about : 新しい PC を買った


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  1. いきさつ
  2. 代替案
  3. 到着
  4. 開包
  5. 電源を入れるまであと 9時間
  6. ダイヤルアップの設定をする
  7. データを移したい
  8. イサーネット
  9. 仕上げの LCD
  10. 蛇足:誤字誤植

いきさつ

 きっかけはとある新聞広告だった。DELL の PC、99800円。その SPEC は
私の PC は Pentium Pro 200MHz、メモリ 96MB、HDD は 10GB 程度。最近は Web Page を開きすぎると Netscape が落ちたり、MP3 を演奏しつつ別の Window を操作すると演奏が止まったり(最悪落ちる)、何といっても Win95/a 系、ボードすら FAT32 に対応していないという素晴らしい SPEC。ちなみにこれ購入直後に MMX Pentium や Pentium II が出て、なんつーか大航海時代なカンジでした。
 ここのところ Pentium 4 の値段が下がってきたんでそろそろ買い替えか? 等と、半年ほど前から思っていただけに、こんな広告を見てしまっては、山のフドウも動くってなモンです。そんな訳でさっそく DELL のサイトへアクセス。
 ん〜、広告どおりに載ってますねぇ。では早速購入…の前に、新 PC 購入に当たって設定していた条件 を確認しておきましょう。CPU は問題ありません。では次に筐体は…

W106 H389 D432

??? これってデカくないかい? 幅 106mm はまあ許すとして、問題は 高さ 389mm、奥行き 432mm。これは多分 Micro Tower 並のデカさじゃあないですか。ここで私の購買意欲に暗雲が立ち込める。しかし数値だけでは分かりません。もしかしたら案外見た目に大きく感じないかも知れないし。そこで池袋のビッグピーカン (つくづく書くの恥ずかしい名前だ) へ行って、直接目で見て確認する事に。
 (以降しばらくプロジェクトX 風に読んで下さい) ビッグカメラに着くなり DELL のコーナーを発見した私は、説明員を捕まえて質問攻めにした。しかし肝心の筐体は、見あたらなかった。前にあるのはノート PC だけだった。そこで私は説明員に、DIMENSION4300S は置いてないのか? と聞いた。店員は無言である一点を指差した。そして私はその方向を見た。デカかった。
 思わず叫び声を上げそうになるのを必死にこらえていると、説明員は気まずそうに "皆さん大きいと仰るんですよね" と取り繕った。その顔には確かに、落胆の色が浮かんでいた。"この客、逃したな" そんな声がどこからともなく聞こえてくる様な苦笑い。気まずさに耐えかね、私はその場を後にした。

代替案

 DELL の "アメリカンサイズの小ささ" に打ちのめされた私は、帰路において代替案を検討した。いっそこの足で秋葉原へ行き、ショップブランドを漁るか、または Web でオンラインショッピングと洒落込むか。しかし秋葉の Shop も最近は Web Site 出してるし、まずは Web で調査するのが Better だと思い当たり、家へ帰ることに。
 家で Web から情報を入手している内に、下記の 3つの有力購入候補が浮かび上がった。
どれもブックサイズ、Pentium 4、125,000円程度となっている (DOS/V パラダイスは若干安め)。DELL の 99800円には及ばないが、コチラはちゃんとしたブックサイズ、条件は満たしている。費用 25%増には悩んだが、すでに時代の歯車は動き出している。買う以外にないだろう。
 しかしではどれを選ぶ? となるとこれがまた問題。DOS/V パラダイスは安いが、カード購入ができない。COMPAQ は EPSON より安いが、EPSON の方が筐体が小さい。どれも一長一短、似たり寄ったり、アチラを立てればコチラが立たず。悩める乙女、そう私はきんどーちゃん。
 悩みぬいているこの私に、以外にも転機が訪れる。念のためにと思って送料・税金込みの金額を見てみると、EPSON の方が COMPAQ より安く出ているではないか。よく見てみると、EPSON は送料が安い(1500円)。その時、天空より一筋の光が降り注ぎ、私を照らした。その光に包まれた私の体はうっすらと光を帯び、体の奥底から溢れんばかりの力がみなぎってくる! おお、これはヤイパの呪文!! そして次の瞬間、魔力を帯びたこの指が、購入のボタンを力強く押した。

