岡 山 ・ 骨 髄 バ ン ク を 支 援 す る 会
会         報
1994年3月10日発行                    1 3 号   

 発   行
 代 表 者
 連 絡 先
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 岡山・骨髄バンクを支援する会
 原 田 早 苗
 岡山市郡2980-50  TEL 086 (267) 2474
 岡山5-44461 (岡山・骨髄バンクを支援する会)


  新聞等でご存じかと思いますが、日本骨髄バンクを通じての骨髄移植件数が、
2月10日、100例を超えました。県内の患者さんの中でも、移植を受けることがで
きたとの知らせや、ドナーが見つかり待機中との連絡もありました。また、公共
広告機構による登録の呼びかけが続いていますし、新聞でも全面広告で同機構
より掲載され、骨髄移植推進財団では1日400件の電話対応に追われているそう
です。 私たちの活動も3年目を迎えようとしています。年末からのキャンペーンで
は今までにないような大きな手応えを感じることができましたが、より多くの患者
さんがドナーを見つけることができるようになるまで、息の長い普及啓発活動の
必要性を強く感じました。



◇活 動 報 告◇
12月1日(水) 
  岡山天満屋サテスタ前でパネル展開催。
  *初の試み。登録受付け(説明)と同時に多くの皆様に署名をお願いしました。
12月11日(土) 
  シンポジウムin岡山、79名参加。大阪府立成人病センター総長の佐藤先生に
  「これからの医療ボランティア」と題して講演していただきました。
  *講演後、「あなたが私の命の恩人です」のテーマでパネルディスカッションを
   展開しました。国立岡山病院内科の福田先生よりスライドを交えながら骨髄
   バンクの現状の説明があり、続いてドナーの体験発表。広島から来られた
   若い小柄な女性のどこにこのような勇気があるのかと思われるような方で
   したが、お話を聞くと、しんの強いやさしさのあふれる話し方に、かるほどなあ
   と感心しました。また、やさしくその姿を見守る新婚のご主人の笑顔もありました。
    次は、移植ほ受けた山口の絵美さんとお母さんの話です。スライドを交え、
   移植前、無菌室の様子、そして苦しんだ移植後、少しずつ回復していく様子に、
   思わず拍手をしたくなりました。
    患者・家族の訴えでは、大阪から小2の平田道明君が「僕のお父さん、白血病」
   との題で作文を読みました。平田君のお父さんは、道明君に頭に、6歳、4歳、2歳、
   の男の子のお父さんです。4人の子供たちが全員舞台に並んだ姿には思わず
   涙がこぼれました。
    アトラクションの多田そうべいさんのコンサートは、歌あり楽しいお話しありの
   40分、あっという間にシンポジウムは終了しました。
1月9日(土) 
  役員会
1月15日(土)
  成人の日「骨髄バンク」チャリティカラオケラリーとパネル展(天満屋サテスタ前)
  *岡山市教育委員会の主催で実現しました。13人の新成人を含む23人が参加
   して下さいました。また、忙しいくらい骨髄バンクの問い合わせが相次ぎ、その
   場ではがきを書いて下さる方も見受けました。
1月23日(日)
  岡山・広島・山口ボランティア交流会、広島にて。
2月26日(土)
  定例会



◇今後の予定◇
3月16日(水)
  鳥取県米子市にて「骨髄移植を知る集い」(シンポジウム)主催 = 自治労鳥取県本ぷ部。
  *昨年末より連絡を取り合っていた鳥取県の自治労がシンポジウムを開催して下さること
   になりました。鳥取県西部地域を対象に600人規模の集まりとか。引き続き、中部、東部
   と予定しているそうです。原田と坂本が参加します。
3月26日(土)
  定例会
4月3日(日)
  宣伝カーによるキャラバン。詳細は、3月定例会で決定します。



       ◎・・・◇・・・△・・・署名に御協力を・・・△・・・◇・・・◎

 骨髄移植医療体制の充実と整備を求める嘆願書(衆議院及び参議院各議長あて)
に御協力ください。署名用紙(衆参各1枚)、趣意書を同封しています。御協力いただ
ける方は原田宛ご返送ください。



●ニュース≫≫≫骨髄移植の診療報酬
                   大幅引き上げ


 骨髄移植に関連する診療報酬が今年4月から大幅に引き上げられることが決まりました。

 ○無菌室での治療費  (現行)  1日1万円×30日まで
                (改定後) 1日2.5万円×90日まで
 ○ドナーからの骨髄液 (現行)  1.2万円
   採取手術       (改定後) 1.8万円
 ○骨髄移植手術     (現行)  15万円   (改定後) 20万円
――等です。診療報酬の平均引き上げ率が3.3%であることを考えると、骨髄移植関係は
「大幅アップ」といえます。診療報酬は医療機関の収入であり、今後は医療機関の骨髄移植
への積極的な取り組みが期待できそうです。



案内しんかんあんない新刊案内しんかんあんない新刊
『翔べ ! 白血病の息子よ』
  橋本明子著/海鳴社/定価1700円
☆・・・公的骨髄バンク(骨髄移植推進財団)の設立は、この著者抜きには語れません。
厚生省への設立要求を初め、全国の患者家族とも連携を取りながら、走り回りました。
もしこの人がいなかったら、もっと財団設立は遅れたことでしょう。
 本書の構成は、息子さんの白血病発病から永遠の別れ、その後の著者の心の浮き沈み
について書かれています。


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 心 か ら の 御 寄 付 あ り が と う ご ざ い ま し た
                                 H 5.4.1 〜 H 6.3.1

  個人20名、5団体 その他、多くの皆様の御支援御協力に感謝申し上げます。