今、中年の中間管理職に危機が訪れている。
上には頭が上がらず、下からはやれ役に立たない、
臭い、キモいと、酷い言われ様だ。
いや、俺の事じゃあない。そういう詮索は止してくれ、
悲しくなるから。
…
さあ、涙を拭き取りつつ件の件について考えてみよう。
まず、上に頭が上がらないのは仕方が無い。だって上なんだもの。
天に向かってつばを吐いたところで、それは自分にかかるもの。
なら下に吐こうじゃないか。
だが下と言っても、最近の若い者は礼儀も弁えずに軽口ばかり叩く。
上長の肩に手を回し、"カチョー、最近調子どーっすか?"
あまりの馴れ馴れしさに声を荒げ様ものなら、影で悪口大会の開催
ときたもんだ。そして翌日の朝になると、女子社員からはよそよそしくされ、
ひどい時には机に菊の一輪差しが置いてある、そんな事もしばしばだ。
違う、そうじゃない。我々はこんな仕打ちをされるために、
今まで辛い仕事を辛抱してここまでやってきたのではない。
そんな、悲痛な叫びを無くすため、彼らをプロデュースしたい。
上の者から信用され、下の者から舐められたりしない様に。
- 体の一部を機械化し、サイボーグとなる
- 科学の力を借りて、パワーアップを計るのだ!!
機械部分を露出させ、見た目にも強さをアピールすればなお良い。 欲を言えば、松本零二的な照準器風の目にしたりするといいだろう。 または左手が銃になっていたり。
- 頭にアンテナ状のものがついた宇宙人風の銀色の全身タイツを着用する
- 未来科学的な井出達が、"できるヤツ" 感を up させる事間違いなしだ。
難しい仕事も未来の技術力で難なくこなせるし、バカにするヤツ、 歯向かうヤツは光線銃で撃ってしまえ。撃たれたヤツは、きっと骸骨が 透けて見えるぞ。
- 頭に火山を戴く
- 頭に活火山を載せて行こう。不機嫌になるとマグマや噴煙が上がり、
周囲の者に内なる怒りをすっぱり示してやる事ができる。 周囲の者も、"マズい、課長はご立腹だ" とそこで引くだろう。 もし怒り心頭に達したなら、噴火してしまえ。オフィスには "大変だ、課長の怒りが爆発したぞ!!" という悲鳴がこだまする 事だろう。うまく温泉でも沸かせようものなら、若い女子社員から 週末毎、お誘いが来るに違いない。
- 巨大化する
- ヘンなペンライトみたいのを天にかざし、40m程に巨大化するといい。
ついでにM78星雲あたりから来るといい。気に入らない若い社員には、 手を十字にクロスさせ、謎の怪光線を発すればきっと倒せる。 都合が悪くなったら空を飛んで宇宙へ消えてしまえばいいだろう。 地球には 3分しかいられないみたいだが、体質なんだから仕方ないと、 会社もきっと分かってくれるはずだ。
如何だろう? これらは本の一例に過ぎないが、想像力は無限大、アイディアは
まだまだ広がりそうだ。こんな事、不可能だって? いいや、そんな事は無い。
ちょっと前まで不可能だと思っていた事も、いつの間にか現実になっている、
そんなものはそこかしこに転がっている。キミ達が少年の頃夢見てきた
SF の世界は、ごく一部で現実になってきているのだ。だから心配するな。
人間が想像した事の多くは、いずれ創造される。
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