疾風 ハラキリ大作戦 (春歌編)


 

・さて、このゲームには12人も妹が登場するワケですが、今回はその中から春歌に絞って遊んでみます(よって、他キャラのシーンについては省略率高いです、ご了承ください)。ちなみに、何で春歌なのかと言うと…

   1、兄に対する敬称が日本語的にまだ許せる範囲

キャラの区別のためだか何だか知りませんがこのゲームでは12人とも兄に対する敬称が違います。それも、まぁ、「お兄様」とか「兄上様」とか「お兄ちゃん」とか言ってる間はまだ許せるのですが、製作者の日本語能力に問題があるのか、最後の方は「おにいたま」とか「兄くん」とか「お兄ちゃま」とか「兄チャマ」とかとても現実離れした呼称に…。この春歌さんの場合は「兄君様」とやや古語っぽいですが、まだ日本語としては大丈夫な範囲(と言うか、むしろ正統な日本語)なので許します。

   2、登下校時に登場しないので攻略時間が短くて済む

理由はよくわかりませんが、帰国組の3人は登下校時の同行相手選択には絶対に登場しません。「え? もしかして学校行ってないの? 中学生までは日本じゃ義務教育だったんじゃなかったっけ…とか余計な事を考えたりもしますが、とりあえず登場しません。自由行動とメールのみが接点となるので、つまり、他キャラと比べてクリアまでに必要な接触量が少なくて済むワケです。コレは、この異常な世界から精神を守るために、とても大切。

まぁ、他にもまだ「って言うか和服だしな、袴サイコー!」とか言う個人的思考があったり無かったり…。まぁ、始める前からあんまりガタガタ言ってるのもアレなんで、とりあえず春歌オンリープレイで進める事をココに宣言して、ようやくの幕開けです。

 

 

開始準備

・まず最初は名前の入力から。プレイ中ずっと呼ばれ続ける事となる大切なモノなので、ちゃんと考えて名付けなきゃなりません。っつーワケで、いろいろと考えた結果の名前候補は…

マリオ兄さん (ヒゲ兄弟)

一輝兄さん (鳳翼天翔)

キョウジ兄さん (石破天驚拳)

う〜ん、後は「シャギア兄さん」(僕らが望んだ戦争だ)くらいですか? ………って、ダメだ、全然まともなのが出てこねぇ…。ちなみに「だったら素直に自分の名前入れろよ」ってのは誰かに見られた時に死ぬ程ハズカシい気分になる事風の如しなので全面的に却下です。…しかし、この調子だといつまで経っても始められそうにないので、最後の最後(今際の際)に思いついた名前に決定しました。その名前とはッ

オクレ兄さん

(メホホブルササンG)

いやぁ、私のこのゲームに対する姿勢がよく解る、実に良い名前ですね。

 

 

 

 

 

2/11

・始まりは、雪の降りそうな程によく冷えた夜。お兄ちゃんが就寝前のメールチェックをしてみると妹の可憐から一通のメールが届いていました。

って言うか、妹以外からメールが届く事は絶対に無いんですが

余談はさておき、そのメールの内容はと言うと「明日、みんなで集まるからお兄ちゃんにも来て欲しい」とのコト。ここまでは、まぁ、普通でした。そう、文章の結びが「かならず来てね。……ラブ(破亜斗)」ってなってるのを見るまでは…。

いきなりからトばしてくれてますね

すごいよ、すごすぎるよ、なんっつーか国産H2ロケットも顔負けしそうな勢いのグレイトフルなバーニングスタートっぷりだよ! って言うか、メールとは言え平然とこんなコトを伝えてくる妹は思考回路にかなり問題があるような気が…。この調子だと最後にはどんな暴走状態になるのかすげぇ楽しみですね(ダメな意味で)。もちろん、我らがお兄ちゃんはそんな余計なコトを露ほどにも考えず、あっさりと明日のパーティーに参加する気になるのでした。

 

2/12

・メールで指定されたようにかしの木公園にて可憐と合流、彼女の話し方(間延びした発声、連発される(破亜斗))に「あぁ、やっぱりこのゲームは踏み込んではいけない絶対領域だったのかもしれない…」などと辟易しながらも謎の豪邸前に到着です。聞けば、ココが本日のパーティー会場なんだとか。

オクレ :いったいどこの誰が、

オクレ :こんな立派なとこ貸してくれたんだ!?

オクレ :いやいや、それ以前に、

オクレ :こんなとこ借りようとしたら

オクレ :レンタル料金が大変なことになってるよ……。

オクレ :ま、まさか、誰もいなかったとか言って、

オクレ :黙って使ってるんじゃ…?

オクレ :そうだ、そうに違いない!

うわー、妹に負けず劣らずなスゲぇ思考回路ですね。何でもナチスと地球外知的生命体のせいにしてしまう某MMRのキバヤシにはやや劣るものの、それでもかなり立派な短絡っぷりでやがります。んで、目の前でそんな一人妄想大会が繰り広げられているとは知らない可憐は「お兄ちゃんが来ましたよぉー!」と声を上げながらみんなの待つ屋敷の中へ。それを見たお兄ちゃんは妹達の暴挙(一人会議により確定)を止めようかどうか、1人で悩みます。

オクレ :ああ、どうしよう。

オクレ :9人とも、なにを考えてるんだよぉ。

オクレ :どうしよう、このまま帰っちゃおうかな。

オクレ :いや、でも妹が悪いことをしてるなら、

オクレ :それを正すのが兄のつとめだしなぁ。

オクレ よし、ジャンケンで決めよう。

オクレ :右手が勝ったら中に入る、

オクレ :左手が勝ったらこのまま帰る。

もしかして、キチガイさんですか?

(もしかしなくてもキチガイです)

うわー、スゲー! 「一人でジャンケン」なんてオモシロい遊びは今まで生きてて初めて聞きました、きっと前人未到のステキ遊戯であり遊戯王もビックリですよ(たぶん)

オクレ :じゃんけんぽん、あいこでしょ、あいこでしょ、あいこでしょ、あいこでしょ……。

オクレ :ううっ、勝負がつかない。

オクレ :つーか、僕ってちょっとヘンかも。

ちょっと、じゃなくて”かなり”ヘンです

でも、まぁ、自分で気付いてる分だけまだ救いようがある…のかもしれません。いつまでも迷ってるワケにもいかないので覚悟を決めて豪邸の中へと歩を進めます。

・屋敷の中には妹達がわさわさと。お兄ちゃんは本当に妹達が”暴走”しているのかどうかを知るため出会った妹に片っ端から聞いてみるのですが…誰も答えてくれやがりません。しかたがないので、「あにぃ」とか「兄くん」とか「おにいたま」とか根本的に日本語能力に疑問のある連中はさておき、1番マシっぽい咲耶に聞いてみることに。

オクレ :ここのお屋敷って、いったい誰の家なんだい?

