ウイユヴェール

世に出れば歴史を変えるほどの影響力を持つとまで言われた書物。ある一人の女の行動が記録されている。

Contents
赤き花の香 サンティール マトーヤの洞窟 サファイアの聖堂 モンスターワールド うりぼーとロシオッティ ポワソンリー メンドーサ一族年代記 マリオ・トレズィエーム ウイユヴェール 片足の詩人 PUB DE OISEAU 恋人達 公文書館 La Paix de Sang 海に沈むうさぎ 最後の時 消えた舞台 CLEF DE REVOLTION La Paix deux ans エンディング1 エンディング2 エンディング3 エンディング4 エンディング5 エンディング6 エンディング7 エンディング8

赤き花の香

ウイユヴェール

ウサギはくたばっちまったみたいだな

7番のカードはまだ使ってないのかい?
情が移る前に切っちまいな

ラガの臭いに慣れ過ぎたんじゃないのか?

犬の始末はいつになるんだ?

通達12704361号
機密保持等級4
ウイユヴェール

ウイユヴェールに与えられた全権を一時凍結しポワソンリー管理下に置く。
ウイユの監視にはサンティールを、犬にはジュメルを付け、ポワソンリーが統括する。
ウイユにはこの通達を知らせてはならない。
従来通り様子を見るが、警戒等級特Aとする。

                                           以上

赤き花の香

『私の名はアニエッタ。
 冬のオレンジのようにありふれた女。
 この町に部屋を借りてもう4年、今日も昨日も同じような一日。
 閉じ込められてドアをたたく恐怖小説の主人公のように、私の胸を打ち続けるもう一人の私がいる』

窓の外の子供の声を背に、女はシャツを着替えた。
カーテンは夕日に赤く染まり、時折思い出した様に吹く風が、女の肩をなでた。
   :
   :
   :

「どうだいシモーヌ、ここからの展開には自信があるんだ。
 なんて言うのかなぁ、ほら、創作意欲って言うのかなぁ、
 書きだすとペンが止まらないんだ……」

1・「アニエッタのモデルは誰?」
2・「ところで、記憶は戻ったの?」
3・パブロを始末する

1・「アニエッタのモデルは誰?」

「アニエッタのモデルは誰?
 私の知らない女性がモデルなのかしら?」

「おおお、シモ〜〜〜ヌ、アニエッタのモデルは僕の理想の君で、僕の頭の中には君しかいないんだ〜。
 君が自分のことを教えてくれないから、色々と想像をふくらませてしまうんだ〜。
 だから、シモーヌ……」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

『サンティール』

2・「ところで、記憶は戻ったの?」

「ところで、記憶は戻ったの?
 このまま全てを忘れて生きて行くつもり?」

「…………ダメなんだ!
 海岸に流れ着いたあの日より前のことは何一つ思い出せないんだ!
 だけどもうどうでもいいんだ!
 過去なんか捨てて、小説を書いて……
 そして、シモーヌ! 君と!」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

『サンティール』

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サンティール

「本当はポワソンリーの下で働くのとっても辛いんだよね。
 いつ消されるか、こっちまでヒヤヒヤもんでたまったもんじゃないよ全く。
 いっそのこと、犬っコロもあの人が殺っちゃえばいいんだよね!」

「その無駄口、なんとかならないの?
 あなたを連絡員にした意図の方がよっぽど理解出来ないわ」

「君は興味ない男には冷たいよな。
 ブラックを殺る時、一度しくじっただろ?
 自分、なぜだかわかってる?
 “まよい”があったからでしょう。
 今回もそうだぜ。
 さっさと殺っちまわないと、また、情が移って殺れなくなるんだよね」

1・「忠告をありがとう」
2・「さよなら、急ぐの」

1・「忠告をありがとう」

「忠告をありがとう」

「そうやって素直に返事してくれる時って、本当にいい女だよな。
 奴がどんな秘密を握ってるか知らないけど、変な事を思い出したら迷わずに殺るんだ。
 それと、これだけは忘れないこと。
 組織は君が裏切るのを心待ちにしてる。
 あとは君次第だよ」

「あなた、この仕事には向いてないわ。
 この件が終わったら報告させてもらうわ」

「ひあ〜〜〜〜〜〜〜 ウイユヴェール、きびしいんだよね。
 君がしくじったら組織そのものの存亡が怪しいんだよね。
 ウイユはボスの“おきに”だからいいけど、僕なんか、いつはねられるか……
 ところでさぁ、これから空いてる?」

「さよなら、急ぐの」

「ヘ〜〜〜〜イ! ウイユヴェ〜〜ル!
 今日はとびっきり冷たいんだよね!
 最後に聞くけど、奴を始末できる自信、確率で言うとどのくらい?」

1・「120パーセントよ」
2・「70パーセントくらいかしら」
3・「下らないこと聞くのね」

2・「さよなら、急ぐの」

「さよなら、急ぐの」

「ヘ〜〜〜〜イ! ウイユヴェ〜〜ル!
 今日はとびっきり冷たいんだよね!
 最後に聞くけど、奴を始末できる自信、確率で言うとどのくらい?」

1・「120パーセントよ」
2・「70パーセントくらいかしら」
3・「下らないこと聞くのね」

1・「120パーセントよ」

「120パーセントよ。
 プロとしての誇りが無くなれば私には何も残らないわ」

2・「70パーセントくらいかしら」

「70パーセントくらいかしら。
 組織への忠誠心もその程度ね。
 ポワンソリーにもそう報告すればいいわ」

3・「下らないこと聞くのね」

「下らないこと聞くのね。
 あなた、カイライの王様みたいでイカしてるわ」

「ひあ〜〜〜〜〜〜 そうやっていつも僕のことバカにしてればいいんだよね!」

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マトーヤの洞窟

シェリルリアの西、悠久のサンクの中流にその土地の言葉で、“焼けた町”を意味する、エラングムと呼ばれる廃墟があった。
四聖戦争の末期、人の記憶では、89年前、シェリルリアの正式な記録では93年前、
狡猾のガルフブレイズ率いる東軍12万と、青銅のポリディクティス率いる西軍8万の最後の決戦の舞台になり、一夜にして滅んだ小さな町。

その物語は、詩人達の口を経て後世に伝わり、7つの言葉に訳され、13の国で本につづられた。
英雄の活躍をうたい、神の加護に謝辞を述べる、それらは全て、時の権力者に書き直された、一片の真実も伝えぬ、作られた記憶。
同じ過ちを繰り返すために、美談だけを伝え、次の戦に駆り立てるために、神の名をかたった。

「どうだいシモーヌ、今回のは今までと違って、2000ページ超の大作になるんだ」

1・「海の水が干上がる前に完成するの?」
2・「なかなかいい雰囲気を出してるわね」
3・始末する

1・「海の水が干上がる前に完成するの?」

「あなたのペースは一日に2枚、しかも週に4日は寝てるだけ。
 それで海の水が干上がる前に完成するの?」

「おおお、シモ〜〜〜ヌ
 色々と考えることがあるんだー!
 より良い作品に仕上げるため、当社は努力の甲斐あって発売をやむなく延期なんだー!
 それに僕の脳裏には、毎晩、毎晩、君の……
 シモーヌ!!!!」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

2・「なかなかいい雰囲気を出してるわね」

「なかなかいい雰囲気を出してるわね。
 お世辞じゃなくて、この調子で行けば、本の出版も遠くないかもね」

「君にそう言ってもらえただけで満足さ!
 何て言うか、続きが思い浮かばなくて、ずっと悩んでたところだったんだ!
 でも君の言葉を聞いて満足したよ!
 さっそく次の作品にかかろうと思うけど……
 その前に……」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

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サファイアの聖堂

戦争で人の消えた街の聖堂に、野人が住み着いた。
野人は人の肉を食べて、皮を剥いで身にまとう。
時折長い旅に出て、また戻り、また長い日を過ごす。
子供達は話題にすることすら避け、大人たちも足を運ばない。
小さな緑色の池に野人の姿が映る。
行きずりの旅人だけがそこを訪れる。

