about : The Grass Prison
私たちは食物を栽培するために、草木を抜き、田畑を作る。
私たちは他の動物を殺し、それを食物とする。
私たちは地面を掘り、鉱物資源を採掘する。
私たちは化石燃料を燃やし、電力を得る。
私たちは核分裂を起こし、そこから電力を得る。
この様に私たちは生きていく上で、常に環境を破壊している。
太古の昔より、環境と共存する事なく、環境を征服し服従させる事で、
私たちは生きてきた。
しかしその傍らで、破壊されるべきモノの静かなる反逆が始まっていた。
これは、駐車場に置いてある自転車に、隣の畑に生えた雑草が猛然と
襲い掛かっているところを、私が偶然写真に捕らえたものである。
雑草は自転車の背後からそっと忍び寄り、一気に襲い掛かった。
不意を付かれた自転車は為す術なく、雑草に取り込まれてしまった。
そして 30分後には、自転車は見る影も無く消えていたのだった。
この光景を見た瞬間、私は "人喰いアメーバの恐怖" を思い浮かべず
にはいられなかった。
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