オクレ :勝手に使ってるんじゃないだろうね?

咲耶 :…………………。

オクレ :さ、行きましょう。

オクレ :ちょ、ちょっと待て咲耶、

オクレ :なんだよい間の微妙な間はっ!?

しかし、結局はそのまま「細かい事は気にしないで」と流されてしまうのでした、やれやれ。その後、このシーンで使われている脱力感あふれるステキBGMに混じって「チェキーっ!」とか謎の鳴声を聞きながらみんなのところへ。衛の「今日はあにぃとおすもうが取りたいなって思って来たんだもん」に脱力したりしながら挨拶回りを続けていると、チェキチェキと鳴いてる謎の生物に遭遇、一緒にいた千影に誰なのか聞いてみるもののイマイチ明確な答えが得られません。すると、その光景をみた咲耶がチェキッ娘を捕獲しようと他の妹達も動員し、パーティーは一瞬にして鬼ゴッコ大会へと姿を変えます。さっぱり状況の把握できないお兄ちゃんがその様子を外側から見ているとさらに見知らぬ娘が2人も登場して、もう、何が何やら…。そうこうしているうちに屋敷のメイドさん(初の妹以外キャラ)に怒られて、兄妹全員揃って叩き出されてしまうのでした。…って、結局は何のパーティーだったんでしょう? それに9人の妹以外のあの3人は誰だったんでしょう? 謎が謎を呼んだまま翌日へ。

 

2/13

・朝の風景とか、学校の光景とか、何もかもをスッとばしての夕方スタート。お兄ちゃんが学校から自宅に帰ってきたところで昨日のチェキッ娘が姿を現します。

四葉 :なるほどなるほど、

四葉 :兄チャマはこんなトコロに住んでいたのネ(破亜斗)

四葉 :ふふん、四葉に隠しごとしようなんて、

四葉 :そうはいかないんだからっ!

オクレ :あ、あの、キミはいったい誰?

オクレ :うちの妹たちと、知り合いなの?

四葉 :春歌ちゃ〜ん、亞里亞ちゃ〜ん、

四葉 :こっちだよ〜!

四葉 :兄チャマ、見つけちゃったぁ〜!

オクレ :って、全然聞いてないんだね……

んで、そんなことやってるうちに残りの2人も登場、ここに昨日の謎娘3人が見事に揃いました。

春歌 :まあ、兄君さま!

オクレ :四葉ちゃん、お手柄ですわ!

亞里亞 :あ……兄や……。

オクレ :キ、キミたちも!?

オクレ :それに、兄君とか兄やって

オクレ :……もしかして…………。

四葉 :オフコース!

四葉 :四葉たちは兄チャマの妹なのデス

オクレ :ああっ、やっぱり……。

やっぱり、とか言ってる場合じゃねぇ!

もしかしたら、今の9人になるまでもこうやって唐突に増えてたんでしょうか? アッサリと現実を受け入れてるお兄ちゃんにある意味での賞賛を送りながら3人から自己紹介を受けます。

春歌 :兄君さま、春歌と申します。

春歌 :このたびドイツから、

春歌 :兄君さまの元へまいりました。

春歌 :兄君さまをお護りすべく、

春歌 :精一杯頑張ります。

春歌 :以後、よろしくお願いいたします(破亜斗)

あぁ、帝国過激団の残党ですか

きっと大正ロマンにサクラの嵐が吹き荒れるに違いありません。って、まぁ、まだこの時点では普通に見えないコトもないです。

四葉 :兄チャマ、四葉デス!

四葉 :四葉はイギリスから来たのよ(破亜斗)

四葉 :兄チャマのヒミツは、四葉がみんな暴いちゃう!

四葉 :いくら兄チャマでも、

四葉 :四葉からは逃げられないんだから(破亜斗)

四葉 :兄チャマに、

四葉 :チェキチェキ、チェキよっ!

あぁ、「チェキ」ってイギリスの方言なんですか

っつーか、そんな単語聞いたことねぇよ…。もしかしたらコレは製作チームに潜むイギリス嫌いさんがプレイヤーに間違った大英帝国観を植え付けるための情報操作でしょうかねぇ? 本当はまだもう1人の自己紹介が残ってるですが「…」ばっかりでつまんないので割愛です(ヒドい)。

春歌 :本当に良かった。

春歌 :兄君さまは想像通りの方でしたわ(破亜斗)

春歌 :これなら、他の妹のみなさんが

春歌 :ブラコンになってしまうというのも納得できますね(破亜斗)

いや、まだ何もしてないんですが…

っつかー、「ブラコンになるのが納得できる」ってどんな人物ですか?

さっきの挨拶の時はまだ普通だったのに…もしかしたら選択間違えたのかも。しかし、当のお兄ちゃんは気にしてないのか耳に入ってないのか「3人ともいい子みたいだしな。……ちょっと個性的だけど」などと感想述べてやがりました。

って、アレを”個性的”の一言で片付けるなよ…

いや、確かに世の中には”オカシい人=個性的”とか言うふざけた等式が成立している場合もあるようですが(例、えみりゅん)、…それは激しく違うと思いますよ? その後、明日のヴァレンタインなディにまた会う事を約束して約束して3人は帰っていきました。

オクレ :それにしても妹が12人か……。

オクレ  フタケタだよ、自分の事ながらすごいな。

オクレ 友達に野球チームなんて言われたことあるけど、

オクレ  とうとうサッカーでも

オクレ  余るほどになっちゃったなぁ。

そして、自分の部屋に戻っるとついに”マイシスター”の選択がやってきました。

って、まだ全員のキャラを把握できてないんですが…

まぁ、今回はハナから春歌狙いが確定しているので何も悩むことはなく、あっさりと春歌に決定です。ちなみに、このマイシスターなるシステムは「呼称がそのキャラのモノになる」以外にももう1つ利点があって、「自由行動時にターゲットキャラを自動的にロクオンしてくれる」と言うナイスでグレイトフルな機能が付与されているのです。スゲぇ便利!

まぁ、”ゲーム”として大切なモノを捨ててるだけのような気もしますが

とりあえず、ようやくマイシスターが決まったところで表示される呼称も”オクレ兄君さま”に決定、就寝前のメールチェックで春歌からのメールを読んで「わりと正気ですか? って言うか、私よりちゃんとした”手紙”の書き方してるなぁ…」とか思いつつ1日が終りました。

 

2/14

・St.ヴァレンタインな日。って、フツーはこんな重要な告白イベントはもっと、こう、キャラの理解が深まって感情移入できるようになった頃に配置されるべきだと思うのですが…。でも、よくよく考えたらこのゲームは最初ッから感情移入しまくりの人しかやらないような気がするので、もしかしたらコレでも何の問題もないのかもしれません。んで、まずは郵便受けに鞠絵からのチョコと手紙が。それに続いて鈴凛がやはりチョコを届に現れますが、「キーワードを言って」とか兄に向かってナメた事を言いやがったので「勉強しなさい」とっつぱねたら渡してくれずにそのまま持ち帰られました。

いや、まぁ、全然欲しくないからイイんですが

だって、あんな「志保ちゃんニュ〜ス」とか言ってそうなキャラなんか不要ですからネ。そんなことをしているうちに登校時間がヤバくなってきたので慌てて飛び出すオクレ兄君さま。すると、そこには四葉がいました。

四葉 :兄チャマ、グッドモーニン(破亜斗)

四葉 :四葉、またまた兄チャマを見つけちゃった!