野人が財宝をため込んでいると云う噂が広がった。
土地の男達は鼻で笑い、遠くの街から荒くれ者が訪れる。
ある日、そんな旅人同士、剣を交えて戦って一方の首が赤い滴の軌跡を描いた。
それ以来、聖堂には大きな鍵が掛けられた。
地下のカタコンベの奥に、野人の瞳が青く光る……。

「どうだいシモーヌ、野人、カッコいいだろう?
 野人は本当は腕利きの剣士で、戦いに疲れて、何て言うかなぁ、頭がおかしくなっちゃったのさ」

1・「能書きは完成させてから」
2・「野性的な男の臭いを感じるわ」
3・始末する

1・「能書きは完成させてから」

「能書きは完成させてからよ。
 途中で投げ出した小説がいくつあると思ってるの?」

「おおお、シモ〜〜〜ヌ
 それを言っちゃぁ、おしめぇよ。
 なんて言うかなぁ、冒頭ばかり書くのも、一つの才能だと思うんだ。
 それよりも、シモーヌ……」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

2・「野性的な男の臭いを感じるわ」

「野生的な男の臭いを感じるわ。
 あなたとはずいぶんかけ離れてるわね」

「…………いや、僕も記憶をなくす前はもっとマッチョだった様な気がするんだ。
 なんとすれば……この胸の底から燃えあがる熱い想い!
 シモーヌ!
 君を救う騎士になりたーーーい!」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

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モンスターワールド

  この島には誰もいない。
  私が一人、国王の道楽の博物誌作りのためにここでモンスター達の行動を観察している。
  モンスターワールド。
  死を司る神の手の上で。

磨羯の月 7日  快晴、妹から手紙が届いた。
井戸水がにごったので、小川まで朝食用の水を汲みに行く途中のことだった。
私は、たわわに実る赤い果実を発見した。
つまんで食べてみると、えも言えぬ幸福感に満たされ、初恋の少女の姿が目に浮かんだ。
淡いくちづけのような、ふくよかな舌触り、舌先に残るかすかなしびれ、あまりの心地よさに、私はしばらくそこに横になってしまった。

「どうだいシモーヌ、日記形式のストーリーなんだ。
 なんて言うのかなぁ、ほら、淡々とした中に、日常的な恐怖や、寂しさって言うのかなぁ……」

1・「つまらなそう」
2・「面白そう」
3・始末する

1・「つまらなそう」

「他人の日記なんて興味ないわ。
 特に、あなたが書いてると思うと、あなたの日記みたいで気分悪いわ」

「おおお、シモ〜〜〜ヌ
 これは、あくまでも小説なんだー!」

1・「あなたは日記は付けないの?」
2・「何ですって?もう一度言ってみて」
3・始末する

1・「あなたは日記は付けないの?」

「あなたは日記は付けないの?」

「シモ〜〜〜〜ヌ、僕の毎日には日記につけるほどの事件がないんだー!
 僕は今の自分と、そして!!!!」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

2・「何ですって?もう一度言ってみて」

「何ですって?もう一度言ってみて」

「あ〜く〜ま〜が〜 き〜た〜り〜てぇ〜
 ジュテ〜〜〜〜ム」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

2・「面白そう」

「面白そう。
 突き詰めていけば記憶を取り戻すきっかけにもなりそうね」

「シモーヌ……
 教えてくれ!シモーヌ!
 僕は誰で、君は僕の何を知りたいんだ!?
 なんでこんな僕を気遣ってくれるんだ!?
 あああ、シモーヌ!
 僕は……! 僕は……!」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

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うりぼーとロシオッティ

目まいがする。
朝からもう何も食べていない。
しかし、今休むわけにはいかない。
家には年老いた両親と妻子が腹を空かして待っている。
もし神様がいるのなら、一匹のうりぼーでいい、哀れな狩人に恵んで下さらないだろうか。
私は一人、もう何日もの間、この薄暗い森の中をさまよい歩いていた。

運良く、朽ちた葉の影にうりぼーの足跡らしきものを見つけた。
はっきりとはしないが右から左へと続いているように見える。
今はこれを頼りに行くしかない。

1.右へ進む
2.奥の方へ進む
3.左へ進む

1.右へ進む

「はい、右に行くと……泉が見えて来ました。
 泉のほとりには……」

「ちょっと待って、パブロ」

1・「この下らない遊び、いつ終わるの?」
2・「そろそろ終わりにしない?」
3・始末する

2.奥の方へ進む

「奥の方に行くとだねぇ……大きな木が倒れています。
 木のすぐ横には……」

「ちょっと待って、パブロ」

1・「この下らない遊び、いつ終わるの?」
2・「そろそろ終わりにしない?」
3・始末する

3.左へ進む

「左ですか?意外と素直に行きますねぇ……しまった!ぬかるみに足を取られた!
 うぐっ!苦しい!抜けない!」

「ちょっと待って、パブロ」

1・「この下らない遊び、いつ終わるの?」
2・「そろそろ終わりにしない?」
3・始末する

1・「この下らない遊び、いつ終わるの?」

「この下らない遊び、いつ終わるの?」

「…………」

「どんなにスネても駄目! はっきり言うわ。
 つまらないものはつまらないの!」

「そうかなぁ、しんきじくなんだけどなぁ」

「さよなら! 気が向いたらまた来るわ!」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

2・「そろそろ終わりにしない?」

「そろそろ終わりにしない?」

「シモ〜〜〜〜ヌ
 僕もそろそろ終わらないと時間がないと思ってたんだ〜〜〜」

「時間がない?」

「ジュテ〜〜〜〜〜ム」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

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ポワソンリー

「犬の始末はいつになるんだ? ウイユヴェール」

「ポワソンリー!? 連絡はサンティールを通すはずよ」

「フッ……きまぐれで姿を見せてる訳じゃない。
 有能な情報部員だが君も女だ。
 監視が必要な訳もわかっているだろう?」

「……」

「奴も記憶をなくす前は、野生の獣の様なセクシーな目をしていた。
 だが今は、“犬”と言うより“豚”だ。
 それで君を満足させられるのかな?」

1・「私を愚弄しに来たの?」
2・「彼は重要な秘密を握っているわ」
3・ポワソンリーとケリをつける

1・「私を愚弄しに来たの?」

「私を愚弄しに来たの?」

「フッ……これは失礼した。
 しかし、これからは誤解の無いように、仕事は手早く終わらせていただけると、こちらとしても助かるのだが……?」

「わかったわ。
 数日中にはケリをつけるわ」

2・「彼は重要な秘密を握っているわ」

「彼は重要な秘密を握っているわ
 始末するのはそれを聞き出してからでも遅くはないわ」

「フッ……ウイユヴェール、ボスもそろそろしびれを切らすぜ。
 さっさとケリをつけることだな」

3・ポワソンリーとケリをつける

シモーヌがナイフを抜いた瞬間、物陰からスリング弾が飛んで来た。

「シモーヌ、君は本当にバカなんだよね。
 僕はキレイなお姉さんを殺すのは本当は嫌なんだよね」

そこに潜んでいたのはサンティールだった。
ポワソンリーはニヤニヤ笑っている。

「サンティール、今はまだいい。
 ヒューラーに報告するのが先だ。
 ウイユヴェール、楽しませてもらったよ。
 ありがとう」

エンディング2

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メンドーサ一族年代記

俺は惑星マドロスの移民、メンドーサ。
ああ、まったくこんな星に来てしまって、あれをやるのも、これをやるのも、何もかも面倒さ!

