確か日本では更生を目的として刑罰を与える事になってるんだよな。 だったらさ、どんな犯罪にも必ず無期懲役が相応しいんじゃないかって思うんだよね。いや、裁判官が犯罪の深刻さや犯罪者の状態から刑を決めるのもいいかもしれんけどさ、それってその場の状態のみでしか判定してないじゃない。受刑中に受刑者が変化して、更生するかを見なきゃいけないのに、その前に "コイツならこの程度で更生するだろう" って判定するのはおかしい。それに加えて、犯罪の深刻さで刑が決まってるのもヘンな話だ。更生するに必要な期間は、罪の関数ではなくその犯罪者の関数のはずだ。
その延長上に、死刑を考えてみよう。 これらはポイントが "更生するかどうか" であって、"罰じゃない" 場合の話。 だからもし死刑にするんなら、これは罰だってきっぱり言うべきだと思うんだよね。 何が正しくて何が間違ってるなんていう二元論は時間の関数だから危険だし、人が人を裁く事ができるのかなんてくだらない議論もある。でも現実には、それをしなければならないんだって。明らかに他人の権利を侵害しているヤツが居て、それを防ぐのは人間しかいないんだし、二元論で裁くしかないんだよ、と。だた出来る限り公平な裁きにするために、法律と裁判っていう仕組みを作った訳じゃないかと。
だから現行のやり方でいくなら、罰なんだって言っちまおう。 上の様な矛盾があるので、法律家の理想とか常識とかに対して疑問を持っているんですよね。理想と現実が全く合致していないじゃないですか。しかも法曹界には、一般には受け入れ難い次のような理論がまかり通っているんですよ。 裁判を長引かせる事は、死刑になるであろう被告の利益となる。だから裁判を長引かせる。
しかし、被告の利益を追求するのは法の目的なのか? "法が本来守るべきもの" は一体なんだろう。 |
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