オクレ :ええと、四葉。

オクレ :僕ちょっと急いでるんだけど……。

四葉 :そこで兄チャマに問題デス!

オクレ :って、やっぱり話聞いてくれないんだねぇ。

四葉 :さて、四葉はなんのために

四葉 :兄チャマのトコロに来たのでしょーか?

オクレ :なんのためにって……。

四葉 :フフン、

四葉 :いくら兄チャマでもこれはわかるハズないデス。

四葉 :四葉の勝ちは間違いなしネ!

オクレ :ああ、バレンタインのチョコを持ってきてくれたんだね。

四葉 :えええ〜っ! なんでわかったのおっ!?

オクレ :いや、だってチョコ持ってるし。

四葉 :ああ、さすがは兄チャマ!

四葉 :こんなにあっさり

四葉 :四葉のクエスチョンに答えてしまうなんて……!

オクレ :あのね、だから持ってるチョコが見えて。

四葉 :でも、この次はきっと兄チャマをギャフンと言わせちゃう!

四葉 :四葉のリベンジよ!

四葉 :そんなカンジで、シーユーアゲン、兄チャマ!

オクレ :あ、四葉……。

<立ち去る四葉>

<その後、すぐに戻ってくる四葉>

四葉 :兄チャマ、ゴメン!

四葉 :チョコ渡すの忘れてたデス!

四葉 :それじゃ兄チャマ、またネ(破亜斗)

オクレ :……………………。

あぁ、アタマいてぇ……

もしかして、この日はずっとこんな感じでイベントラッシュだったりするんでしょうか? これでもまだ3人目なのを考えると先が思いやられます、…やれやれ。

・朝から四葉にかまってたおかげで学校に遅れそうになったオクレ兄君さま。昼休みになると第4の刺客、白雪がわざわざ隣の学校からやって来ます。

白雪 :はい、これが姫からの

オクレ  ハッピーバレンタインですの

オクレ :あ、ありがとう……。

白雪 :今日のテーマはね、初恋はレモンのお味!

白雪 :ですから姫特製・鯉のウロコチップチョコ

白雪 :レモン風味を作ってみたんですの(破亜斗)

オクレ :は、はぁ……。

もしかしてウロコをチョコでコーティングしてますか?

その奇妙料理っぷりはミスター味ッ子ですか?

 

って言うか、なんで1人称「姫」なんですか?

(それは”白雪”だからです)

…どうも妹12人も妹がいるのに正気な娘は1人としていないような気がしてきました。気を取り直して進行再開、放課後になって部活前の花穂からチョコをもらったり、校門のところで待ち構えていた雛子からもチョコもらったりしてから自由行動へ。ちなみにこの”自由行動”、通常の放課後だとどこか1箇所に行った段階で終了するんですが…今日だけは特別です。見えてる妹全員に会うまでは終わりません

拷問ですか?

でも、まぁ、このゲームに手を出した時点でそこらへんは覚悟完了してたハズであり、「それはきっと、テメぇの妹に対する愛が足りねぇんだよ」とか言われそうなので諦めてチョコ回収を続けましょう。校門前で、街中で、川原で、ザクザクっと集めていよいよ自宅へ帰還します。玄関を開けると中にはまるでユダヤ人を狩りたてるゲシュタポのように咲耶が待ち構えていたりするあたりで「もしかして、プライバシーの概念とかってゼロですか?」とか思いつつチョコ回収。そして夜になったら今度はマイシスターこと春歌が襲来します…が、何か勘違いしてるらしく持ってきたのはチョコじゃなく”あんみつ”なのでした…

オクレ :しかし、今日はたくさん

オクレ :チョコもらったなぁ……。

でも、全部妹からなんですが…

ちゃんと学校にも行ってたのに妹以外には誰一人として遭遇してない(”じいや”は除く)あたり、このお兄様は普段から相当に間違った日々を過ごしてらっしゃるようです。その後、間違って送られて来たらしい春歌の日記を読んでから、ようやく長かった1日が終ります。

 

2/15

・早朝、体操着(当然のように下はぶるまー)の衛が登場し、近々あるらしいマラソン大会に備えて一緒にランニング。んで、朝の運動が終ってお兄ちゃんがそろそろ学校に向かおうとしていると、今度は可憐が登場しやがりました。

オクレ :あれっ、可憐、どうしたんだい?

可憐 :おでかけ前で忙しいのにごめんなさい。

可憐 :でも、ちょっとだけお願いがあって……。

可憐 :聞いてくれる? お兄ちゃん(破亜斗)

  選択肢1、うん、もちろんいいよ

  選択肢2、あとにしてくれないかな……

  選択肢3、可憐のお願いは聞けないな

昨日のイベントラッシュでそろそろ妹が全員揃ってバカばっかりだと解ってきたので、ターゲットのみを最短でクリアしないと私の精神が最後まで保ちません、たぶん。っつーワケで、速攻で3番を選択です。

オクレ :可憐のお願いは聞けないな

可憐 :……うふふっ、お兄ちゃん(破亜斗)

可憐 :そう言いながら、顔が笑ってますよ。

……真剣に怒ってイイですか?

ちっとも笑えねぇ…。もしかして最後までずっとこんな感じの「だったら選ばせるなよ…」的選択肢ばっかりですか? って言うか、みんなのお兄ちゃんに選択権はありませんか? そもそもプレイヤーにすら選択権が無いのはどーゆーコトですかッ? と、まぁ、感情がオーヴァードライヴ気味になるのを抑えて話を聞くと、可憐の”お願い”とは「一緒に登下校して欲しい」なのでした。フと「小学生じゃあるまいし…」とか思ったりしましたが、よくよく思い出したら12人もいる妹の中にはどう見ても幼稚園に見えないのとか”初等部”に通ってるのとかいるので、ソレを考慮すると彼女達にとっては非常に妥当なお願いなのかもしれませんねぇ。もちろん心優しいお兄ちゃんは快く承諾です。まぁ、別の言葉で表現すると「プレイヤーに選択権が与えられてないだけ」とも言うのですが…。その後、可憐は「今日は日直とピアノのレッスンがあるから」とさっきしたばっかりの自分の”お願い”を完全否定するような台詞を残して立ち去り(なんじゃそりゃ)、その代わりにやってきた雛子と一緒に登校するハメになるのでした。ちなみに、この子は100歩譲って見ても幼稚園生だとしか思えないので「どうして一緒の学校なんだろう」とか考えたくなるんですが、このゲームでは全てをあるがままに受け入れないとアタマが痛くなるので気にしないコトにしておきます。

・学校。授業風景が1秒たりとも描写されてなかったり、昼休みに白雪が”弁当”と称して鍋料理(当然、カセットコンロも一緒に)を届けに来たり、食後の散歩で花穂が部活の竜崎先輩(残念ながらエースは狙いません)にお嬢様言葉で叱責されてたり、下校時には校門のトコロで鈴凛からメカ鈴凛を紹介されて驚いたり、やっと学校を脱出したと思ったら今度は下校路で咲耶にとっ捕まって一緒に家まで帰ったり。あいかわらず妹しか登場しないあたりがかなり潔いです

友達とかいないんですか?