敵は天下の豪商、ゴメス一家。
ああ、でも戦うのは面倒さ。
素直に頭を下げて謝ろう、ゴメン、スイマセン。
ああ、天下の平和は俺のもの。
おしまい。

「編集長から言われるんだ。

 『もっとラフになれ!
  もっと広い視野で物語をとらえろ!』

ってね」

1・「人生投げてる様にしか見えないわ」
2・「これが本当に平和と言えるの?」
3・始末する

1・「人生投げてる様にしか見えないわ」

「人生投げてる様にしか見えないわ。
 編集長の言いなりでいいの?」

「おおお、シモ〜〜〜ヌ
 そうなんだ、僕ってゆー人は……
 人の言いなりになる人じゃないんだよね。
 僕ってゆー人はさぁ……
 人の言いなりになる人じゃないんだよね」

「2回も言わないで」

「ジュテ〜ム マ ベ〜 シモ〜ヌ!」

「やめて、パブロ、何をするの!」

「シモ〜ヌ、いったいいつになったら君は……
 いつになったら僕のものになるんだー!」

「ごめんなさいパブロ。
 あなたの事がもう少しわかるまで、最後の線は越えられないわ!」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

2・「これが本当に平和と言えるの?」

「これが本当に平和と言えるの?
 おざなりにも程があるわ!!」

「…………血の平和……2年の平和……あ、あああ、頭が!!」

「……?」

「ジュテ〜ム マ ベ〜 シモ〜ヌ!」

「やめて、パブロ、何をするの!」

「シモ〜ヌ、いったいいつになったら君は……
 いつになったら僕のものになるんだー!」

「ごめんなさいパブロ。
 あなたの事がもう少しわかるまで、最後の線は越えられないわ!」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

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マリオ・トレズィエーム

『殺し屋マリオ・トレズィエーム……
 自分を第三者の視点から見ることの出来る、すご腕のプロフェッショナル。
 どの組織にも属さず、報酬さえ受け取れば思想も主義も関係なく仕事をこなす。
 その成功率は98パーセント。
 ある時は単身で騎馬隊を葬り、ある時は難攻不落の要塞に一人で乗り込む……』

「今回はずいぶんと芸風を変えたものね」

「おおお、シモーヌ!
 そうなんだ、いつも出版社で言われるんだ!

 『人々は気分がスカッと晴れるような痛快な物語を待ち望んでいる。
  君の暗〜いお話じゃ版代も出ない』

ってね」

「マリオ・トレズィエームってのは……」

「何かそういう話を、以前誰かから聞いたような気がしえてねぇ。
 小説に書けば何か思い出すきっかけになるかも知れないと思うんだ」

1・「それはデュシャンのことね」
2・「それで、何か思い出したの?」
3・始末する

1・「それはデュシャンのことね」

「それはデュシャンのことね。
 だけど多分実在しないわ。
 どこかの王子様が作り上げたおとぎ話よ」

「デュシャン……?
 そうだ!確かにデュシャンだ!
 よおし、そうとわかれば実名で書いてドキュメンタリータッチで仕上げるぞ!」

「ちょっと待って」

1・「その名前をどこで聞いたの?」
2・「うかつなこと書くと始末されるわよ」
3・始末する

1・「その名前をどこで聞いたの?」

「その名前をどこで聞いたの?」

「何を言ってるんだシモーヌ!
 君が知ってるような名前なら僕が知っていても少しも変じゃないじゃないか!」

「……」

1・始末する

「う!
 あああああああああ……
 ヒトゴロシーーーッ!!
 ハァ、ハァ、ハァ
 いきなり何するんだシモーヌ!!
 死んでしまうじゃないか!!」

1・「少し激し過ぎたかしら?」
2・もう一度チャレンジ

2・「うかつなこと書くと始末されるわよ」

「うかつなこと書くと始末されるわよ」

「何を言ってるんだシモーヌ!
 たった今おとぎ話だって言ったじゃないか!
 君だって心の中では信じているんだろ?
 よーーし、やる気が出て来たぞー!」

「……」

1・始末する

「う!
 あああああああああ……
 ヒトゴロシーーーッ!!
 ハァ、ハァ、ハァ
 いきなり何をするんだシモーヌ!!
 死んでしまうじゃないか!!」

1・「少し激し過ぎたかしら?」
2・もう一度チャレンジ

1.「少し激し過ぎたかしら?」

「少し激し過ぎたかしら? ごめんなさい。
 うふっ、あなたって案外ノーマルなのね。
 でも人殺しよばわりはひどいわ。
 また今度、あなたの準備が出来てから、ゆっくりと愛を確かめあいましょう。
 アビヤント、パブロ」

「あ、シモーヌ!
 そんな!
 それが君の愛し方だなんて!
 激しいよシモーヌ!
 激し過ぎるでヤンス〜〜〜〜〜〜!!」

『片足の詩人』

2・「それで、何か思い出したの?」

「それで、何か思い出したの?」

「それは……なんて言うか……
 いいじゃないか、そんな細かいことは!
 僕は、シモーヌ、君さえ側にいれば過去の記憶なんて、どうだっていいんだ!」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

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ウイユヴェール

私を呼び止める声が聞こえた。
ポワソンリー、私の監視役の男だ。

「昨日は連絡を受けていないと聞いたが何かあったのか?」

「昨日?
 昨日はサンティールが時間に遅れたのよ。
 他の連絡員に変えてもらわないと、私の評価までガタ落ちね」

「……いいだろう、そう報告しておこう。
 それで、男の様子はどうだ」

「あいかわらずね。
 下手な小説に付き合わされてうんざりだわ」

「……そうか
 ……ところでウイユヴェール

「君の意向を無視するわけではないが……組織は今、人手が足りないんだ。
 君という人材をいつまでも一人の男の監視につけておく訳にもいかない。
 少し考えてくれないかな……」

1・「考えておきましょう」
2・「私のやり方でやらせてもらうわ」

1・「考えておきましょう」

「考えておきましょう」

「ウイユヴェール
 その返事はこの前にも聞いたよ。
 君には迷いがあるように見える。
 組織でも同じ意見だ」

1・「……」
2・「わかったわ、組織の決定に従うわ」

1・「……」

  「ウイユヴェール
   これが組織の決定だ……」

エンディング3

2・「わかったわ、組織の決定に従うわ」

  「ウイユヴェール
   これが組織の決定だ……」

エンディング3

2・「私のやり方でやらせてもらうわ」

  「ウイユヴェール
   これが組織の決定だ……」

エンディング3

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片足の詩人

『臆病なその詩人は、片足のうさぎと呼ばれて、からかわれていた。
 だけど詩人はからかわれても笑われてもにこやかに受け入れるだけだった。
 だがその胸には大きな竜が眠り、竜が火を吹くたびに彼は苦しみ、その苦しみを詩に変えて……』

「シモーヌ、僕には片足の友人がいたような気がしてならないんだ……
 そして何か、とても重要なことを忘れてしまっているような……」

1・「もっと詳しく思い出せない?」
2・「小説を完成させれば何かわかるかも」
3・始末する

1・「もっと詳しく思い出せない?」

「もっと詳しく思い出せない?
 背の高さとか、肌の色や、目の色……」

「そうなんだ、彼は何かを伝えようと必死だったんだ。
 それが、何て言うのかな、うまく言えなくてだから詩を書いてたんだ……」

パブロくん、君の熱意には……

彼女を救いたいんだ……

君の見通した通り……

彼女の頑なな心を少しでも……

ウイユヴェールを愛してしまったんだ……

「ウイユ……? 緑色の瞳……?
 いや、違う……
 だめだ!思い出せない!!」

「いいわ、無理に思い出さなくても。
 いずれ思い出しそうね……」

「それよりもシモ〜〜〜ヌ
 この前は突然で驚いたけど今なら全然OKさーー!!」

「やめて、パブロ! 私急いでいるの。
 あなたもいそがしいんじゃなくって?」

「おおお、シモ〜〜ヌ、君の言うとおりさ……
 だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……」

「言わないで、パブロ、わかってるわ。
 だけどもう少し考えさせて。
 私、今日はもう行かなくちゃいけないの」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

『PUB DE OISEAU』

2・「小説を完成させれば何かわかるかも」

「小説を完成させれば何かわかるかもね」

「そうか! その通りだよシモーヌ!
 急いで続きを書かなきゃいけないんだ!
 ところで、シモーヌ…… 実を言うと……
 お金がなくなってきたんだ……」

1・「しょうがないわね、少しだけよ」
2・「たまには働きなさい」
3・始末する

1・「しょうがないわね、少しだけよ」

「しょうがないわね、少しだけよ」

「ありがとうシモーヌ!
 僕の将来性に投資してくれるのは君だけだ!
 絶対にビッグになって返してみせるよ!」

「今回が最後よ。
 次に仕事を見つけてなかったら二度と来ないわよ。
 わかった!?」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

