■■■ バリ島・ジョグジャカルタ ■■■ 大小1万数千の島々(アメリカ合衆国とほぼ同じ国土 驚きです!)からなるインドネシアへついに出掛けてみました。 昨年の2月、こんな雨季の時期に行かなくても、とは思いましたが、旅費の節約で決行となりました。 朝夕にスコールのような雨がありましたが、運が良かったのか、日本の梅雨のようなシトシトと一日中降り続く雨はなく、日中は、ほぼ良い天気に恵まれましたが・・・ 湿度は異様に高く特に朝夕はたまらなくいやぁ〜な気分を味わうこととなりました。 ■■■ 訪れることができた世界遺産 ■■■ ■■ ルート ■■ 旅行へ出掛ける時は必ず下調べをする、今回の旅もインターネット&書籍などである程度情報収集して出掛けた、あるホームページと記憶していますが
バリ島のデンパサール空港に到着したのは夕方、空港を出ると現地ガイドが車で迎えにきていた。 その日はインドネシア料理と、バリでは庶民のビールと言われているビンタンビールを飲んだ、日本のビールよりもライトな感じで癖がなく喉を潤すにはちょうどいい 食事も特に美味しいとは感じなかったが味付けは日本人好みのようだった。 あくる日は市内観光、この日は早々に床についた。 2日目はまず、バリ絵画の芸術村「ウブド」へ車で向かった、バリでは有名画家だという(わたしは知らなかったが)先生が描かれたバロンダンスがモチーフの絵が妙に気になり、眺めていたらオーナーが電卓持参で80万と交渉してきた もちろんNO! 無視を決め込んでいたら40万まで下がった、その後も20万まで下がり、更に、いくらなら買う? と聞いてきたので、わたしは5千円と返答した、うろたえたオーナーは見習いの絵も3枚つけるので2万で・・・しつこい・・・何がおまけだ・・・バーゲン仕様の格安商品か・・・しかし、なぜか気になる絵だったので、有名らしい先生へ敬意をはらい、見習いの下手な絵はいらないからと2万円で交渉成立(内心、どう考えても5千円が妥当だと思ったんだが・・・) それにしても、あまりにもアバウトといいますか、最初の80万と言う金額はなんだったんだろうか??? 日本人らしいカップルがクレジットカードで絵を購入していた・・・高額な絵を買う人もいるのだなぁ〜 と関心しつつ・・バロンダンス鑑賞へ車で向かった。 バリでは観光客相手の『バロン・ダンス』 『ケチャ』がよく知られています。
バロンは本来、ガルンガンという祭りの時に舞われ、村の入口や玄関先で魔除や疫病が流行ると収まるのを祈り舞ったといわれています、魔女ランダと聖獣バロンが終わりなき戦いを繰り広げる内容です。 ケチャは男性が円陣を組んで「チャッチャッ」という数種類のリズムパターンの組合せで音を作りあげていく、このケチャは本来、伝染病を防ぐ為のお告げを神から授かる為に行われたといわれています。
半屋外の会場での舞いは、舞そのものも興味深いものでしたが、リズム、楽器、人の声がミックスされ、独特の衣装に身を包み舞う姿は不思議な感覚で初めて触れたような、しかし、決していやな気分ではなく、新鮮な感じがした、聞くという表現では言い表せない、感じたといった方が近いかも知れません。 約1時間程の舞を観て、次に向かったのがウブド郊外にある寺院、この時期は観光客も殆ど出会うことなくひっそりとしていた。グヌン・カウィ寺院にもあるような割門があった、池には石造りの橋が架かり、参道はこざっぱりと手入れされ、日本の仏教寺院かと思わせるような感じがした。 あくる日はいよいよ、ボロブドゥールです。 この日は晴天で、ジャワ島行きの飛行機の本数が少なく、空港で約2時間半程待たされた、デンパサール空港からジャワ島のジョグジャカルタまで空路、約2時間、いやぁ〜な予感がした小型飛行機で移動した。 