(たぶん、いません)

でも、まぁ、他のゲームならいざ知らず、この作品においてソレは間違ったことでは無いのです。「このゲームに妹以外のキャラは出てくるんだろうか?」などと世界の謎に思いを馳せつつ、我らがお兄ちゃんは一旦は家に帰ったものの本屋に向かって家を出ます。

ヒョ〜(註:笛の音です)

オクレ :おや、なんだろう?

春歌 :兄君さま……。

春歌 :こんなところでお会いできるなんて、

春歌 :奇遇ですわ。

オクレ :そ、そうだね……。

オクレ :って、今の舞台効果は……。

オクレ :ひょっとして待ちかまえてたの?

春歌 :たまたま街を探索しておりましたら、

春歌 :こうやって兄君さまとお会いできるなんて……。

春歌 :なんだか運命を感じますわ(破亜斗)

オクレ :そ、そう……。

「たまたま」で笛は鳴らないと思うのですが…

世間一般ではこんなのを指して”ストーカー”と呼ぶのです、たぶん。その後「命に代えてもお護りします」とか時代錯誤なんだか任侠の世界に生きてるんだかよく解らない台詞を述べる春歌を連れて本屋のある商店街へと向かおうとするのですが…

春歌 :はっ! この気配は……殺気!?

オクレ :え……?

男 :あのー、すみません。

男 :駅までの道はどう行けば……。

男 :ぎゃぁっ!

オクレ :!?

春歌 :危ないところでしたわ、兄君さま。

オクレ :危ないところって……。

オクレ :今のはただ道を訊かれただけじゃ……。

春歌 :いいえ、兄君さま。

春歌 :殿方には外に出たら七人の敵がいると申します。

春歌 :いつどこで、どのような形で魔の手が迫るか……。

春歌 :でも、ご安心下さい、兄君さま。

春歌 :このワタクシの目の黒いうちは、

春歌 :兄君さまには指一本とて触れさせません!

だからって、勝手に通行人を襲わないでください…

さすがのオクレ兄君さまも春歌のブチ切れた行動に少し呆れたのか「あ、ありがとう……」としか返せず、このまま人の多い場所に出たら大ストーリーとファイト大会が開催される事火の如しなのでテキトーに言葉を操って家に送り返しました。んで、今度こそ商店街へ、すると次は四葉が出てきやがります。

四葉 :兄チャマ、チェキ!

四葉 :四葉参上よ!

オクレ :やっぱり四葉かぁ。

オクレ :どうしたの?

オクレ :四葉も買い物かな?

四葉 :違うデス!

オクレ :じゃあ……お散歩かい?

四葉 :それも違うデス!

オクレ :ええと、じゃあなんだろう……?

四葉 :ふふん、四葉がここに来たのは、

四葉 :兄チャマを隠し撮りするためよ!

オクレ :ぼ、僕を?

四葉 :もう、四葉のお気に入りのスパイカメラで、

四葉 :兄チャマのいろんなトコロを

四葉 :ぱしゃぱしゃ撮っちゃったのよ(破亜斗)

四葉 兄チャマ、まいったと言いナサイ!

オクレ :よ、四葉。

オクレ :隠し撮りなら、僕に言っちゃダメなんじゃないかな?

四葉 :チェキっ!?

四葉 ………………。

四葉 ……や、やるわね兄チャマ。

四葉 :さすが、四葉のチェキ相手デス。

…アホですか?

でも、本当はそれ以前にまるでエセ中国人の語尾が「〜〜アルヨ」と同じ勢いでチェキチェキ言ってる事の方が問題だったりして。きっと、製作チームのイギリス嫌いさんにイギリス嫌いさんのためのイギリス誤解作戦の一環に違いないDeath。その後、本屋に立ち寄った帰りに犬に導かれて何故か千影のところに辿りついたりしながら帰還。別にイベント日でも何でもないハズなのにやたらと妹が出まくった事に「もしかしてこの調子で最後までラッシュっぷりが続きますか?」と恐怖しながら、どうにか長かった1日が終るのでした。

 

2/16

・朝から誰かが呼び鈴を鳴らすものの、たぶん、きっと衛が早朝ランニングの誘いにきてるに違いねぇので、無視します。

衛、リタイア

すまぬ、衛。別にショートヘアの1人称ボクっ娘が嫌いなワケじゃぁないんだが、その「あにぃ」とか言う日本語能力の低そうな呼称がガマンできんのだよ……。その後、初の登校時同行者選択に移るものの、何故か春歌を含む外人3人組はリスト上に存在しなかったのでザックリ無視して1人で登校します。

・学校、今日は白雪の弁当攻撃もなく、花穂があいかわらず竜崎先輩に怒られてたのを気にしなければ平穏な日。んで、下校時の選択にもやっぱり外人組はリストに登場しないので1人で帰宅し、その後の自由港同時にも肝心の春歌の姿が見えなかったのでテキトーにスカしてあっさり終了です。夜のメールも無かった(春歌からは)ので、昨日まで続いていた鬼のような妹ラッシュから一転してかなり穏やかな1日でしたとさ。

 

2/17

・どうやらお兄ちゃんの通う学校は完全週休2日制らしいので休みです。ちなみに、休みの日は普段と違って自由行動が2回あるのですが、午前中は春歌の姿が見え無かったので速攻でエンド。しかし、午後になって商店街に現れたのを自動でロックオンしてくれたので現場へ向かいます。

ヒョ〜 (註-笛の音です)

春歌 :兄君さま! 危のうございますわ!

オクレ :……へ?

春歌 :たぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!

男 :ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ!

春歌 :兄君さま、危ないところでしたわ。

オクレ :お怪我はございませんか?

オクレ :え……?