『PUB DE OISEAU』

2・「たまには働きなさい」

「たまには働きなさい。
 私を何だと思ってるの!」

「おお、シモ〜〜ヌ ウヴァテュ〜
 ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
 ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」

『PUB DE OISEAU』

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PUB DE OISEAU

『パブロくん、まだ君は僕を疑っているようだね。
 確かに、君の仕事にとって、それも重要なことだろう』

『ブラック、僕はあなたの人間性そのものを、決して疑ったりはしない。
 あなたは僕達が次の段階に進むために重要な役割を果たそうとしているんです』

「パブロ、これは何? 小説?
 それとも何か思い出してメモしてるの?」

「それがその……自分でもよくわからないんだ。
 だけど何か思い出せそうな気が……」

1・「だったら、さっさと思い出せば?」
2・「小説は書き上げなくてもいいの?」
3・始末する

1・「だったら、さっさと思い出せば?」

「だったら、さっさと思い出せば?
 他のも見せて。
 何かアドバイスしてあげるわ」

「他には……これとこれと……」

「……わざわざこんな店で何を書いたかと思えば、あなた官能小説も書くの?」

「シモーヌ…
 もう帰ってくれないか…
 僕はもう少し静かにここにいたいんだ…
 お願いだ、一人にしておいてくれ…
 そして、僕を嫌いにならないでくれ…」

「……わかったわ。
 でも夜は部屋にいるのよ。必ず戻りなさい。
 いいわね?」

『恋人達』

2・「小説は書き上げなくてもいいの?」

「小説を書き上げなくてもいいの?」

「シモーヌ 僕はなぜ小説を書いているんだと思う?
 何か、こう、胸の奥から、こみあげて来るものがあるだろう、
 こう、なんて言うか、う、うぇ、うぇっぷ」

「飲み過ぎてるだけよ。いっしょに帰りましょう」

「シモーヌ、こんなこと聞きたくないんだが…
 君は僕の親友の恋人だったんじゃないかい?」

「……その答えはまた今度ね。
 どうせそんなに酔ってたら、何も覚えてないわ」

「親友の名前は、ブラックって言うんだ。
 それで合ってるかい?
 後でブラックの事を教えてくれよ。
 思い出したいんだ。
 彼のために!」

「酔いが覚めたらね。
 さぁ、部屋に着いたわ。
 今日は私も泊まっていくわ。
 いいでしょう?」

1・そのまま眠る
2・抜け出す
3・始末する

1・そのまま眠る

『公文書館』

2・抜け出す

『公文書館』

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恋人達

シモーヌ
君が、僕の親友の恋人だったってことが思い出せたよ。
でもそれ以上は何もわからない。
実を言うと、君には何度も殺意を抱いた。
自分の感情がわからなくて悩んだよ。
必死に抑えてきたけどもうダメさ。
だから、さようなら。
探さないで下さい。                 パブロ

「裏口から出たのね……甘く見過ぎたみたいだわ。
 やばいわね……ポワソンリーがどう動くか……」

1・パブロを探す
2・姿を隠す
3・報告する

1・パブロを探す

その夜、パブロはかつての親友が借りていたアパートへ向かっていた。
だが、そこに待ち受けていたのは、殺し屋ポワソンリーだった。
パブロは何も知らず、親切な管理人を装ったポワソンリーに、思い出したことを全て告白し、そして、その手にかかった。

「ウイユヴェール 遅かったな。
 お前の仕事は終わったよ。
 コイツの処理はジュメルがやるよ。
 明日幹部会で処遇が決まると思うから、それまで町にいるんだ」

1・「私は何もしくじってないわ!」
2・町を出る

1・「私は何もしくじってないわ!」

「私は何もしくじっていないわ!」

「フッ……君がそんな風に言い訳する女性だとは思わなかったよ。
 アルベルトの血よりもマーシアの血の方が表に出てしまったようだな……
 っと、これは失言だったかな。
 命を取られる前に退散するとするよ」

1・ポワソンリーとケリをつける
2・自分を抑える

1・ポワソンリーとケリをつける

シモーヌがナイフを抜いた瞬間、物陰からスリング弾が飛んで来た。

「シモーヌ、君は本当にバカなんだよね。
 僕はキレイなお姉さんを殺すのは本当は嫌なんだよね」

そこに潜んでいたのはサンティールだった。
ポワソンリーはニヤニヤ笑っている。

「サンティール、今はまだいい。
 ヒューラーに報告するのが先だ。
 ウイユヴェール、楽しませてもらったよ。
 ありがとう」

エンディング2

2・自分を抑える

エンディング4

2・町を出る

エンディング2

2・姿を隠す

エンディング2

3・報告する

「それだけじゃないだろう?
 いつでも殺るチャンスはあったはずだ」

「パブロはデュシャンの件を知っているかもしれなかったのよ。
 生かしておく価値はあったわ」

「今の組織にとって必要なのは金のかかる殺し屋じゃない……」

「見せしめだ……」

エンディング3

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公文書館

エドガー・ブラック

片足のカリスマと云われた、反政府ネットワーク・ラガ派の2代目代表。
788年、わが国初の民主制選挙、俗に云うキュビスト選挙でラガ派最有力の地位にありながら、選挙直前の演説で王族派の支持とラガの早期解散を宣言、ラガ派崩壊の引き金となる。
それ以降の消息は不明、王族派かラガ派いずれかの刺客の手に落ちたものと見られている。

「何を調べているの?」

「あ、シモーヌ!
 僕はこの人と知り合いだったんだ!
 教えてくれシモーヌ!
 どんな人だったんだ!?」

1・「知らなくていい」
2・少し教えて様子を見る
3・始末する

1・「知らなくていい」

「知らなくていいの……あなたは知らなくていいのよ」

「何を言い出すんだシモーヌ、思い出せって言ったのは君じゃないか……
 そうか……死んだ恋人のことを聞かれるのが辛いんだねシモーヌ」

「私、あなたを誤解していたわ。
 人の苦しみなんてわかるはずのない人だと思ってた」

「シモ〜〜〜ヌ
 わかるよ、君の苦しみがこう、手に取るようにと言うか、
 何か、温かくて柔らかで、ああああ、
 欲しい!欲しい!シモ〜〜〜〜〜ヌ!!」

「ふざけないで!!」

「シモ〜〜〜〜ヌ……」

『La Paix de Sang』

2・少し教えて様子を見る

「そうよ、あなたが書いている片足の詩人は間違いなくブラックだわ。
 そこにも書いてある通り、彼は最後には仲間を裏切って行方不明になったのよ」

「う、うそだ……
 そんな…… そんなことって……
 ところで、ラガ派って何のこと?
 君も僕もラガ派だったってこと?」

「過去を知らないあなたには、難しい話よ。
 私もブラックもあなたも、みんなラガ派の活動家だったわ。
 あなたはラガ派のロビィストで、機関紙でも自慢のペンを奮っていたわ。
 もしかしたら何か記録が残ってるかも知れないわね」

「それが、ないんだよ。
 僕らしき人物の記録は一枚も」

「だから君に聞きたいんだ!
 僕はその頃、どんなことを言って、どんな活動をしていたのか。
 どうして海に転落してしまったのか!」

「…………」

1・「その海に行ってみる?」
2・「そんなことより、私、欲しいの」
3・始末する

1・「その海に行ってみる?」

『海に沈むうさぎ』

2・「そんなことより、私、欲しいの」

「そんなことより、私、
 欲 し い の」

「シモ〜〜〜〜ヌ……
 欲しいって、そんな……」

『海に沈むうさぎ』

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La Paix de Sang

『ブラック、これからはあなたがラガを動かすのよ』
『アニエッタ……僕にそんなことが出来ると思うかい?』
『フフフッ……全て私が支配するわ。
 あなたは私のシナリオ通りに動けばいいの。
 全ては王室の永遠の繁栄のために……』

『誰かーーー!!
 キリコが襲われたーーーーー!!』
『何だと!? 王族派の連中の仕業か!?』
『ああ、そうらしい、ブラックが一人で食い止めたが、大ケガをしたらしい』
『犯人はまだいるのか!?』
『いや、窓から逃げた! 女だ! すぐに追うんだ!!』