ご購入ありがとうございます

到着

 購入は日曜日、到着は木曜日、丸 4日は組立てを考慮すれば十分納得のいくものだと思う。ただ問題は、その日私は帰りが遅く、せっかくの新 PC もただの無駄に邪魔な箱でしかなかった、という事だ (ダンボールを開ける事すらしなかった、いやさ、深夜、こんな疲れてるってのに重たいモン運ばせやがって、等とややキレ気味に)。ちなみに翌日もそんな状態で、EPSON の早期出荷の努力も水泡と帰したのだが、何ていうか世の中そんなものだ。

開包

 到着してより 2日、土曜になってようやく箱を開ける。同包のアクセサリを取り出すのももどかしく、ようやく Endeavor 本体を取り出す。う、薄い。片手でつかめる。重量があるので片手で掴んで持ち上げる、とまではいかないが、この薄さはなかなかのもの。高さもミドルタワーの 2/3 位で、明らかに小さい、という印象を受ける。ただちょっと気になるのは 375mm の奥行き。比較対象のミドルタワーと 30mm 程度しか変わらない。前面は小さいが奥行きがあって体積はそれなりにある。

ん〜、写真写りを気にしたかのような設計だねぇ
NEW PC v.s. OLD PC NEW PC v.s. OLD PC

などと邪推してしまうのは仕方の無いところか。しかしモバイルじゃない Pentium 4 をここまで小さくまとめたのだから、このサイズは評価に値するところでしょう。

電源を入れるまであと 9時間

 PC の入れ替えするんだし、ついでに部屋のレイアウトも変えてしまおうと思い立ち、昼ころから古い PC の配線を全て外して机上を整理しはじめる。電源、キーボード、次々に外していくと、床上にコードの山ができた。ひどく気分が悪くなる。繋がっていたのは
    PC に繋がっていたのも一覧
  1. 電源
  2. キーボード(延長コードあり)
  3. マウス
  4. TA (シリアル)
  5. デジカメ I/O (シリアル)
  6. プリンタ (パラレル)
  7. SCSI → PD
  8. ディスプレイ
  9. Line Out
そりゃ山にもなるな、と納得する具合です。これ以外、PC に直接繋がっていないものに PD とプリンタとディスプレイと TA とスピーカの電源、電話線 (TA に繋がっている) に電話の電源もありますので、外すのに一苦労です。そしてきっと、再接続にまた一苦労。
 しかも苦労はソレばかりではありません。配線がジャマで長年ロクに掃除ができておらず、PC、机の裏にはホコリが玉になっておりまして…ぱっと見の印象、ここは氷室邸か? というカンジ。霊が出てきてもおかしくありません。言葉では伝わらないであろうこの惨状、とても人には見せられません。という事で、これを期にホンキ掃除をする事に。この状態、トホホという言葉が最も当てはまる、そんな事を考えながら掃除を始めました。
 掃除機を掛け、最適なレイアウトを試行錯誤しつつ配線終了したのは 21:00。ようやく電源が入ります。オー! イエー!! 電源ケーブル差しまーす、おりゃ! すると突然 PC からピポッという音が発せられ、ファンが轟音を立てて動き始めました。この時の私の心境、お分かり頂けるでしょうか…宇宙船のコックピットのタッチパネルに触れたら突如自爆装置が作動し、警報とサイレンが鳴り響きあたりから煙が立ち込め始めてしまったような心境、とでも申しましょうか。なんで電源コードを差しただけで動いちゃうの? と呆然としていると、ファンは何事も無かったかのように止まりました。どうやら電源が起動してセルフリセットでも掛けたみたいです。しかしこれ、PC 初心者は気にしないかもしれないけど、経験者には心臓に悪い機能だな。できればこういうのはナシにして欲しいです。
 気を取り直して電源ボタンを押す。先ほどと同じようなピポ音とファンの音。しかし、ファンの音大きいなぁ。これじゃ音楽聴きながら PC いじりなんてできないな、なんて思っていると、ファンの音は徐々に小さくなる。どうやら温度で回転数を調整する機能くらいはある模様。起動時は一定時間フルパワーになるみたい。
 などと思っている内に Windows が起動。XP ですよ。いや〜、今まで使っていたのが Win95/a ですからねぇ、なんとも時代の変化を感じてしまいます。さて、と画面を見てみると、何やら ウィザードが起動していました。初期設定しろって事ですかね。なので適当にアカウント作成などしつつ設定を続けていると、なんと困った事にダイヤルアップ接続の設定まで要求されてしまいました。まさかこんな事まで聞かれるとは思っておらず、前の PC での設定なんて調べてありません。しかもこの手のウィザードを中途半端に終了させてしまうと、たいていの場合取り返しの付かない状態になる、それは歴史が証明しています。私はひとつの決断を下さねばならない。しばしの熟慮、額には嫌な汗。逃げ道の無いこの苦境の中、私はある境地にたどり着く。

