about : 広樹、ピカソ展へ行く

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 会社の売店でピカソ展の安チケットを売っていたので、行ってみる事にした。
1400円のところを 1000円とするあたりの良心に打たれたからであって、
はっきり言ってピカソ、抽象画には興味が無かったりしてました。写実画は
好きなんですが。

 上野の公園口からでて歩いていくと、既に長蛇の列。30分の札が掛かってる。
あ〜あ、やっぱ来なきゃよかったなどと思いつつ並ぶ。その間周りの人の
ネガティブな会話を聞いてさらに気分が悪くなる。やれ土日に来てんじゃねぇ
とか、入ってもこの列のまま流れ作業のように見るのよとか…そういうこと
思っても言うべきじゃないような気がするんですけど。特に絵とか見るとき
なんて、その時の精神状態でよかったり悪かったりするんだし。それに
抽象画ならなおさらのことでしょう。あんた、きっと楽しめないよ。

 さて中に入ってみると案外込み入っている訳でもなく、落ち着いて見る事が
できた。展示は年代順で、年を経るごとの変遷が分かりやすくなっていて
説明も豊富にあった。展覧会ってただ絵が飾ってあるだけだと思ってたけど
違うのね。これなら素人にも分かりやすいわ。

 ピカソって言うとやっぱりキュビズムという印象が強いですが、それだけ
ではないんですね。若い頃は写実的な絵を描いてるし、必ずしも鼻が出っ張ってる
絵ばかりじゃない。女性の丸みとかをどう表現するかとか、おっそろしく
こだわってたり。それにあの描画法は西洋の彫りの深い女性を上手く表現
してたりする事が分かりました。女の横顔(って絵だったかな? )をみた
あたりでそう思いました。まだ甘い? 僕の見かた。幾つかは僕にも
理解できる絵もあって、特に晩年のは面白かった。熱狂的ピカソファンとまでは
いきませんが、まあいいかなとは思えるようになりました。

 しかし、ピカソって助平なのね。いや〜ん、エッチィ。

−以上−




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