「なんでこんなものを書いているの?」

「僕はあんまり気が進まないんだ……
 だけど舞台演出家のアンリが気に入ってそれで……」

1・「このアニエッタのモデルは誰?」
2・「気が進まないなら書くのやめれば?」
3・始末する

1・「このアニエッタのモデルは誰?」

「このアニエッタのモデルは誰?」

「シモ〜〜〜〜ヌ
 君をモデルにした訳じゃないんだけど、僕のイメージの中で、ブラックと君が切っても切れない関係にあるんだ……」

「“片足のカリスマ”ブラックは、この作品では悪役になるのね。
 本当にこんな作品、公開するつもり?」

「演出家のアンリが言うんだ。

 『片足のカリスマは本当は王族派のスパイだったという設定で書いてくれ……』

って……」

1・「ブラックを冒涜しないで!」
2・アンリを始末する
3・パブロを始末する

1・「ブラックを冒涜しないで!」

「ブラックを冒涜しないで!」

「シモーヌ……
 僕も少しはそう思ってるよ……
 でも…… ブラックは…… ブラック……
 そう、あのパブで……
 ううううう…… 頭が……!!」

「わかったわ、行きましょう。
 今すぐによ、グズグズしないで」

『最後の時』

2・アンリを始末する

「その人とは出版社で会ってるの?」

「……」

「どうして私に言わなかったの?
 彼に何か下らない憶測でも吹き込まれてるんじゃないでしょうね?」

『消えた舞台』

2・「気が進まないなら書くのやめれば?」

「気が進まないのなら書くのやめれば?」

「いや、そうもいかないんだよ、出版社の新人賞はダメだったけど、これが舞台で発表されたら、次の仕事につながるだろうから……」

1・「勝手にすればいいわ!」
2・「その人とは出版社で会ってるの?」
3・始末する

1・「勝手にすればいいわ!」

『ウイユヴェール』

2・「その人とは出版社で会ってるの?」

「その人とは出版社で会ってるの?」

「……」

「どうして私に言わなかったの?
 彼に何か下らない憶測でも吹き込まれてるんじゃないでしょうね?」

『最後の時』

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海に沈むうさぎ

「ブラーーーーーーック!!
 どこへ行ったんだーーーー!!
 教えてくれーーーーー!!
 僕はいったい誰なんだーーーーー!!」

1・「もう町へ帰りましょう」
2・「流れ着いた所へ行ってみる?」
  (→『PUB DE OISEAU』で「そのまま眠る」を選択した場合
  (→『PUB DE OISEAU』で「抜け出す」を選択した場合
3・始末する

1・「もう町へ帰りましょう」

「もう町へ帰りましょう」
「いやだーーーーー!!
 ブラックの所へ行くんだーーーー!!
 このままじゃ、僕は自分が何者かさえもわからないじゃないかーーーー!!!」

1・「ブラックは死んだのよ!」
2・「忘れたままの方がいいこともあるわ」
3・始末する

1・「ブラックは死んだのよ!」

「ブラックは死んだのよ!」

「ウソだーーーー!!
 ブラーーーーーック!!
 返事をしてくれーーーーーー!!」

「ここにはいたくないの
 なんだか悲しすぎて……」

「シモーヌ……泣いているのか……?」

「何を言ってるのよ、泣くわけないでしょう? バカねぇ」

『La Paix de Sang』

2・「忘れたままの方がいいこともあるわ」

「忘れたままの方がいいこともあるわ」

「……ブラックはどうして死んだんだ!?
 殺されたのか!?
 もしかして、僕が殺してしまったってことなのか!?」

「バカね……もう帰りましょう」

「ここにはいたくないの
 なんだか悲しすぎて……」

「シモーヌ……泣いているのか……?」

「何を言ってるのよ、泣くわけないでしょう? バカねぇ」

『La Paix de Sang』

2・「流れ着いた所へ行ってみる?」

『ブラック、あなたには消えてもらうわ。
 運命には逆らえないのよ、悪く思わないでね』

『ウイユヴェール……君は仲間だと思っていたよ。
 残念だ……』

『すっかりラガの臭いに毒されたわね。
 言うことはそれだけ?』

『短い間だったけど……いい仕事が出来た……』

『ブラーーーーック!!
 その女から離れろーーーーー!!
 君にはまだ使命があるだろーーーー!!』

「どう? 何か思い出した?」

「……うああああ、頭が痛い……
 シモーヌ、僕のシモーヌ……側にいてくれ……
 シモーーーヌ……」

『CLEF DE REVOLTION』

2・「流れ着いた所へ行ってみる?」

『ブラック、あなたには消えてもらうわ。
 運命には逆らえないのよ、悪く思わないでね』

『ウイユヴェール……君は仲間だと思っていたよ。
 残念だ……』

『すっかりラガの臭いに毒されたわね。
 言うことはそれだけ?』

『短い間だったけど……いい仕事が出来た……』

『ブラーーーーック!!
 その女から離れろーーーーー!!
 君にはまだ使命があるだろーーーー!!』

「何か思い出したかね、パブロくん」

「!!
 あ、あなたは誰ですか!?」

「君の旧友だ。ブーシュリーとでも名乗っておこう」

「?…… シモーヌ……
 シモーヌはどこへ?」

「始末したよ
 こんな役立たずだとは思わなかったんでね」

「どーゆー意味ですかー!?
 始末ってどーゆー事ですかー!?」

「君がシモーヌと呼んでいる女は君の親友を殺した女スパイだ。
 そして、君も、情報を聞きだした後に彼女が息の根を止めるはずだった」

「これで何か思い出したかね?」

「う、うそだーーーー!!
 勝手なことを言うなーー!!
 シモーヌをどこへやったんだーー!!」

「何も思い出さないようだな。
 とんだ見込み違いに長いこと付きあわされたもんだ」

「君はラガのロビィストで、代表のブラックとは親友だった。
 そして、ブラックがスパイだと気が付いたにもかかわらず、誰にもそれを言わずに、何日もかけてブラックを説得した。
 シモーヌはブラックの監視役だったが、二人ともずいぶん毒されていたよ。
 フッ……俺もサンティールを部下に持ってからずいぶんと無駄口が増えたな……」

「……」

「無理するな、何も思い出さなくていい。
 どちらの陣営に有利な事実であれ、今の平穏を破られたくない。
 ブラックが何も残していないとわかればそれでいい」

1・「シモーヌをどこにやったんだ!」
2・「秘密を教えるから殺さないでくれ!」
3・逃げ出す

1・「シモーヌをどこにやったんだ!」

エンディング5

2・「秘密を教えるから殺さないでくれ!」

エンディング5

3・逃げ出す

エンディング5

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最後の時

小鳥という名のパブ
外にはサンティールとジュメル
おそらく表と裏口に一人づつ

「シモーヌ、君の方がブラックのことは知っていると思うんだ。
 僕の記憶は本で読んだりしたのがごっちゃになってて、実のところよくわからないんだ」

「いいわ、少し話すわ」

「ブラックは確かに王族派のスパイだったわ。
 あなたの書いてる通り、片足を失って初代指導者を守ったという伝説も、彼のシンパに作られたものよ」

「その足に深手を負わせたのは……」

「……私よ。私が彼を監視していたの。
 ラガ幹部に、他に4人のスパイがいたわ」

「シモーヌ……
 じゃぁ、ブラックを殺したのも……」

「そうよ
 何か思い出した?」

「……ダメだ、悲しすぎる、悲しすぎて何も考えられない。
 おかしくなってしまいそうだ」

「パブロ、はっきり言うわ、今日が最後よ。
 あなたも私ももう命はないわ。
 もうチェックメイト、何の手も打てないわ。
 私はあなたを殺すことが出来なかった。
 二人とも旧王族派の刺客に殺られてお終いだわ」