最悪、再インストールすればいいや

今までの PC で HDD のクリーニングとばかりに OS 再インストールを頻繁にやっていたので、まあ何とかなるかな、ついでにパーティションの切り直しもできるし、等と思ったり、思わなかったり。そしてウィザードに対して禁忌の呪文 "キャンセル" を発動。そしてそれは、後の私に多少の困難を背負わせることとなる。

ダイヤルアップの設定をする

 まずは旧 PC を立ち上げて設定値を確認しておき、再度新 PC を立ち上げなおして設定を行おうと…デスクトップにマイコンピュータとネットワークコンピュータのショートカットがありません。仕方なくスタートボタンを押してみると、メニューが整然としておらず、しかもスタート直下にあるはずの "設定" の項目が見当たりませんでした。仕方ないので、しばらくソリティアをやりました。

この種の行動は一般に現実逃避と呼ばれます


 ソリティアを無事クリアした私は再度スタートボタンを押し、全てのプログラムというボタンを発見しました。多分これは従来の Windows と XP を繋ぐロゼッタストーンであろうかと思います。これでようやく登録されているプログラムを一通り参照することができました。この内アクセサリ/通信の中にネットワーク接続ウィザードを発見。どうやらこれで接続はできそうです。もし最初の起動時に設定値が判っていればこんな苦労は無かったのですが、

初期動作時にそんなモン聞かれるなんて思うヤツいねーよ!!

データを移したい

 とりあえずアカウント作成が終わり、通常にログインできるようになりました。しかし XP、シングルユーザではログインなしで立ち上がってしまうのはどうかと思うぞ、などと思いつつですけど。それにインターネットへ接続もできました。となると(ドナルド)次はやはり使っていたアプリケーションのインストールとデータの移動ですね。アプリケーションはメディアがあるからいいとして、問題は古い PC にあるデータです。昔みたいに FD で移動、なんて考えるのも嫌なカンジです。そこで考え得るデータ移動方法を列挙してみます。
    データ移動方法
  1. PD
  2. インターネット経由
  3. CD-R に焼く
  4. HDD 直結
  5. シリアル接続
  6. Ethernet 接続
PD を使うには SCSI カードが必要、インターネット経由は通信コストと容量に問題、CD-R は新 PC にはあるけど旧 PC にはないので抜き差ししなければならない。よってとりあえずこれらは選択肢から除外し、残る 3つに絞りました。
    残された手法
  1. HDD 直結
  2. シリアル接続
  3. Ethernet 接続
まず有力なのは HDD 直結です。そこで新 PC を開けてみました。すると、見た感じ追加の HDD を収めるスペースはなさそうです。よく見るとセカンダリのケーブルもありません。そこで念のため説明書を見てみると、"HDD ドライブ 1" という記述を発見。嫌な予感です。とても嫌な予感がします。そして念のため、Win XP の HDD のフォーマットを確認してみました。すると何やら見慣れぬ文字列が。

Windows XP のファイルシステム : NTFS

よく調べてみると、NTFS のファイルシステムは非 MS-DOS 領域として扱われるようです。つまり、XP より前の Windows ではこの HDD を読むことはできません。
 私は今、宇宙に放り出された宇宙飛行士の気持ちが理解できる様な気がします。脳が外界の刺激から遮断されていくのを感じます。視界が暗くなり、音が遠ざかっていきます。漆黒の闇、音の無い世界、その中を私は一人漂う。
 世の中、上手くいかないものですね。一番簡単な方法のはずなのに、何故か障害が山積みだったりしますよね。ええ、いいんです。どうせ私は不幸な星の元に生まれているんです。
 しかし悲嘆にくれ続ける訳にもまいりません。この絶望を乗り越え、次の手を考えなければなりません。シリアルポート接続も考えたのですが、やはり通信速度に問題がありますし、なんといっても設定が面倒くさそうです。ケーブルもありませんし。どうせなら Ethernet で快適転送を、という事で、翌日 Ethernet カードとケーブルを買いに行く事に。世も更けてきたところで、本日の作業はこれにて終了となりました。

