岡山・骨髄バンクを支援する会会報
1993年6月1日発行                            1 0

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 岡山・骨髄バンクを支援する会

 原 田 早 苗

 岡山市郡2980-50  TEL 086 (267) 2474

 岡山5-44461 (岡山・骨髄バンクを支援する会)


  5月17日付けの報道によると、骨髄バンクから移植を受けた山梨県内の大
学生が無事退院し、喜びの記者会見をしています(別稿参照)。また、川崎市
の小学生も「骨髄液をありがとう」との言葉を入院先から語っています。二人と
もドナーが見つかり、今年移植を受けられたばかりです。特に、小学生のご両
親は、民間バンクで、先に父親が、それから母親がドナーになった経験のある
方で、今度は我が子がやっと待ち望んでいたドナーにめぐり会え、移植を受け
ることができました。互いに助け合いの気持ちでいると素晴らしいことがあるも
のだと実感しました。



 ド ナ ー 休 暇 制 度
  岡山県・岡山市・倉敷市も相つぎ導入

  岡山県・岡山市・倉敷市は、5月1日から、骨髄移植の骨髄提供者(ドナー)となる
職員に特別休暇を認めるドナー休暇制度を導入しました。この制度は、職員がドナー
として骨髄バンクに登録したり移植するために入院する場合、必要な日数、時間を、
申請に基づいて特別休暇として認めるもので、配偶者や親子、兄弟姉妹に対する
骨髄液の提供には適用されません。4月から実施している国家公務員に続くものです。



初めての退院  骨髄移植開始3ヶ月で
 「命をくださったドナーの方に感謝しています。体力をつけて大学でサッカーを
したい。今なお、移植を待っている患者さんも、希望を捨てずに頑張って」
―――東海大学付属病院で記者会見した山梨県在住の大学1年生A君(18)は、
こう言って病院を後にした。
 A君は昨年5月に血液の難病にかかり、県内の病院で治療したがなおらず、7月に
骨髄バンクに登録。幸運にも、9月にHLA型が一致するドナーが見つかった。同病院
骨髄移植チームの加藤助教授によると、A君の場合はドナーとの血液の適合が「親
族以上によかった」という。いしょくされた骨髄が患者の体を攻撃するGVHDもほとん
ど起こらず、術後約1ヶ月の今年4月には無菌室を出ることができた。
 今後は週一回の程度通院して様子を見るが、半年たてば大学に通えるようになる
という(読売新聞より)



◇活 動 報 告◇
5月9日(日) 役員会
         王貞治さんと懇親会。(以下、坂本君のレポート)
 去る5月9日、玉野市渋川の瀬戸内国際マリンホテルで、県の約務課の
方と一緒にリーフレットでお馴染みの骨髄移植推進財団の顧問、王貞治
さんと懇話会をもちました。
 そこで、原田代表が王さんへ、骨髄移植推進財団の顧問としての日頃の
活動に対する感謝の意を述べると共に、岡山県の登録状況の説明をしま
した。席上王さんより、支援する会の活動への労いと共に患者並びにその
家族の方へ「可能性を信じて頑張って欲しい」とのお言葉をいただきました。
王さんは、当初の我々の想像以上に骨髄バンクについて勉強なさっていて、
その前向きな姿勢は活動を進めていく私達にも大きな励みとなりました。



5月11日(火) 高田住職、骨髄バンク推進全国行脚。
          里庄町出身の等泉寺住職、高田真快さんが県庁訪問後、骨髄バンク
          登録推進の全国行脚に出発しました。高田住職は以前、6歳の長女
          を白血病で亡くされた方で、少しでも自らが全国を回ることで骨髄バン
          クのPRになればと語っておられました。赤いサイドカー付きのハーレー
          ダヴィットソンにまたがった姿はさぞ人目を引き付けることでしょう。
          
          
5月1日(土) 橋本明子さん講演会。55名参加。
         骨髄バンクの設設運動のリーダーで、現在「いのちと医療を考える会」
         代表の橋本明子さんをお迎えして、『骨髄バンク運動から学んだもの』
         と題しお話を聞きました。。彼女は、長男(昨年2月死亡)の白血病発病
         から国へのバンク設立陳情、ドナー探しのための渡米等の活動の経緯
         をスライドを交えながら説明し、今取り組んでいる「愛の家」活動の様子
         や、患者や家族への十分な情報が行き渡るようなネットワーク作りの
         必要性等についてお話し下さいました。
         終了後、橋本さんを囲んで懇談会を設けました。(13名参加)。骨髄移
         植を受け、治った方、残念ながらドナーが現れず一人息子を最近亡くさ
         れた方、ドナーを待っている子の親等々、参加者は多彩で、あっという間
         の2時間半でした。しかし、「僕って運が悪いなあ」と死の直前に語った息
         子に何も答えてやれなかったと親の無念さを語る方と、他方、骨髄移植を
         受け快方に向かっている方の笑顔と、余りに対照的な姿が心に強く痛み
         ました。(原田)


今 後 の 活 動 予 定

5月30日(日) 骨髄移植推進財団 = 民間支援団体意見交換会(東京)
◎骨髄バンク登録推進県内一周キャラバン
6月5日(土)  玉野
6月6日(日)  岡山→津山→岡山→倉敷→岡山
          8:50県営グランド正面入口付近集合――9:00出発―――――――
          10:30津山・銀天街でチラシ配布、登録呼びかけ――11:15津山出発
          1:30岡山サテスタ前でチラシ配布、登録呼びかけ――2:00岡山出発
          3:00倉敷駅前でチラシ配布、登録呼びかけ――3:30倉敷出発――
          4:30岡山着、解散
6月12日(土) 定例会(いずみ町血液センター) 2時〜4時
          最近の骨髄バンクの状況について/今後の活動計画/ほか
8月6日(金)  フルーツマーケット(岡山)会場でチャリティー・カラオケラリー(交渉中)
9月12日(日) 西川フリーマーケット(岡山)会場でチャリティーバザー
           *収益金は今後の活動資金にさせていただきます。
            今からバザーの品物の準備をお願いします。
12月       シンポジウム


骨 髄 提 供 希 望 者 登 録 件 数
     (データセンター登録)
   平成5年4月末現在
  
全国   21,685人
岡山県   419人
広島県   728人
   山口県  212人
   島根県   90人
   島根県   40人

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