「シモーヌ……
 逃げよう、シモーヌ、
 過去の事はもういい、ブラックの事も」

「バカね……男ってみんなそう……
 私、今からでもあなたを始末すれば、組織に帰れるのよ……」

「シモーヌ……、えぐっ
 君の好きにすればいい、僕は、命がけで、君を……、えぐっ
 こんな僕を殺して君が幸せになれるなら、いくらでも殺してくれ!」

『ウイユヴェール
 君の誕生日に渡そうと思っていたんだが……』

『動かないで!
 子供じみた手は使わないことね。
 私が本気で愛してたとでも思ってるの?』

『これなんだが……
 ……ウイユヴェー……ル』

「シモーヌ、遠くへ行こう。
 何もかも忘れて、違う人生を始めよう。
 君はウイユヴェールなんかじゃない!
 君は僕のシモーヌなんだ!」

1・「テュエ トゥレビヤン フェ」
2・「セテテュヌ メルヴィユズ ニュイ」
3・始末する

1・「テュエ トゥレビヤン フェ」

エンディング2

2・「セテテュヌ メルヴィユズ ニュイ」

「セテテュヌ メルヴュイユーズ ニュイ……
 素敵な夜をありがとう、パブロ」

「これから毎日、夜は素敵なパラダイスさ!
 ジュテ〜〜〜ム! シモーヌ!!」

「私にはあなたを殺せない……
 だけど守ることも出来なかった……
 最後に、星を見て歩きたいの。
 いいでしょう?」

エンディング2

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消えた舞台

「医者を呼べ! まだ間に合う!
 わからねぇよ、でもまだ温かいんだ! 毒けし草か何かあるだろ!?」

「マジそんなもんあんのかよ!! ムッシュアンリは毒を盛られたのか!?
 いったい誰に!?」

「だからわからねぇって言ってるだろ!」

「あ、あのぉ……今日はもう帰った方がいいですか……」

「ちっ……今日はじゃねぇよ、何もかも終わりだ……
 だからあんたのホンなんかやりたくなかったんだよ!」

「あのぉ、死んでしまったんですか?
 ムッシュアンリ……」

「パブロ、駄目みたいね。毒殺みたいよ。
 無駄でしょう。一目見ればわかるわ」

「シモーヌ……どうして君は……」

「帰りましょう。
 また仕事なくなったのは残念だけど、運命には逆らえないのよ」

『運命には逆らえないのよ
 悪く思わないでね』

『ウイユヴェール……君は仲間だと思っていたよ……』

「……!! ちょっと待って!!
 ムッシュアンリの死体を見せてくれ!!
 僕にムッシュアンリをッッ!!」

1・無視する
2・行く手をさえぎる
3・始末する

1・無視する

エンディング6

2・行く手をさえぎる

「落ち着いてパブロ!」

「そこをどけ!!人殺し!!
 お前がブラックを殺したんだ!!
 お前がアンリを殺したんだ!!」

「フッ… 何を思い出したか知らないけど… それがどうしたって言うの?
 あなたのおとぎ話につきあってくれる人が何人いるかしら?」

「ふざけるなーーーーー!!
 僕はブラックと一緒に腐りきったラガを再編成するって約束したんだ!!
 君なんかに邪魔はさせない!!
 させるもんかーーーーー!!」

エンディング6

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CLEF DE REVOLTION

はちみつのような甘い髪の色、緑色の瞳の女、彼女の名前はシモーヌ。
だけどその名前も本当の名前かどうか……
僕は彼女をウイユヴェールと呼んでいた男を知っている。
彼は僕の親友、彼はシモーヌの恋人。
だけど、彼は殺されてしまった。
はちみつの髪のウイユヴェールに……

「シモーヌ……
 君が素直にうなずいてくれなければ、君がとぼけているのか、
 記憶が間違っているのか、
 僕にはわからない……
 答えてくれ、もっと思い出したいんだ」

1・「ウイユヴェールが私のコードネーム」
2・「なんのこと?」
3・始末する

1・「ウイユヴェールが私のコードネーム」

「ウイユヴェールが私のコードネーム。
 使命はブラックの監視。
 今更とぼけてもしょうがないしね……
 すぐにブラックに会うことになるわ。
 でもその前にいくつか聞いておきたいの」

1・「詩人の話の続きを聞かせて」
2・「ブラックから預かったものは無い?」
3・「今でも私を抱きたいと思う?」

1・「詩人の話の続きを聞かせて」

「詩人の話の続きを聞かせて」

「詩人は…… ブラックは…… 最後は僕達と一つの心になっていたんだ。
 だから君がブラックを始末した!
 だがそれで終わったわけじゃない!
 いいか、ウイユヴェール!よく聞くんだ!
 ブラックは……君にメッセージを残して死んだんだ!
 それなのに君は…… 君って女は!!」

『ウイユヴェール
 僕は最後のカードを手に入れた
 これで君も僕も自由になれる』

「くやしいけど僕にはこの意味がわからない!
 僕はもうどうでもいい!
 人生なんて辛いだけなんだ!
 僕もブラックの後を追うだけだ!
 だけど、このメモだけは受け取ってくれ!」

「ブラック……最後のカードって、あなた、まさか……」

「シモーヌ、どう言うことなんだ、最後のカードって何なんだ!?」

「デュシャンだわ……
 あの事件の少し前、3人目のエージェントが動いたのが確認されてたわ……」

「エージェント? なんだそれは?」

「殺し屋、デュシャン……
 どんな仕事もしくじったことのない、世界最強の殺し屋……
 彼は3人のエージェントを介さないと、連絡が取れないの。
 彼と連絡が取れたのね……
 エージェントからの割符があれば今からでも仕事にかかるはずよ」

「割符ってなんだ?」

「3人目のエージェントにお金を預けて、代わりに割符を受け取って、それを本人に渡して最後の確認をする……」

「でも、割符はどこにあるんだ?
 彼と共に海の底に沈んだのか……?」

「割符……」

『ウイユヴェール
 君の誕生日に渡そうと思っていたんだが……』

『動かないで!
 子供じみた手は使わないことね。
 私が本気で愛してたとでも思ってるの?』

『これなんだが……
 ……ウイユヴェー……ル』

まさか、このペンダントヘッド……
ブラック……

『La Paix deux ans』

2・「ブラックから預かったものは無い?」

「ブラックから預かったものは無い?」

「……」

「なぜあなたをすぐに殺さなかったかわかる?
 私とブラックは恋人同士だったわ。
 少なくとも彼はそう信じてたみたいね。
 あなたとも結構仲良くしていたわ。
 ブラックは私よりも、ラガのロビィストであるあなたの方を信頼していたわ」

「君がいつもブラックをつけ回していたことも思い出したさ」

「彼は厳しく監視する必要があったわ。
 あなたはブラックが王族派のスパイだと見抜きながらも、ねばり強く説得したの。
 そして私もブラックから色々と聞いたわ。
 王族派の腐敗や、市民の生活の話……

 だけどどうしようもなかったのよ!
 わかる?
 あなたは無責任に自分の主張を押し付ければそれでいいわ。
 でも私やブラックには王族側に家族や友達がたくさんいるのよ。
 ブラックを殺さなかったら、私の家族も、ブラックの家族もみんな殺されてたわ」

「シモーヌ……出来れば君を愛したままでいたかった……
 君の言葉が空々しく聞こえてしまう。

 『竜が火を吹くたびに彼は苦しみ、その苦しみを詩に変えて、床の隙間から地獄の王へ……』

ブラックが残したメモだ。
彼は床の隙間にメモをためてたんだ」

『ウイユヴェール
 僕は最後のカードを手に入れた
 これで君も僕も自由になれる』

「くやしいけど僕にはこの意味がわからない!
 僕はもうどうでもいい!
 人生なんて辛いだけなんだ!
 僕もブラックの後を追うだけだ!
 だけど、このメモだけは受け取ってくれ!」

「ブラック……最後のカードって、あなた、まさか……」

「シモーヌ、どう言うことなんだ、最後のカードって何なんだ!?」

「デュシャンだわ……
 あの事件の少し前、3人目のエージェントが動いたのが確認されてたわ……」

「エージェント? なんだそれは?」

「殺し屋、デュシャン……
 どんな仕事もしくじったことのない、世界最強の殺し屋……
 彼は3人のエージェントを介さないと、連絡が取れないの。
 彼と連絡が取れたのね……
 エージェントからの割符があれば今からでも仕事にかかるはずよ」

