仏旗 フランス 赤
笑顔 CHATEAU PICHON LONGUEVILLE COMTESSE DE LALANDE 1992 6980円 やまや(ワインフェスタ)
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私はこのワインに降参しました。

 香りは注いだ時には酢系のヤな酸とスミレの花にしては濃密な香り、
そしてベリー系か(?)ジャムの濃密な香り。これをスワリングすると
しつこいバニラ、さらに、強く、しかしケミカルでないアルコール感が
果実香とマッチしつつ立ち昇ってくる。グラスに鼻を差し込む必要など
無い。ただ鼻から息を吸え!部屋中に満ちているこの香りを! 時間が経つに
つれアルコール感が強まり、さらに華やかな香りに変化するのは圧巻。
 味もともかく濃密。若干温度が高めであったのに凝縮感も失われず、
とろりとした舌触り。すべての味成分が濃く在りながら、しつこすぎず、
バランスを保ち、全ての要素がしっかり主張しつつ、調和する。甘いかと
問われれば確かに甘い、渋いかと言えばそれも同様、なのにそれらが
決して突出しすぎず1つのうねりとなっている。やや気付くのは塩味が
やや強めなところか。成分比率は甘:酸:塩:渋:旨 = 4:4:5+:5:5 位。
 AC PAUILLAC、grand CRU 2級。スーパーセカンドの筆頭的存在。
92年はまずオフヴィンテージだと思われるのですが、このレベルに
達してしまうとそんなのもう関係ないですね。89年を頂いた時はやや
辛い印象が強かったのですが、豊作の年だけにまだ早かったのかとの
思いもなくはない。92年は多分飲み頃に入っているのでしょうか、この
好印象は何なんでしょうか。まさに降参。

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