about : 日本の医療を考える

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風邪で 3日ほど休みましたのでその間のネタなどを。

"風邪引いたな" そう思った初日、私は会社を休んで
病院に行くことにしました。最近職場で流行り病的に
風邪を引いている方が多く、その方々が長患いをして
いるのをみていただけに、早期治療こそ肝要と思いまして。

朝体温を測ると 37℃後半の熱。死ぬほどつらいという
状況ではありませんでした。外に出てもちょっと感覚が
ゆらつく位で。そんな中、徒歩で病院に向かいます。
病院に着いたのは 10:11。9:00 診察開始なので少々
ゆっくり目の到着です。実はこれは戦略であり、朝一番から
来てる人がある程度さばけた頃に行けば、無用に長い時間
待たされることはあるまいという読みなのです。

しかしこの浅知恵が、不幸を招くことになろうとは、
誰も知るよしもなかったのでした。

11:00…まだ順番は来ません。
12:00…まだ順番は来ません。
13:00…まだ順番は来ません。

この時点で、もう午前中ではありません。
さらに追い討ちをかけるように少々容態が悪くなってきました。
意識が虚ろになり気味に、寒気も厳しくなってきました。

そんな状態でいると、ようやく私を呼ぶ看護婦さん声が聞こえました。
看護婦さんは "白衣の天使" 等と表現されることがありますが、
その時は本当にそう思いました。
かなり老齢の天使でしたが。

そして体温を測るよう指示され、体温計を脇に挟み診察を待ちます。
診察室には担当の先生の名前が表示されています。なんと院長先生
が診てくれるようです。これはありがたい。ブラックジャックの様な
鋭い診察で、私を健康へ導いてくれるに違いありません。
そんな事を考えていると。私の番が来ました。
苦悶の表情で体温計を渡すと、院長先生はこう言いました。

あ〜、36度2分ね。

私は固まりました。
おかしいよ。どう考えても朝の 37℃後半よりは高くなってるハズなのに。
逆説的に言うと、36度2分でこの辛さってどういう事か。

広樹: 出掛けは 37℃後半だったんですけどね。
先生: ああ、下がったんだ。

違うんだ、先生ぇ〜。
計り間違えというかきっと脇毛がインシュレータになっていたとかに
違いないんだよ〜。しかしそんな事をしつこく言い訳する気力も無く、
打ち捨てて診察続行。

先生: どうしたの?
広樹: 多分カゼです。
先生: あ〜、前にも来てるねぇ。そん時とおんなじ薬処方しときましょう。

えっ! それだけですか、院長先生!?
3時間も待って診察は 3分だけですか。前に処方した薬出すだけですか。
せめてこう、注射的なものとか、何がしかの検査とか、
ほら、パンダでさえ CTスキャンしてもらったりするご時勢なのに。
(損保ジャパンダではなく本物パンダの CT姿)

帰り道、家が遠く感じました。
でもそれも、その後さらに 2日寝込むハメになった事も、
単なるカゼのせいだけじゃないよな、と思います。
−以上−

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