「割符ってなんだ?」

「3人目のエージェントにお金を預けて、代わりに割符を受け取って、それを本人に渡して最後の確認をする……」

「でも、割符はどこにあるんだ?
 彼と共に海の底に沈んだのか……?」

「割符……」

『ウイユヴェール
 君の誕生日に渡そうと思っていたんだが……』

『動かないで!
 子供じみた手は使わないことね。
 私が本気で愛してたとでも思ってるの?』

『これなんだが……
 ……ウイユヴェー……ル』

まさか、このペンダントヘッド……
ブラック……

『La Paix deux ans』

3・「今でも私を抱きたいと思う?」

「今でも私を抱きたいと思う?」

「シモーヌ……今までに何度も君に殺意を抱いた。
 今やっとその理由がわかった気がする……」

「パブロ……さよなら」

エンディング1

2・「なんのこと?」

「なんのこと?
 あなたって夢想家だから、時々ついて行けなくなるわ」

「すまない、シモーヌ。
 僕はもうダメなんだ。
 最後にこれを渡すよ。ブラックのメモだ。
 これでもうお終いにしよう」

「突然何を言い出すの? 変な人」

『ウイユヴェール
 僕は最後のカードを手に入れた
 これで君も僕も自由になれる』

「くやしいけど僕にはこの意味がわからない!
 僕はもうどうでもいい!
 人生なんて辛いだけなんだ!
 僕もブラックの後を追うだけだ!
 だけど、このメモだけは受け取ってくれ!」

「ブラック……最後のカードって、あなた、まさか……」

「シモーヌ、どう言うことなんだ、最後のカードって何なんだ!?」

「デュシャンだわ……
 あの事件の少し前、3人目のエージェントが動いたのが確認されてたわ……」

「エージェント? なんだそれは?」

「殺し屋、デュシャン……
 どんな仕事もしくじったことのない、世界最強の殺し屋……
 彼は3人のエージェントを介さないと、連絡が取れないの。
 彼と連絡が取れたのね……
 エージェントからの割符があれば今からでも仕事にかかるはずよ」

「割符ってなんだ?」

「3人目のエージェントにお金を預けて、代わりに割符を受け取って、それを本人に渡して最後の確認をする……」

「でも、割符はどこにあるんだ?
 彼と共に海の底に沈んだのか……?」

「割符……」

『ウイユヴェール
 君の誕生日に渡そうと思っていたんだが……』

『動かないで!
 子供じみた手は使わないことね。
 私が本気で愛してたとでも思ってるの?』

『これなんだが……
 ……ウイユヴェー……ル』

まさか、このペンダントヘッド……
ブラック……

『La Paix deux ans』

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La Paix deux ans

『CLEF DE REVOLTION』で「詩人の話の続きを聞かせて」を選択した場合
上記以外

「王族派左派ナンバー3ウイユヴェール……
 毒殺のプロフェッショナル……
 そんな人物が代理人とは、わけありだな」

「さすがはプロね、何もかもお見通しってわけね。
 依頼主は私が殺してしまったの。
 そのわけが必要なら……」

「その必要はない」

「最後に確認しておく。
 俺が依頼されたのは王族派の、ヒューラー、バイン、ビョルンの始末だ。
 今それを行えばどんなことになるか、わかるな?」

「混乱に乗じてラガの残党が台頭し、また暗黒の時代に逆戻りだ」

「8日経っても何も変っていなかったらブラックから預かった金は返す」

「あなたが失敗するなんて思っていないわ」

「念のためだ。
 それまで生きていたいなら、正面玄関は避けた方がいいな……」

シモーヌは思わず窓の外をのぞいた。

「ポワソンリーだわ……
 ありがとう、デュシャン あなたも気をつけて」

「……」

「行くわよ、パブロ
 一緒に地獄を見ましょう」

エンディング8

「俺は爪に毒を仕込んだ依頼者とは会わない。
 今回の話はキャンセルだ」

「待って!
 さすがに一流のプロね、わかったわ、私は表で待つわ。
 あとは、パブロ、私が殺した依頼者の親友よ、彼の口から説明するわ」

「割符が生きていたとはな。
 王族派の情報部員からよく2年も隠し通せたものだ。

 8日経っても何も変っていなかったらブラックから預かった金は返す。
 それ以外で二度と会うことはないだろう」

「最後に確認しておく。
 俺が依頼されたのは王族派の、ヒューラー、バイン、ビョルンの始末だ。
 今それを行えばどんなことになるか、わかるな?」

「混乱に乗じてラガの残党が台頭し、また暗黒の時代に逆戻りだ」

男は不意に立ち上がり、窓のわきに立ち、外に目を向けた。

「ボーイを呼べ……大声は出すな……」

「おおお、そうですね、気が利かないタチなもんで、確かにノドカラカラですもんねぇ」

ホテルの外には目付きの鋭い男が一人、女の胸からナイフを抜き取り、血のりをぬぐって走り去った。

緑色の瞳はもう、何を追うこともなく、空から降り注ぐ青く澄んだ光をまばたきもせずに受け入れるだけだった。

『ブラック……
 あなたが懐に手を入れてなかったら、私はあなたを殺せなかったかも知れない……
 あなたはそれを知ってて……
 しかも、あなたが懐で握りしめていたペンダントヘッドを……
 私が持ち帰ることまで、見抜いて……?
 それとも全ては神が仕組んだ偶然?
 ブラック……』

エンディング7

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エンディング1

3・パブロを始末する (始末する)

「…………!!

 シモーヌ!!
 あっ!
 うぐっ!!
 …………」

「よくあの大きな荷物をこんな所まで運べたものだな。
 ブラックと同じ海に眠らせてやりたいとでも思ったのか?」

「下手な冗談はやめて欲しいわ。
 パブロは友人のあとを追って勝手に死んだのよ。
 それだけのことよ」

「それよりも、私への特別警戒は解いてもらえるんでしょうね」

「フッ…… 気付いていたか……
 報告しておこう。
 しかし見事な手口だな。
 どうやって殺ったんだ?」

「みくびられたものね。
 口の軽い仲間はみんな死んでいったわ」

「いいだろう、ウイユヴェール
 次の仕事までフリーだ。
 一ヵ月以内にどこの支部にでもいいから顔を出せ。
 次の指令が待っているはずだ。
 アビヤント、ウイユヴェール」

FIN

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エンディング2

その3日後、シテ島の東に男の水死体が上がった。
男は多量の酒を飲んでおり、転落して溺死したものと見られた。

さらに10日後、南方の山岳地の農家に泊まっている女が何者かの手によって殺害された。
女は周りの者には失恋旅行だと説明していたそうだ。

それが、パブロとシモーヌであったかどうか、そのことを確認したものはいない。

FIN

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エンディング3

身を伏せる間もなく、ポワソンリーのナイフが左胸に突き立った。
赤い血が鼓動に合わせて、どくどくと音を立てて、吹き出している。
もう私の口からは言葉すら出ない。
息をのむことも出来ない。
意識が薄れていく。
ポワソンリーは崩れ落ちる私を確認して、笑っていた。

「次に生まれてくるときは、どこか遠い南の島あたりにすることだな」

それが私の聞いた最後の言葉だった。

『パブロ… 今なら、あなたの下手なおとぎ話も、最後まで聞けそうよ……』

薄れ行く意識の中で、パブロの顔だけが思い出される……

「どうだいシモーヌ、ここからの展開には自信があるんだ。
 なんて言うのかなぁ、ほら、創作意欲って言うのかなぁ、書きだすとペンが止まらないんだ……
 おおお、シモ〜〜〜ヌ、君の言うとおりさ……だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……その時は、シモ〜〜〜ヌ
 シモ〜〜〜〜〜ヌ ウヴァテュ〜〜〜

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エンディング4

「どうだいシモーヌ、ここからの展開には自信があるんだ。
 なんて言うのかなぁ、ほら、創作意欲って言うのかなぁ、書きだすとペンが止まらないんだ……
 おおお、シモ〜〜〜ヌ、君の言うとおりさ……だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……その時は、シモ〜〜〜ヌ
 シモ〜〜〜〜〜ヌ ウヴァテュ〜〜〜

