■■■ スペイン ■■■ 先日、写真の整理をしていたら友人達と出掛けたスペイン旅行の写真が沢山出てきた。某旅行会社主催のツアーだったんですが、スペインまでの空路はエコノミーで17時間(途中、ロシアで給油)は、それでも行きは期待で胸膨らんでそれ程苦痛に感じなかったのですが、、、つらい、、、次回は帰りだけでも(贅沢に)憧れのビジネスクラスでゆったりシートで行きたいと願ったのはわたしだけ? (日々鍛えるのは、気力と体力だと痛感した一瞬!!) 散々な想い出もありましたが、しかし、訪れたそれぞれの場所は、個性豊かにしっかりと存在感があった。 ■■■ 訪れることができた世界遺産 ■■■ ■■ ルート ■■ スペイン到着のその日はマドリー市内のホテルへ直行、近くのバルで軽く夕食を食べた。あくる日は、今回の旅で一番のお気に入りになった古都トレドへバスで移動した。タホ川沿いに走ったが、この日は晴天で(2月中旬)澄んだ空気の中で、街が一望できる場所に到着、紀元前二世紀頃ローマ人が建設したとされる街、三方をタホ川と断崖に囲まれる海抜529mの景観はまさに雄大で、これでもかと云うくらいにどっしりと迫ってきた。街中は、迷路のようで、どこも同じような褐色の壁に覆われていた。 エル・グレコが1614年亡くなるまで住んだとされる家も再現されていた。旅人を魅了させる街といわれる由縁がなんとなく、肌で感じる事ができたような気がした。
アンダルシア地方に位置する、コルドバはイスラムの様式をもつモスクがある、有名なのは「柱の部屋」大理石1000の柱をもつらしい、まるで樹海を歩いているような感覚だった。街角でガイドのおじさんが突然立ち止り指差したものは、、、さすが、日本人観光客も多いせいか、日本語で書かれた皮製品の店の看板だった。 グラナダのアルハンブラ宮殿の有名な噴水、そこに鎮座する、ライオン達?わたしにはどう見てもかわいい犬にしか見えませんでした。 美しく手入れが行き届いた庭と、各部屋を飾る壁や天井のモザイクは、とても人間が彫刻したとは思えない、計算され尽くした、幾何学模様には圧倒され、広大な宇宙の中に自分がいるような不思議な感覚でした。宮殿の高台から後方には山々が広がり、いくつもの洞窟が点在し、いまでも、そこにはジプシー達が生活をし、フラメンコの舞いが毎夜繰り広げられています・・・そうそう、宮殿の入口近くにも観光客目当てのジプシーのおねえさんが花売りに来ていた。個人的に以前、フラメンコを習っていたので発祥ルーツ、ジプシーには親近感に近い感覚を持つのですが・・・ スペインと云うと、白い壁に青い海、オリーブやオレンジ、レモンの木々が茂り人々がすれ違い様に陽気に挨拶を交す〈オラ!〉窓辺には日がな1日をのんびりと過ごすネコ達が薄目を開けて潮風とともに届く陸あげされた魚を夢見ごごちに待つ姿・・・・・・お決まりのワンシーンです 海には少々? 距離があったようでしたが、しかし・・・・そんな、イメージに近い場所が今回訪れた街ではミハスです。 帰路、運がいいと見えると云われた、海の遥か彼方にうっすらとアフリカ大陸を発見。(幸運だった かも!!)人類の発祥の地と云われている(海からと云う説もありますが)アフリカ大陸へも、やはり一度は訪れてみたいです。 失礼余談でした! トレモレノス、マラガを周り、いよいよ最終のバルセロナです。 ガウディーが後世に残した未完成の教会、完成まで後、数百年は掛かると云われている、と、云うことは、わたしが生きている間は、完成を見ることが出来ないということ・・・ エレベーターなどと云うものはもちろんなく、高所恐怖症のわたしは階段を歩いて塔の天辺までたどり着いた、宙を舞う感覚とはこのことでしょうか、風に揺れ(えっ、うそっ 半端じゃぁ〜 ない揺れ・・・)塔からのバルセロナの街を悠長に一望することなく、目は空ろ、胸はバクバク。今だから、告白!2人には平然と振る舞っていましたが、口は乾き、足は震え、手には冷や汗、地面を歩く人間なのよ、わたしは(号泣!) 密かに、大粒涙を流していたのよっ・・・・・・ 後悔先に立たず! 天才建築家ガウディー様は、途方もない壮大な計画を後世に残したものだ バルセロナ市内は、今回訪れたどの場所よりも都会的に洗練されているような感じがしました。 フランスに近いからなのか、オリンピックの影響なのか?バルセロナに生活する日本人も1番多いと、現地日本人ガイドさんが云っていた。わたしは住むのならマドリーがいいけれど!! 街の中心にはゆったりした遊歩道をもつランブラス通りがある、訪れたのが2月でしかも平日と云うこともあったのか?? 日本で映像を見たことのある、大道芸や花屋などの出店はあまり見かけなかった。 標高1235mの中腹に建つ修道院そこにはカタルーニャ地方の守護神「黒い聖母」がまつられている、ここ修道院の少年合唱団は13世紀から引継がれ清らかな声は多く知られている。日本にも来演したことがありますよね。 多くの芸術家、建築家達を育んだ国、なにも飾らないそのままの姿と歴史の激動に呑まれながらも流されることなく、更に個性的に共生と調和を遂げているこのスペインに、力強さを感じた。 |