春歌 :兄君さまに仇なすものは、

春歌 :天が許しても地が許しても、このワタクシが許しません。

春歌 :ご安心くださいませ、兄君さま(破亜斗)

オクレ :あ、あの……。

春歌 :それではワタクシ、これにて失礼いたします。

春歌 :兄君さまの窮地には、

春歌 :どこにいても即座に馳せ参じますわね(破亜斗×3)

オクレ :って、お、おい……。

オクレ :今いったい、誰をやっつけたんだよ〜!?

……ヤベぇ…絶対やりすぎだ…

なんつーか、顔と言葉使いに似合わずやってるコト(路上で一般人を襲撃)がかなりイッちゃってるんですけど…、この子、大丈夫なんでしょうか? この調子で進むとそのうちに警察に捕まるか、もしくは街中追い掛け回されるハメになりそうでかなりアレな感じです。 その後、賢明なお兄ちゃんはその場に居残るとイロイロと面倒が起こりそうだと気付いたので早々に犯行現場から立ち去るのでした。こーゆー時は妹に代わって被害者に謝るのが兄としての勤めのような気もしますが…。ちなみに、今日も(春歌からの)メールは届いてなかったので、どうも春歌にとっては今回の民間人襲撃は事件でも何でもなかったようです。

 

2/18

・朝っぱらから少しだけ発声可能になったメカ鈴凛がやってきて、勝手に玄関でブッ倒れて、それを見たお兄ちゃんが大慌てしてたらいつの間にやら問題のポンコツロボが消えてたりして何だかよく解らない事件でスタートした日。ちなみに、現在の科学力だと個人レベルでメカ鈴凛ほどのマシンを造るのはかなりスゴい事だと思うのですが、でもやっぱり”ポンコツ”と呼ばせて頂きたいッ。だって、ホラ、諺にもあるじゃないですか

飛ばないロボはただのロボさ

ってネ。さてロボ騒ぎが終ったトコロで御前の自由行動、春歌のいる河原へと向かいます(ちなみに今回は桜吹雪ナシ)。今回は通行人を襲ったりもせず、春歌の普段の暮らしぶり(習い事ラッシュ)を聞き出したり、少しばかり他のキャラとの会話に比べてハートマークが多かった事を除けばワリと普通の会話でした。んで、午後は春歌がいなかったのでスカして終了、メールもなかったので昨日に続いて平穏な日なのでした。…って、もしかして最初に詰め込みすぎただけですか? もう息切れですか?

 

2/19

・また懲りずに朝から衛が呼び鈴を鳴らしてたりしますがザックリ無視です。ついでに、毎朝この説明入れるのも面倒極まるのでコレ以降このイベントに関しては一切触れないコトをここに誓いたいと思います。その後、登校前に可憐がやって来て「今日はウサギの世話当番とピアノのレッスンがあるから一緒に行き帰りできないの」とか伝えてくれるんですが、安心してください。正面向いた途端に顔が急にオタフクっぽくなるような娘はハナッから誘う気なんてサラサラ無いですから、えぇ、これっぽっちも。んで昼、あいかわらずの白雪の弁当攻撃です。最初は素直に喜んでいたお兄ちゃんですが、メインディッシュにおかずにデザートに、ととても弁当とは思えない分量が出てきてビックリ。

オクレ :白雪……

オクレ :いくらなんでも、お、多くないか?

白雪 :そんな、全然多くなんかないですの(破亜斗)

白雪 :これくらい食べなくちゃ、

白雪 :にいさま、大きくなれないですの!

白雪 それに姫はにいさまが大好きですから、

白雪 :ぜーんぜん気にしなくていいんですのよ!

白雪 姫の愛の証なんだからっ……フフフ(破亜斗)

ヤバいよ、この子、”あちらの世界”に片足突っ込んでるよ…。きっと、この娘につれなくしたら「にいさま、愛してますわ…フフフ」とか言いながら手にした鬼切り包丁で料理されて究極の愛のカタチとして食されて姫の血肉になってしまうに違いありません、うわー怖いよー(被害妄想)。とりあえず、お兄ちゃんが大好きなのはよく解ったので、目の前で眼を閉じて「……フフフ」などとトばないでもらいたいものです。昼食後、校内散歩をしているといつの間にやら初等部に流れ着いたらしく、教室で花穂が友達から編物を習っている姿を発見します。でも、まぁ、ドジっ子マスターの花穂の事ですから、当然のようになかなかうまくはできあません。

花穂 :うわーん!

花穂 :冬が来る前にお兄ちゃまに

花穂 :手袋あげるつもりだったのにぃ!!

友達 :て、手袋だったの? これ?

花穂 :へ?

友達 :だって……ほら……

花穂 :ふえぇぇぇ!!

花穂 :指の長さ違うし……

花穂 :な、何で六本もあるのぉ!!

それはお兄ちゃんが六本指の生き物だからです

まぁ、この際だから10本指の手袋とか、両手とも右手用とか、好きなように造っててくださいな。どうせこのプレイ中に受け取る事はなさそうですしネ。そして放課後、帰ろうとしているお兄ちゃんの前に普段の生態(暮らしぶり、とも言う)がスゲぇ謎なチェキっ子が3階の教室に窓から入ってきて窓から去ってったりしながら自由行動へ、河原に春歌がいたので行って話します。ちなみに、今日は桜吹雪があったらしいです。毎回毎回どうやって演出してるんだか……。

 

2/20

・昼、いつものように白雪がお弁当を持ってやってきました。ちなみに、気になる中身はと言うと…「スタミナばりばり、レバーとニンニクの芽のオイスターいため」だそうで、創作料理ばっかりじゃなくって普通のメニュゥも作れるコトに安心したり。デザートのスフレがしぼんでしまって白雪が大騒ぎしたのがチョイとアレでしたがいつもに比べればまだマシな昼食なのでした。んで、昼休みの散歩がてらに花穂のいる教室まで出向いてみたお兄様。すると、もうとっくにチア部の昼練習が始まる時間なのに何故かまだそこには花穂がいました。理由を聞いてみると…、どうやら給食のニンジンが食べられないで居残りさせられてるんだとか。

小学生ですか?

(バリバリの小学生です)

あぁ、よくよく考えてみたら以前に”初等部”って言ってたから小学生でしたね…(はっきりと明言はされてませんが)。心優しいお兄様はかわりにニンジンを食べてあげるのでした。

・放課後、喫茶店にていつもの”桜吹雪”と共に現れた春歌に誘われてなぎなた道場の見学をさせてもらうコトに。んで、袴姿の春歌を見てほ〜っとしていると道場のお師匠様と春歌の話が勝手に進んで、いつの間にやら春歌と1戦やらされるハメになりました。もちろん、お兄様にそんなスキルがあるワケもなくって1発直撃でダウンです。

道場主 :……ほんと、キレイに入ったものね。

道場主 :まさに会心の一撃でしたわ。

道場主 :狙ってもなかなか出せる技ではありませんわよ。

春歌 :そ、それでは……。兄君さま、今のはワザと……!?

春歌 :ええ、そうですわ。そうに決まってますわ!