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エンディング5

「あ、あう…… うぐ……」

「残念ながら君には何の選択権もない。
 最初に断っておくべきだったかな?
 海の底で、うさぎと酒でもかわしな」

「ウイユヴェール
 君が思い余って割って入りやしないかと、ヒヤヒヤしたよ」

「ふざけないで!
 こんな大掛かりな茶番は初めてだわ!」

「笑止!
 たった5人の部下で君を抑えられるとは思いもしなかったよ」

「これで終わりね。好きに報告すればいいわ。
 こんな屈辱、二度と忘れない……!」

「犬のなきがらは好きにしろ。
 遺品を一つ持ち去るのが流儀なんだろ?
 そんな甘えたことをやってるうちに全ての地位を失うことになるぜ!
 アビヤント! ウイユヴェール!」

「どうだいシモーヌ、ここからの展開には自信があるんだ。
 なんて言うのかなぁ、ほら、創作意欲って言うのかなぁ、書きだすとペンが止まらないんだ……
 おおお、シモ〜〜〜ヌ、君の言うとおりさ……だけど、その…… なんて言うかなぁ、
 もし僕のこの作品が出版されたら……その時は、シモ〜〜〜ヌ
 シモ〜〜〜〜〜ヌ ウヴァテュ〜〜〜

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エンディング6

その夜、一人の男が敬愛する舞台演出家の死を嘆き、入水自殺を図ったと伝えられた。
その後も多くの関係者が謎の事故死を遂げ、ブラックの呪いとの噂が立った。
なんでも彼らは、悪魔に魅入られたブラックという題材の舞台の制作を進行中だったと云われている。

だがその真相の全ては伝えられていない。

FIN

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エンディング7

3日後、
王族派情報部トップ・ヒューラー
ナンバー2・バイン
殺し屋・ビョルン
この3人が次々と殺され、王族派情報部は機能を停止した。

同時に分裂状態にあったラガ達が次々と立ち上がり、各地でテロが発生するようになる。

シモーヌはホテル前に張り込んでいたポワソンリーの手にかかり、革命の再燃を見ることなく命を落とす。

デュシャンの手引きで変装してホテルを出たパブロも、革命が本格化した半年後、ラガが街に放った炎が燃え盛る中、自我を無くし、さまよい歩き、シモーヌを探しながら死んでいった。

FIN

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エンディング8

3日後、
王族派情報部トップ・ヒューラー
ナンバー2・バイン
殺し屋・ビョルン
この3人が次々と殺され、王族派情報部は機能を停止した。

同時に分裂状態にあったラガ達が次々と立ち上がり、各地でテロが発生するようになる。

2年半前……
格闘技チャンピオンの座から退いたパブロが、連絡なし突撃取材を信条とするドキュメンタリー作家に転身し、王室批判の記事を書き民衆の熱狂的な支持を集めていた頃

この年、歴史上初めて、公平な選挙による議会が誕生した。
選挙前は、反政府派のラギストの優勢が伝えられたが、ラガのカリスマ的指導者ブラックは選挙前最後の演説で王室の政治を評価し、ラガの早期解散を宣言した。
民衆は混乱し、それまで反政府寄りだった者達も改めて旧政府の長所を見直し、数日にして勢力は逆転した。

ラガ幹部会は即刻ブラックの解任を宣言し、早期解散説を取り消した。
だが、ラガ自身の混乱や内部分裂、そして権力闘争による腐敗のために、大きく変ってしまった流れを戻すことは出来なかった。
かくして、民主制議会には旧政府のメンバーがそのまま選出され、実質的な変革はなされぬまま、革命は終了した。

ラガの主要メンバーは地下へと姿を消したが、政府に対する監視は強化され、一触即発の危機感は消えなかった。
そして現在も、ブラック失踪は謎のまま。
ブラックが何を意図していたか、何か書き残したものはあるのか、そのいかんによって民衆は如何様にでも揺れ動くだろう事を、両陣営共に警戒していた。

“片足のカリスマ”ブラックも、もとはと言えば王族派のスパイだった。
彼を送り込み、監視していたのがコードネーム・ウイユヴェール。
王族派左派ナンバー3の地位にあり、王族派内部の権力闘争では中心的な位置にいる。
最後に混乱した民衆の中からブラックを郊外へ導いたのも、そこで最後の引導を渡したのも、シモーヌことウイユヴェールだった。

ラガ幹部の3割は王族派のスパイだと云われているが、民衆の不支持を恐れて、どちらの陣営もそれを公言していない。
ブラックが代表になったのも彼等が巧みに演出した結果だと目されている。
ブラックには、ラガ創設の指導者キリコが王族派の暗殺者に襲われた時に、片足を失ってまで彼を守ったと云う伝説が残っているが、その直後キリコは謎の死を遂げている。

ブラックがスパイであることを最初に疑ったのが、当時ラガのロビィストのパブロだった。
パブロはそれを幹部会に報告することもなく、何夜もかけてブラックを説得。
ラガを解散し、スパイの疑いのある者を排斥した純粋な民主制政党の結成を提案していた。
ブラックには王族派側に家族もいる。
簡単にはパブロの側につくわけにはいかない。

PUB DE OISEAU

「こんな組織では何も変えることが出来ない!
 新しい組織を作って一からやり直すんだ!」

「パブロくん、君の熱意はわかるよ。
 だが、熱意だけで全てを変えることは出来ない」

「そんなことはわかっています!
 だけどブラック、あなただって王族派のやり方に満足してはいないでしょう!?」

「パブロくん……君は平和と引き換えに何を提供できる?
 多くの者は平和を可能な限り安く手に入れたいと思っているよ。
 私もそうだ。
 思想を曲げてでも、それで戦死者が減るならその道を歩こうと思うよ」

「それを言うなら……今までだって充分平和だった……」

「ただ、何も知らない農民が、王宮の腐敗ぶりも知らずに、見せかけだけの平和を押し付けられて、ただ奪われてきただけじゃないか」

「パブロくん……
 私はただウイユヴェールを守りたい、それしか考えられない弱い男なんだ……
 こんな私に何が出来ると言うんだ」

「ブラック……僕はあなたを信じている。
 僕はあなたの失った右足になりたい。
 王族派の小細工なんて全て無駄なんだとこの僕が証明する!」

「ブラック……僕はあなたを信じている。
 僕はあなたの失った右足になりたい。
 王族派の小細工なんて全て無駄なんだとこの僕が証明する!」

訳者 後書き

本来、ストーリー性のある作品はあまり得意ではないのだが、ここ数ヶ月、基数論の訳にも携わって来た関係から、このウイユヴェールも私が訳すことになった。
原本の一部は痛みが激しく、他の訳やエナビア記等の正史を頼りに補うしかなかったのだが、私なりに可能な限り原典に忠実に現代語訳にあたったつもりでいる。

物語に関しては、以前から事実か否かと、議論されて来たところだが、この作品によって証される歴史の整合性を考えれば、まんざら作り話でもないように思えてくる。
正史にはウイユヴェールもパブロも、もちろんデュシャンも登場しないし、ブラックも単なる王族側のスパイとして描かれている。
それに肝心の王族右派のナンバー3は、マリア・ノボセリックであるともされている。(彼女に関しては次回作で詳細に書くつもりだが)

だが、婚姻後は事実上幽閉状態にあったマリアをナンバー3と考えるよりは、腹違いの妹とされるシモーヌ(ウイユヴェール・正史ではアーネスタ・ブローと推測される)を据えた方が納得が行くように思える。
革命中の2年の空白に関しては記録も少ないのでこれ以上の判断はしかねるが、失われたパブロの記憶の様に、静かに眠らせておいた方が良いのかも知れない。

原典の中には、この他にも王族派の暗躍に関する記載がいくつかあるので、それも機会があれば訳してみたいと思っている。
その時にはまた、読者の皆さんの手に取っていただけるかと考えると、地方大学の数学科の研究員でしかない私には、荷が重く感じる。
しかし、今度は少し本格的に、本業の手を休めてでも取り組みたいと考えているので、その時はまた、ご感想・ご批判でもいただければ幸いだと考えます。

後書きばかり長くなってしまいましたが、不慣れな文章ともどもご容赦いただけるよう、お願い申し上げます。

988年磨羯の月26日 教会の見える自宅にて
カイィ“カボチャ叩き”モンテスト

FIN

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