仏旗 フランス 赤
笑顔 LE BAHANS DU CHATEAU HAUT-BRION 1994 3980円 やまや(池袋西)
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 窓を開けて風を入れた状態で抜栓、しばらく風上においておくと
部屋中に広がる甘い果実の香り。つまみの準備を途中で切り上げ
グラスに注ぎ、香りを嗅ぐ。凝縮感をまとったスミレ風の香りと
アルコールの感じが強く出ていてとても官能的。
 味はどうかというと渋みはまだまだ強く幅を利かせている。甘さは
程よい程度。ミネラルはさほど感じないが、これは渋みの裏に隠れて
いるような気がする。粘りはかなりあるのだが、酸味が要所を締め、
味わいの強さの割りに存外シャープな印象を受ける。といっても
後味、というより刺激の余韻は強く残るので、しつこい位の食事と
合わせるのが肝要だ。(合鴨ハムにも競り勝つくらいの味わい)
このワインの良さは味わいの強さだけでなく、余韻にあると思う。
舌に残る渋みの刺激と、先に触れた香りが喉から鼻に抜けてくるのだ。
旨い、という言葉を発するのが野暮な程の旨さだと思う。
以前と異なり、今回はチェリー風の味は出てこなかった。少々残念。
 AC PESSAC-LEOGNAN(GRAVES)、MEDOC と GRAVE の 2地区で
GRAND CRU に格付けされている、CH.HAUT-BRION のセカンド。
個人的見解では、他のセカンドより数歩抜きん出ていると思う。

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