春歌 :そう、兄君さまはワタクシの未熟さを見抜かれて、

春歌 :あえて体で技を受けて下さったのですね。

春歌 :……なんてお優しい方……(破亜斗)

道場主  :そうですわよ、春歌さん。

道場主  :当道場で一、二を争うと言いましても所詮は井の中の蛙。

道場主  :まだまだ修行が足りません。

道場主  :兄君さまは、そのことを身をもって教えて下さったのですよ。

道場主  :……そうですわね、兄君さま。

もしかして、この世界に正気の人間はいないのですか?

春歌はともかくとして、お師匠さんまでそんな目の曇ったようなコトをおっしゃるとは…。まぁ、全てわかった上で春歌をもっとも効率良く指導する方法を考えてワザとやってる可能性がないワケではありませんが、今までのシナリオの流れからいくとどうも2人揃って本気で勘違いしてる可能性大です。「今さら違うなんていえないよなぁ…」といつものフクザツな気持ちを抱えたまま春歌の「大好きですわ……世界中の誰よりも……(破亜斗)」に送られて道場を後にするのでした。夜のメールはナシです。

 

2/21

・いつもの弁当責めと花穂のへっぽこチアっぷり、ソレ以外には何も起こらずに学校時間は終って自由行動へ。でも、春歌の姿は見当たらなかったのでテキトーにスカして1日が終ります。んで、夜のメールチェック。しっかりと春歌からのメールが届いてました。内容は…和歌。

君がため 惜しからざりし 我が命

花と散らして 実を結ばん

非常に”春歌らしい”歌です。しかたがないのでこっちも歌で返すコトに。でも、上手く返してまた勘違いされると後が大変なのでハズしたヤツにしておきました。

散らすなら 迷惑かけずに 散ってくれ

僕は関係 したくないから

そんなの和歌じゃねぇ…

どっちかと言うと交通標語に近いですな。まぁ、「うーん、我ながらヒドイ歌だなぁ」と自覚があるあたりまだ救いようがありますが。そんな日本文化を破壊したような歌で返信して、それから眠りにつくのでした。

 

2/22

・昼、白雪が弁当(今日のメニュゥはフルーツ寿司50カンらしい)持って登場したのはいつものとおり。その後、これまたいつものようにチア部の昼練習をのぞいてみると花穂が「商店街の旅行でパパとママがいなくなるので泊まりにきてほしい」と頼まれます。

あー、君達の家庭環境ってどうなってますか?

主人公が1人暮らしで花穂は両親と一緒、ってだけならまだまだ説明可能な範囲なんですが、じゃぁ他の妹も全員揃って1人暮らし? 高校生(だと思われる)咲耶はともかくとして雛子なんかどう見ても幼稚園児ですよ? でも、まぁ、そこらへんツッコんでるとゲームを投げ出したくなる気持ちがあふれてきそうなのであんまり考えないコトにして、今回は春歌以外の相手をしているヒマはないのでアッサリ断りました。

・放課後、今日もまた春歌は現れなかったので時間短縮のためにスカして終了…ですが、メールだけはちゃんと送ってきてくれました。どうやらお兄様のために弁当を作ってきてくれるんだとか。内心ではまた何かやらかしてくれるんじゃないかと思いつつ「楽しみにしてるよ」と返して就寝です。

 

2/23

・昼、前日のメールにあったとおり春歌が弁当を持ってきてくれました。ちなみに、この弁当作るのに徹夜までしてきてくれたんだとか。春歌の兄君様への想いが伝わってくる逸品ですね。

春歌 :はい、どうぞ……兄君さま(破亜斗)

春歌 :ワタクシが食べさせて差し上げますわ。

オクレ :え……。い、いいよ。そんな……恥ずかしいよ。

春歌 :どうぞ、ご遠慮なさらずに。

春歌 :はい、アーン(破亜斗)

オクレ :は、はい……アーン。もぐもぐ……。

春歌 :どう……ですの? ……お味の方は……?

オクレ :……うん、うまいよ。

春歌 :この煮物、味付けに苦労しましたのよ。

春歌 :……さ、もうひとつどうぞ。アーン(破亜斗)

オクレ :は、はい……アーン。

オクレ :(……僕、これでいいのかなぁ……?

たぶん、きっと、と言うか「確実に」ダメだと思います

このままの調子で春歌に奉仕され続けてたら、そのうちに亞里亞のように独力で何もできない人間になってしまうような気が…。フとそんなコトを考えさせられる昼食でした。

・放課後、商店街にていつもの”桜吹雪”と共に春歌が現れます。んで、これまたいつものように立ち話をしていると…

春歌 :……ハッ! 殺気!!

オクレ :……え?

春歌 :兄君さま! 危のうございます!

オクレ :わっ!? 何するんだ、春歌!?

ドライバーの声 :バカヤロー! 道の真ん中で突っ立ってんじゃねぇ!

春歌 :なんという乱暴狼藉……。あの者、許せません!

春歌 :ワタクシ、成敗して参ります!

<何かが壊れる音>

オクレ :(……え、まさか今の……!?

オクレ (ぼ、僕は知らないよ〜。

オクレ :(……ううっ、今日はもう帰ろう……。

って、逃げるなよ…

普通はココで兄が責任持って相手に謝るとかじゃないんでしょうか?それにしても、通行人をブッ飛ばすだけじゃなくってトラックまで破壊してしまうとは…、さすが帝国過激団の残党ともなると攻撃力が違いますね。っつーか、今回はどう考えても道の真中で立ち話なんぞをしておった兄君様と春歌に非があるような気が…。

・夜、昼間にトラックを粉砕した妹を放置して逃走したにもかかわらず春歌から「ドイツのお祖母様から自転車をもらったので、明日、一緒に遠乗りしませんか?」と言うメールが届いてました。何だかアレです、春歌が今まで巻き起こしてきた騒乱を考えると自転車のどこかにSSの紋章とかがこっそりと刻まれてそうでイヤなんですが、そんな余計なコト考えてたらゲームが進まないので快承の返事を送って就寝です。

 

2/24

・早朝に四葉からの謎の手紙で時間を取られたりしながら自由行動はスカ、午後からは春歌との約束を果たすために待ち合わせ場所の河原へ。

オクレ :あ、来た来た。いつものだ。

「いつもの」って…、ソレはさすがに省略しすぎです。んで、2人してはいからさんが通ってそうなレトロデザインの自転車を駆ってふらふらと。ちなみに、春歌は自転車初体験のようでしたがすぐに乗りこなせるようになってました。そのうちにいつの間にやら植物園に到着です。

春歌 :ああ、楽しゅうございましたわ〜。

春歌 :ワタクシ、すっかり童心に戻ってはしゃいでしまいました。

春歌 :ところで兄君さま。お喉など渇いておりませんこと?

