フランス
CHATEAU HAUT-GABES AVEROUS 1993 3280円 エノテカ(広尾)開けたては一瞬バニラ香がしたような気がしたが、すぐにミント香が溢れる。
そして果実アロマが脇からブリッツをかける。香りのボリュームはまずまず。
香りは若々しい、いやさ若すぎな感さえある。1時間程した頃にようやく
ミント香が収まり、若干のバニラ香、そして 1.5時間頃から甘い草系の香りが
付近を支配する、といった具合。最終形態はさすが上物 PAUILLAC、というか
小 LATOUR という感じ (つーてもセカンドだけど) 。
味も香りとほぼ同様の展開。果実的な甘さと酸味が可愛らしい感じで、
渋味は少ない。刺激がかなりあって、喉の奥へ持って行くと結構むせる。
序盤はミント々しているのがかなり気になる。時間経過でミントと刺激が
収まると、果実味と酸の感じが軽めのうっとり感を醸す。粘性はまずまず
という所だが、その割にしつこくない、というか、粘り旨味にやや物足り
なさを感じる。ミディアムクラスで小さくまとまっているタイプだろうか。
成分比率は甘:酸:塩:渋:旨 = 3:3:2:2:3 位。
AC PAUILLAC、CH.LYNCH-BAGE のセカンドです。丁度最近飲んだ
LATOUR のセカンドと似ているのですが、果実味とタンニンはやはり
LATOUR に軍配を挙げざるを得ません。でも終盤のやさしい広がりは
なかなかでした。