まさに予感通り、揺れは激しく、着陸の際、急迂回で機体は傾き、一瞬、墜落するかと思うほどだった、着陸した際には、肘掛をしっかり掴んだままの両手にはしっとりと冷汗をかいていた。生きた心地がしなかったとはこの事を云うのですね! 迎えに来ていた車で遺跡までは、舗装されていない土埃が立つ道路を走り約2時間、左右へ揺れ、お尻に振動を感じながら到着(何処でも寝られるわたしは、そのうち心地よい刺激となり、いつの間にかウトウト軽い眠りについていたのですが・・・・・)遺跡の入口には、日本流に言うと露天商の店が所狭しと並び、しかし、シーズンオフの為オープンしている店は少なかったが、物売りは多かった、なぜか何でも「\1.000−」と声をかけてくる・・・・・なぜ千円なのか?? 今だ解明せず謎です。 世界最大の仏教寺院『ボロブドゥール』は建物全体が仏教の世界観を表現したマンダラとなっている。
レリーフに刻み込まれた物語はブッダ・シャカムニの生涯を回想するものです。 位置的にはジョグジャカルタの西北約40キロに位置し、東西北を山々に囲まれ海抜約270メートルの盆地(丘)にあります。 初めてその前に立った時、エジプトのピラミッド(まだ訪れたことはないのですが)と重ね合わせてしまった。形状的にはピラミッドに良く似ている、建物は3階層でできている、土台にあたるところは《欲界》その上の四角を4段重ね合せた部分は《色界》最上部の四角の壇に円形のテラスを3段重ねたところが《無色界》まさに仏教のマンダラそのものです。 シャカムニの生涯の物語を表現したレリーフは120枚、以外のものは1180枚にも及びます。 また、一定の間隔で安置された仏像の数は504体(すべて外を向いています)あります。
《色界》の回廊は狭く、15〜20メートルごとに直角に曲がり、どの角度へ進んでも前方は閉ざされ、真上だけが開かれた空間となっています、しかし《無色界》に到着すると、すべての方向が開放され視界が広がります 巧みな心理をついた構成になっています。 《無色界》からの景色は、かつて遺跡が発見される前の密林の様子が伺える程、周りはジャングルのような熱帯特有の植物に覆われて、はるか彼方の山の裾野に近代的なホテルの建物が見えた。 ボロブドゥールは、誰の手で、いつ頃建設されたのか現在も不明です。 ジャワの原住民にもまったく伝承らしきものもなかったそうです。 神秘と謎に包まれた遺跡、興味は尽きません。 遺跡から戻りあくる日から帰国までの数日間はフリーで、スパ三昧と日本から持参した本「指輪物語」を屋外のプールサイドで読み過ごした、プールサイドのカフェで食べた昼食のイカリング揚げとソーセージ(+ビール)は美味しかった。そして定番のナシゴレンも美味、散歩で出掛けた先で入ったスーパーも、地元の人ご用達のようなものがたくさんあって見ているだけでも楽しかった。 日本では平日、フワフワと過ごしていると罪悪感にかられてしまう(みんな仕事しているのにわたしだけいいのかな、このまま堕落してゆくのだろうか・・・なんて・・小心者で貧乏性なんですね・・笑)海外だと、なぜか気持ちまでゆったりと、まっいいか、なるようになるさっ・・・なんて・・へんに開き直っている自分がいるのです・・・帰国後いつも、時間と感覚に悩むのですが・・・そして・・自己嫌悪(苦笑) 神々が宿る島、楽園と云われるインドネシアの島々、今回訪れたのは一点の場所でしかないのですが、それぞれの場所(島々)には、やはり、神様からの贈り物なのか、現在を生きる人間へのメッセージなのか、わたし達が想像する範囲を超えた、もしくは細胞よりも、もっと小さな点だけに存在する、人間の概念では計り知れないもうひとつの存在がそこにあったのかも(あるのかも)知れないと考えてしまう今回の旅でした。 |