about : 従者

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桃太郎といえば、日本人ならば誰もが知っている昔話だろう。
桃から生まれた桃太郎が、犬・猿・雉を従えて鬼を成敗する話だ。

この従者なのだが、何故ヒトでなく動物なのだろうか?
犬や猿もある程度は戦力になるだろうが、やはりヒトには敵わない。
雉に至っては殆ど役に立たないのではないだろうか。

それに従者と言っても所詮は動物、きびだんごを貰った位で
危険を顧みず戦ってくれるとも思えない。
普通、逃げ出すだろう。


この様に考えると、やはりヒトと契約により主従関係を結び、
鬼退治に向かうべきだと思うんだ。
なのにそこを敢えて動物を選んだのは、ひょっとすると
ヒトには相手にされなかったのではないか、そんな気がする。

お金が無かったのか、あるいは人望が無かったのか。
動物しか相手にして貰えなかった、そんな可能性すらある。

まあそんな部隊構成ででも鬼退治に向かったのだから、
桃太郎本人はかなり腕に自信があったのだろう。そして実際
鬼を倒したのだから、腕が立ったのだ。

その腕が立ったという点では、この話を子供に伝え聞かせるのは
ありかもしれないが、この人望の無さ、ヒトに相手にされない事から
動物へと逃避する辺りについて考えると、この話については
もう少し考え直さなければならない、そんな気がする。
−以上−

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