著 誠文堂新書 大野さんのHP
「シマリスの冬越し作戦」川道美枝子・著 文研出版
「かわいい小動物の飼い方」西東社
「親と子のかわいいペットのかいかた」
しまりすぱーくML


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