フランス 赤
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CHATEAU HAUT GRIGNON 1997 1980円 お酒のアトリエ○○(Web通販)
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画像:容姿 ラベル
開けてびっくり果実香、って位ともかく甘い果実香がたっぷり。
抜栓してさてグラスを、なんて立ち上がっているところまで香りが
すぐ飛んでくる。とても大きいボリュームといえる。実際グラスで
嗅いでみると、やはり若さ故にツンと酸。特にクエン酸系のしみる系。
ガムの QUICK QUENCH、分かりやすくはレモンの刺激成分。そしてやや
青臭さ。先の甘い香りはグラスではとてもベタついて感じられる。
あまりアルコール分を感じないせいだろうか。
味的にはカベルネの酸と渋味、メルロの甘さと青臭さが同居している
のが判然。双方良さは十分なのだが、やはり溶け合うには多大な時間を
要するのだな、と瓶の中に民族対立を見るようなさみしい気分に。
その中で際立っているのはやはりメルロ系の果実の肉付きの良さ、
なんつうかこう、モチっとした甘・酸味ですか。若干キレが足りない。
酸を補うため、という立場のように思われるカベルネは別の立場で
酸を主張していてと。まとまりが出てくればバッチリ、上手く行けば
PICHON LALANDE みたくなるんかと思える。味の密度的にも近いし。
特にメルロの比率が高そうなあたり。あと、若いくせにベタつかす
かつペラっとしていないのはかなり好印象。
成分比率は甘:酸:塩:渋:旨 = 5:4:2:3:3 位。
AC MEDOC。MOUTON の醸造責任者が個人的に作っているワインだとか。
MOUTON とはまた違う感じだけど、これはこれで良いワインでしょう。
実力的にも CRU BOURGEOIS の上位クラスに匹敵。
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