イサーネット

 今日は日曜、秋葉原は人でごった返しています。久々のパーツ探し。店は移転・新規出店を繰り返しているようで、どこへ行ったらいいのやら迷いました。なにせ私がパーツ漁りしてたのはムーオのお店があった頃ですからね。そんな中、T-ZONE の DIY に行きまして、ちゃんとした箱入りでは最安 (880円) の Ethernet カードを買いました (日本語ではイーサネットと読みます)。そして帰宅し速攻旧 PCにインサート、PnP で設定。しかしシステム情報を見てみるとなぜかカードのに ! マークが。インストールは無事終了したはずなのですが何故かドライバを更新してみて頂戴などとメッセージが出ています。謎です。しかしカードが認識されてる様子もありません。第一、Ethernet カード特有の LED が光っていません。ちなみにロボットが活動を停止するその時、目の光が消えるもです。それに習って考えると、このカードは明らかに活動を停止しています。仕方なしに取説や箱などを見てみたのですが、トラブルシューティングめいたものはありませんでした。それどころか、

どこのメーカーかも、型番すらも記載されておりません。
誤字誤植ばかりで見るに耐えません。

どーなっとるんじゃあー!

これではメーカーの Web Site でトラブル事例の確認とか、最新のドライバを DL したりとかできません。せめて社名でも分かれば、と思っているとデバイスドライバの DISK に思い当たり、readme など参照すると、そこに Web Site の URL が。

ゴッド、ブレスミー!

 しかし何とメーカーは台湾の会社。英語が羅列されているすばらしいサイトでした。日本語サイトが用意されているとは微塵にも感じません。涙に曇る視界の中、トラブルシューティング、FAQ を読むも、該当事例には遭遇しませんでした。仕方なしにとりあえず最新ドライバを DL し、そうそうに退散いたしました。

ええ、私、根性ナシなんです。

そして zip 圧縮されたドライバを解凍してみると、そこには私の脳が反応する dir が存在していました。その名は Win95/a。その dir を発見した時私の頭の中で、ロッキーが自宅から商店街を抜け、そして公園の階段を駆け上っていくときに流れたあの曲が流れ始めました。その時もしあなたが私の傍らに居たとしたら、光を失いかけていた私の目に、燃えさかる炎が宿るのを見る事ができた筈です。道は拓かれました。後はその道を怒涛の勢いで駆け抜けるのみです。ドライバを更新し再起動を掛けると、カードの緑のランプが点灯しました。システムの ! マークも外れました。そしてファイルの共有と TCP/IP の設定をし、新旧 PC をケーブルで繋ぐと…

繋がった!

新 PC のネットワークコンピュータから旧 PC が見えました。後は Drag & Drop で思うがままにファイルを移動。とても快適。もーホント素晴らしい! マーベラス!! 家庭内 LAN 万歳!!!
ここでふと時計を見ると 21:00。何故か作業は 21:00 に終わる…そんな事を思いつつデータ移動作業は終焉を迎えた。

 後日、この Ethernet カードとサウンドカードの IREQ が競合していることが発覚。さらに悪い事に手動設定で IREQ を変更できなかったため、Ethernet カードは外され、机の引き出しの奥で静かに眠りについている。

この Ethernet カードが先のデータ移動作業以外に使われる事は無いだろう。


※デバイスドライバ更新でちょっと気をつけておきたいのは、INF ファイルの存在。一度デバイスドライバを入れた後、違うパスだけど同名のドライバを上書きで入れる時、INF が Windows の dir に既にあると、以前入れたしたドライバを上書きで入れてしまう (ドライバ更新できない) 場合があるので注意が必要という事。

仕上げの LCD

 この PC 購入計画において私が心に思い描いていた光景はこんな感じです。

ちっこい PC + LCD = CRT

つまりその、小さい PC と LCD を、現在使用している 15inch Display の場所に置き換えてしまおうという省スペース化が本来の狙いだったりするのです。いっそカプチーノみたいな極小 PC をとも思ったのですが、Pentium 3 1GHz 未満までしか載せられない様なので諦めました。やっぱ今の時代 1GHz over でしょ! Pentium 4 でしょ!!

