フランス
CH.CAMENSAC 1998 2380円 Yoshiyaコルクの裏は濃い紫。ねっとりとはしていないが、濃い。
色は強い紫で、ようやく赤みがかってきたかな、というところ。
香りは開けた時点で樽のヴァニラが際立ち、次に来たのはカシス。
若干のトリュフ感も入り、香りのボリュームも大きい。
味は渋みがメイン。酸は程ほどで、甘味はやや弱め。だが、渋みが
固過ぎずしっかりしていて、この味わいだけで十分満足させられる。
味わいもしっとりしており、ただ強いだけではなく舌触りのよさが
たまらない。1時間ほどすると渋みがさらに丸みを帯びてくる。
ただし、まだ若いせいか味わいは強い。
どちらかというとオールドファッションの、ボルドーらしさが心地よい。
大目の澱が気になるので、良く落ち着けてから抜栓する必要あり。
頃合い的には、ようやく飲み頃に入ってきたところ、という風。
あと 5年くらい経つと、熟成と合間ってよいワインになりそう。
味比率は渋:酸:甘:塩:旨 = 5:3:3:-:4。
MEEOC GRAND CRU 5級。
正直ナメていた。安い出物だったし、ビンテージや状態に不安を
持っていた。それがまさかこんなに美味いとは、想像もしなかった。
この内容で 2380円だなんて、信じられない。巷では特級に値しない
という評価が多いようだが、これは格付け相当の素晴らしいワイン
だと思う。
以前飲んだ時の様なザラつきもなく、土っぽさはなかった。
ビンテージの問題なのか、保存の問題なのかは不明だが、前の物は
よほど状態が悪かったのかもしれない。
ほぼ同価格の出物があったので、即買い足した。