新聞の TV 欄を読む、これはとても楽しみな事だ。 どんな番組があるかをチェックするのはもちろんだが、 私にとってはむしろ、面白い文字列を発見するための 貴重な時間であり、貴重なリソースなのである。 この前も素晴らしい文字列を発見したので、それを記そう。 |
世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す |
これを見付けた時、心から "やった!" と思ったのは言うまでも無い。 こんな文字列を見つけてしまったからには、味わいつくさねばならぬ。 それは文化人としての義務だ。さあ、皆さんも一緒に! まず "世紀の謎" という辺りからして恐ろしいまでの気合の入り様だ。 だのに、じりじりと伝わってくる気合の空回り感。まずい予感が し過ぎるせいだろうか、おなかがきゅーんと痛くなってくる。 そして目線が "空飛ぶ円盤" に到達したところで、そのまずい予感が 確実性を帯びる。制御不能、まさあにそれだ。道を誤った狂信者の、 瞳孔の開ききった目、私にはそれが見えてしまう。 それが故だろうか、強気に "襲撃す" で締めくくってしまう断定感。 言い切った!言い切っちゃったよ!! そんな後先考えない強気が、私の魂を激しく揺さぶるのだ。 ちなみに原題は "EARTH VS.THE FLYING SAUCERS"。どちらかといえば まっとうなタイトルであり、時代からしてロズウェル事件に刺激された 作品である事は予想に難くない。だのにこれが日本に輸出された途端 この様なタイトルに変わってしまうのである。 素晴らしい。こんな素晴らしい偶然に感謝せずにはいられない。 近頃は原題をカタカナにしただけの誰にでもできる仕事しかしない 無気力さが目に付く邦題界だが、世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す の頃のやる気を思い出して欲しい。そして、邦題でしか味わえない 感動を、私にもたらして欲しい。 ※weblog でも軽く書いたネタですが、やはりこちらで 本気で書くべきとの判断から、weblog はゆるくまとめました。 |
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