Pentium Pro? なにそれ!?
えっ? MMX 使えないの!?
なに? その変なソケット
200MHz!? 消費電力低そうでいいね

等とののしられ続けた過去が、妥協を許さなかったのです。
 そろそろ買い頃間のある LCD、しかも今後の世界経済の好転を予想して SAMSUNG が LCD の部品価格を上げる、という噂もある上、さらにちょうど決算期、まさに買うなら今! そんな気配。時代の空気が私に告げている、LCD を買えと。
 そんな訳で、今週も秋葉原へ。行き先は前々から目を付けていたツクモのモニタ王国。
 やはり決算期ということもあり、いい感じに値下がりしています。15inch なら 5万、17inch なら 7〜8万といったところでしょうか。さすがに 18inch となると手が届きそうに無いので、手頃な(?) 17inch を購入しようと決意。そして AC アダプタアレルギーの私としては電源内蔵でなければなりません。この 2点を満たすものを店員さんに見繕ってもらうことに。そこで候補に上げてもらったのは次の 3点。
    電源内蔵 17inch Displayを呉れ、と言ったら紹介された候補
  1. SAMSUNG SyncMaster 170S (安い)
  2. SAMSUNG SyncMaster 170T (DVI 付き)
  3. NEC + 三菱のヤツ (スピーカ付き、機能は 170S 並で 170T と同じ値段)
機能的には大差なく、SAMSUNG 170T が DVI インタフェースを持っているのが特色。三菱のはスピーカが付いてますが、スピーカを持っている私にはムダな機能です。購入した PC に DVI インタフェースがあるだけに、170T を購入することにしました。
 いや〜しかし LCD Display って予想に反して重いですね。もっと軽いものかと思ってました。しかもハコでかいし(大体 250x600x600mm)。これを持って秋葉原の人ごみの中を歩くのはひどく困難でした。なにより駅が。改札抜けるのに一体どれだけの人にぶつかった事か。前にいたおっさん、本当にスマソ。身動きしにくいからガツガツ割り込みされるしね。電車に乗ったら乗ったで、ジャマにならない様に気を付けなきゃならないしね。電車に乗って開かない方の扉の脇を GET できた時、ホントにほっとしたものです。そして気づけば額にうっすらと汗が。この日、3月というのに東京は 20℃を楽々超え、花見にはもってこいの行楽日和。こんな重いものを持っていては汗がでるのも当然かと。そして電車を乗り継ぎ、亀有に到着。家路をしゃにむに歩く、歩く、歩く。重い、重い、重い。痛い、痛い、痛い(取っ手が手に食い込む)。持ち変える、持ち変える、持ち変える。家に付いた頃にはシャツがしっとりしておりました。
 そしてようやく部屋に到着。着替えもせずに箱を空たところ、私の目に予想外のものが飛び込んできました。

それは見覚えのあるような、四角く黒い物体

念のため本体を取り出してみると、やはり AC ケーブルのコネクタの代わりに丸い穴が付いている。さらに念のために取説を見てみると、接続方法の説明図にきっちりと DC アダプタが描いてありました。

主よ、なぜ私にこの様な試練をお与えになるのですか?

しばし呆然とした後、私は床にヘタリ込みました。自然と涙が零れ落ちてきました。私はもういやです。疲れました(実際、フィジカルに疲れている)。そしてそのまま大の字に寝転がりました。窓の外を眺めると、青い空を白い雲が駆け足に流れてゆくのが見えました。名も知らぬ鳥が飛んでゆくのが見えました。ああ、自由っていいな、その時確かにそう思いました。
 こ一時間ほど外を眺めているうちに、空がうっすらと赤みを帯びてきました。私はレシープトを取り出し、電話をかけました。

コリャー! どーなっとんじゃー!! 電源内蔵って最初に言っただろがー!!!

店員は、後で説明書見てみたらアダプタ付きでしたね〜。170S の方は電源内蔵なんですけどね〜、と軽くいなしました。さすがです。アキバの猛者どもを日々さばいてきたその実力は相当なものです。あまりに見事なさばきぶりに答え、特にゴネる事もせず、170S に交換して差額を返してもらう事に。しかし発送は来週との事。即ちこのでかくて重いムダな箱が、1週間ほど私の部屋に放置される事となったのでした。

…1週間後、朝の歯磨きをしているところへ 170S は無事届きました。念のため中身を確認してみました。17inch LCD 、案外デカい。それに結構重い。おお、ちゃんと電源直結だ。黒くて四角い物体は同包されてないし。ということで早速セットアップ開始。といっても古い PC と CRT を退かして新しい PC と LCD を置き換えるだけなんですけどね。ついでにここでサイズの比較でもしてみましょう。次の写真は同縮尺で新旧 PC を写したものです。
OLD PC + CRTNEW PC + LCD

いかがでしょうか。程よくダウンサイズしていると思いませんか? ちなみに価格はほぼ同じ 20万。5年の差こそあれ、これだけ省スペースでパフォーマンス増というのはうれしいものです。
 ちなみに旧 PC はどうなったかというと、兄に押し付けました。タダですけど。オークションで売れば幾らかにはなるんでしょうけど、メンドいので止めました。

蛇足:誤字誤植

あまりに誤字誤植だらけで読んでいて思わず笑ってしまった Ethernet カードの箱と取説を紹介しておきましょう。


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