天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと言えますが、
社会は人の上に人を置き、人の下に人を置いて是を治むるとも
言えます。
　社会にはヒエラルキーがあります。その階層は、上に上がる
につれその座席数が減っていきます。そしてその少ない座席を
獲得するために人はもがくものです。

　上の階層に行けばいくほど座席数が減るが故に、その座席を
占める者には、より多くの責務がのしかかる事でしょう。

　ここで一枚の山の絵を思い浮かべで下さい。そしてその絵に
横線を引いてみましょう。山の部分が人のヒエラルキーです。
山以外の部分、例えば空の部分、がその責務やら何やらの
ヒエラルキーと見るとどうでしょうか。上には上の、難しい
問題があるという事が想像できるのではないでしょうか。

　人生はゲームとは違いますから、上がりなんてありません。
その立場に立ってしまえば、その重圧はずっと続きます。分相応
ってやつを見極めないと、その立場の重圧に潰されてしまい
かねません。生きるってのはけっこう難しい事なんでしょうか。

−以上−