オクレ :そういえば、なんだか喉が渇いたなあ。

春歌 :そうですか! それはようございましたわ。

春歌 :ワタクシ、兄君さまにお茶を味わっていただこうと思い、

春歌 :野点のご用意をしてきましたのよ。

オクレ :の、野点……!?

う〜ん、さっきの自転車乗ってた絵を見る限りではどこにもそんな野点の装備なんか搭載してなかったような気がするんですが…。まぁ、些細なコトを気にしてたらこのゲームを終える前に怒りゲージMaxになってそうなので無視しておきましょう。そのまま茶を楽しんでいると不意に春歌が「とっておきの芸をお見せいたしますわ」と言い出します。何が始まるのかと思って見ていると…

オクレ :な……なんだ、そりゃ!?

春歌 :はい! とっておきの水芸ですわ!

オクレ :み、水芸……!?

声1 :なんだなんだ!?

声2 :おい、見ろよ、あの女の子!

声2 :体中から水を吹きだしてるぞ。

声3 :おおっ、すごい! まるで噴水だ……!

春歌 :はいっ! いつもより多く吹きだしております!

春歌 :……どうですか、兄君さま!

あー、スゴイデスネ

(呆れ顔のロボ風口調で)

「全身から」ってあたりでそれはもう水芸ではないような気がしてしかたないんですけど。ちなみにコレ、まだドイツにいた頃に覚えた技らしいです。…誰が教えたんだ? 周囲から奇異の視線を集めつつ野点は無事(?)に終了してスタート地点の河原に帰還、「今日のこと、一生忘れませんわ」と言う春歌と別れてやっと家に帰るのでした。

 

2/25

・日曜日、でも朝っぱらからお客様です。

メイド :朝早く失礼いたします……。

オクレ :あっ、あなたは確か、亞里亞のところの……。

メイド :はい、お世話をさせていただいている者です。

メイド :亞里亞さまには……その

メイド :「じいや」と呼ばれておりますが……。

オクレ :へ? じいや?

じいや :実は……亞里亞さまは自分の世話をする人間は

じいや :誰でも「じいや」だと思っているようで……。

あ、アタマイタイです…

開始直後からずっとオカシイ娘さと思ってましたが、まさかここまでアレなキャラだったとはねぇ…。んで、何でその”じいや”が朝っぱらからやって来たかと言うと、亞里亞が「兄やを呼んで来い」とダダをこねたからなんだとか。…はぁ、やれやれ。もうすでにここまでの段階で気力が尽きていたのでコレ以上は相手してられません、テキトーに却下してさしあげました。

・自由行動、午前。河原にていつもの桜吹雪と共に春歌が登場します。

オクレ :やあ、春歌。どこに行くの?

春歌 :はい、今日は稽古がお休みですので

春歌 :兄君さまのご警護にと参上しました。

春歌 :さ、参りましょう。

オクレ :え? 参りましょうって……。どこへ?

春歌 :もちろん、兄君さまの向かわれるところですわ。

春歌 ワタクシ、兄君さまのお出になるところでしたら、

春歌 :たとえ地の果て、人跡未踏の異境の地までもお供いたしますわ。

あいかわらず面白い表現です。そんな話をしているうちに何かを察知したらしく”成敗モード”にスイッチした春歌。でも、人間とかトラックは粉砕できても野良犬には勝てなかったようで春歌は叫びながら犬に追われてどこかに行ってしまいましたとさ。なんだかなぁ…。その後は午後の自由行動はハズれ、メールもなし、で1日終了です。

 

3/26

・朝、長らく無視を続けていたのがようやく効いたのかやっと早朝の訪問が無くなりました。さらば衛。とゆーのはさておき学校へ、昼になるとまたいつものように白雪が弁当を持ってやって来るのですが…、今日は「2人して食前の手洗いに行ってるスキに弁当を勝手に食われる」と言う何だかよく解らないアクシデントが発生です。ちなみに、食った犯人は”たか美”なる男。

このゲームに兄以外の男キャラいたのか…

開始からこの2週間で1度も見なかったので勝手にそう思ってました、ちょっとビックリです。とりえず、盗み食い犯人に謝らせて一件落着。でも弁当は食われてしまったので昼食抜きになるのでした。

・放課後、河原にてまたまたいつもの桜吹雪と共に春歌が現れます。ちなみに、春歌は会うたびに「奇遇」とか「偶然」とか言ってらっしゃるんですが、毎回毎回の桜吹雪のコトを思うとどう考えても待ち伏せされてるような気がしてなりません。…ストーカー? しかも、四葉と違って自覚無し? ヤバいなぁ…。そんな中、兄君様の髪が乱れていることに気付いた春歌。

春歌 :まあ、なんてコトでしょう……。

春歌 :……もし春歌が一緒についてあげられたら、

春歌 :こんなコト絶対させませんのに!

オクレ :そ、そうだね……。

春歌 :でも……ワタクシは……。

春歌 :兄君さまがどんなお姿でありましょうとも……。

春歌 ええ、たとえ地獄から這い出してきた亡者のごときお姿でもっ!

春歌 :兄君さまをお慕いする気持ちは変わりませんわっ(破亜斗)

ずいぶんとイヤな表現してくれますねぇ。これじゃ良く言われてるのか悪く言われてるのか、どっちか判定するのが難しいです。そんな話をしながら髪を直してくれた春歌は稽古の時間が来たので名残惜しそうに去って行きました。んで、夜のメールチェック。今日の一件でもっと世話をしたいと思ったらしい春歌から「家に遊びに来てください」とゆーメールが。まぁ、別に断る理由もないので承諾して就寝です。

 

2/27

・朝、家を出たところで何者かに尾行されているような気がしたので周辺をチェック。見事に四葉を発見してから登校です。んで昼食、またいつものように白雪が創作料理満載弁当を持ってきました。

白雪 :にいさまー、お待たせー!!

白雪 :今日のメニューは

白雪 :姫特性チキンのもろみステーキ韓国風!

白雪 :キムチシャーベットのデザート付き!!

オクレ :それは豪華だね。

オクレ :さっそくいただこうっと!

その前にツッコめよ…

このやり取りから深夜のアメリカンな通販番組のような空気を感じてしまう私は考えすぎなんでしょうか? っつーか”キムチシャーベット”って…、イイのか? でも舌が痺れた以外に特にヘンな味ではなかったようです。誰か実際に挑戦してみませんか? 昼食後の散歩で変装…と言うか仮面舞踏会風の衣装に身を包んだ四葉の相手をしたり、花穂からは「太っても見捨てないでね」とかいわれたりしたんですが、長くなるので以下省略。

・放課後、河原で桜吹雪と共に登場した春歌と合流し、「何でこの妹どもはそれぞれ別の住居に住んでるんだろう?」と非常に常識的な疑問はさておき春歌の家へ。徹夜で用意してくれたらしい夕食を頂いたり、何故かお灸を据えられてしまったり、最後には一緒に寝たり。なんかもう、全体的に春歌のやりたい放題でした。いや、まぁ、そーゆーのを楽しむゲームだから別に悪くないんですけどね。

 

2/28

・朝、春歌の手料理をご馳走になったらいい時間になったので登校前に帰宅。すると鈴凛がやってきて今日は隣の若葉学園の球技大会がある事を教えてくれました。若葉学園と言えばアレです、鈴凛のみならず衛やら白雪やらも通ってるある意味で「妹の巣窟、その2」とも呼べる場所です。ちなみに、鈴凛は他に相手がいなかったのでメカ鈴凛と組んでテニスをするんだとか。

って、イイのかソレ?

う〜ん、さすがにあのレベルのロボット工学ともなると学校側も認めてるんでしょうかねぇ? もちろん、「あぁ、メカ鈴凛ね。はいはい、組んでいいよ。って言うか、頭痛くなるからもう相談しないで勝手にやってくれ」って感じで。んで昼、何故か授業が自習になったので”学校を抜け出して球技大会に顔を出す”とゆー選択肢が出たものの面倒なので却下(春歌はいないだろうから)、放課後の自由行動も夜のメールも何もなくワリとあっさりと1日終了です。

 

3/1

・朝、来訪者を無視して寝続けてるとしばらくして不審な物音が…。だんだんと自分の部屋に近づいてくる物音を「きっと幽霊に違いない」と判断した我らがオクレ兄君様は布団を深くかぶって念仏を唱えながらやり過ごそうとします。近付く物音、いよいよそれが部屋の前で止まった時、部屋に入ってきたのは何故か可憐でした。

オクレ :……ね、ねぇ、可憐、

オクレ :いったいどうして…僕の部屋に?

可憐 :可憐、ちょっと早起きしたから

可憐 :朝のお散歩に出たんです。

可憐 お兄ちゃん、起きてるかなって

可憐 :ちょっと寄ってみたら、

可憐 :チャイムを鳴らしても反応がなくて………。

可憐 可憐、とっても心配になったから、

可憐 :うちのお母さんと相談して

可憐 :合い鍵を使って入ってきたんです。

…あー、そんな理由で不法侵入しないでください

可憐さんの頭の中には「朝早いからまだ眠ってるかも」って結論に到達する回路はないのでしょうか? っつーか、相談されたんなら大人の理性でもって止めてやってください、母さん。プライバシーもへったくれもないこの状況に呆れつつ(少なくとも孤独死だけはしなくて済みそうですが)、朝一番の不法侵入者に冷や汗タラタラのお兄ちゃんを見て自分が原因だとも気付かず心配してくれる可憐を追い返してどうにか登校します。

・学校、いつものように昼食は白雪の創作料理です。

オクレ :待ってたよ、白雪!

オクレ :今日のお弁当はなに?

白雪 :姫特製……

白雪 :エビカニホタテイカ・グラタン……

白雪 :和風仕立て……ですの……。

オクレ :こりゃ凄いや。

オクレ :さっそく、いただきます。

もはや突っ込む気力も失せたのか(今回はワリとまともっぽい料理ですが)、我らが兄君様まるで深夜の海外通販番組のようなリアクションを返してやがりますね。ちなみに、今回の料理のどこが「和風」なのかとゆーと、中にわさびを仕込んであったんだとか。う〜ん、さすがはクッキングファイター、やはり常人とは考える事が違いますね。っつーか、普通はグラタンにわさびなんか入れんだろ…。食後、白雪から「ディナーに招待したいので家に泊まりに来て」と言われるものの、1人でも十分にアレなのにターゲット以外相手にしてるとアタマが焼き切れそうなので却下。とゆーよりも、昼食でコレなんだから本拠地なんかに出向いたらソレこそ何を食わされるか解ったモンじゃないので却下。残念がる白雪を背に昼休みを終えます。

んで放課後の自由行動、彼女は若葉学園の校門前に現れました。

オクレ :ん、この音色……それに桜吹雪……。

オクレ :ということは……。

女の子 :きゃぁぁぁぁぁぁっ! お、お化けぇぇぇぇぇぇっ!

オクレ :え!? お化けだって……?

オクレ :ま、まさか千影が……!?

春歌 :兄君さま(破亜斗)

春歌 :ご機嫌よう(破亜斗)

オクレ :……あれ、春歌なの?

「お化け」と悲鳴を聞いた瞬間に犯人候補が思い当たる家族環境はかなり問題あると思うのですが、それはさておき、悲鳴の原因は千影じゃなくって春歌が能稽古の帰りに面を外し忘れたまま市中を歩いていたからなのでした。

…桃太郎侍ごっこ?

いや、だってホラ、変な笛の音と桜吹雪も付いてますし、装着してたのが般若だったら完璧ですね。人騒がせな登場の仕方をしておきながら春歌は「次の稽古がありますので」と早々に去ってしまいました。そして夜のメールはナシであっさり就寝です。

 

3/2

・いつものように花穂のへっぽこ練習っぷりを見ただけで就学時間はあっさり終了して放課後へ、これまたいつものように桜吹雪と共に登場した春歌に出会います…が、いつもより元気がなさそうです。気になって聞いてみると、生け花の稽古の途中で他の生徒に手ェ上げてしまったんだとか。いつもいつも天下の往来で殺気を感じ取っては罪もない民間人を半殺しにしている春歌のコトですから、きっと手近にあった剣山で生徒自身を生けてやったに違いありません。あー、怖いですね。

春歌 :お花の先生にひどく怒られてしまいました。

春歌 :心の修行が足りないせいだと……。

春歌 :そんな乱暴すぎるようでは、

春歌 :とても立派なヤマトナデシコになれませんよって……。

春歌 兄君さま……。春歌は乱暴すぎますか……?

春歌 乱暴すぎる女の子は、お嫌いですか?

コレは春歌の暴走をたしなめるイイ機会なのかもしれません。っつーワケで、決死の覚悟で「うん、そうだよ」を選択です。

オクレ :うん、まぁね……。

春歌 :……やっぱり……。

春歌 :私、兄君さまにご迷惑をおかけしているのですね……。

春歌 かくなる上はワタクシ、この場で自害して……。

オクレ :わー、そこまでしなくっても……。

オクレ :ウソウソ、ウソだから!

オクレ :迷惑なんかしてないって!

春歌 :……本当ですか?

オクレ :う、うん。もちろんだよ。

まぁ、省略しないで表現すると「もちろんウソ」の方ですが

…あー、第一次春歌更正作戦はあっさり失敗した模様です。そして、兄君様の言葉に気を良くした春歌はさらに乱暴度に磨きをかけるべく喜んでナギナタの稽古に行ってしまいましたとさ。この勢いだと、近いうちに死人が出そうですね。

 

3/3

 

 

 

<まだまだ続く>

 


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