お国は何故か大学のみ 9月入学にしたいそうです。今日の新聞に載って
おりました。でも高校以下の入学を変える気は無いみたいです。つまり
約半年の間、入学生をほったらかしにして、大学入学機構を世界標準に
したい、ということです。入学時期を変えるのが大学からの要望なのか
国の方針なのか分かりませんが、若いうちの半年間を一体何処へ廃棄
させるつもりなのでしょうか。青年老いやすく学成り難しといいますが
個人の訓えもどこへやら、といった具合。せめて受験時期もずらして
くれれば、勉強時間を十分取れて良いのかなとも思いますが、新聞には
その間、奉仕活動でもしたらいい
なんていう意見があると書いてあったりしてまして。ホント、役人って
クズばっかり。奉仕活動が少年犯罪を減少させるという確証も無いのに
機構のみ先走らせるのが果たしてよいのか? そういった態度で臨んだ
今までの教育は間違っていたのではないのか? また同じてつを踏むのか?
本気で考えてないんだったら役人ヤメロ。今までのゆとり教育だって
結局は塾依存を高めて教育費の高騰と学校の形骸化を推し進めただけに
なったじゃないか。本来何が必要で何が不必要かを再協議し、不要な
負担をかけずに効率よく学べるシステムを本気で考えなければマズイ、
教育はとても危険な領域に入っているのだよ。

　大人の世界では、学生時代に勉強したむつかしい理屈を使った事がない
という意見があります。でもそれらは、自分達が如何に簡単な仕事を
しているか、いかにノウハウのみに頼った仕事をして生きているかの証明
でもあり、それを聞いた時、私はその人の仕事がよほどツマラナイもの
なのではないか、と思ってしまいます。皆が皆難しい仕事をしなければ
ならない、という訳ではありません。仕事の分野によって要求される
能力も異なります。しかし、その分野のエキスパートになるには、
その分野の高度な専門知識が要求されてしかるできです。
故に、上の言は、その分野のエキスパートでない人か、すべき勉強を
間違えた人の言である、と結論できます。上の様な言など信用せず、
学んだ事をフル活用できる、勉強と仕事のエキスパートに成れる人を
育てる、そういう環境を造るのが、今の大人の成すべき事なのではないで
しょうか。そのためにはまず柔軟な教育体制と、当然学生の自覚が必要に
なってきます。自分の学びたい物を明確にできる事。それには皆で手を
繋いで仲良くお勉強しましょう的なシステムや、管理しやすいシステムや、
大学受験に受かりさえすればよいというシステムや、入ってきた学生は
取り敢えず 4年で卒業させちまえというシステムは、はっきり言って
糞食らへです。最低限必要な教養過程と専修・単位制へ移行して行くしか
ないんでしょう。入学とか進級という形も徐々に無くして行く事こそ
将来の教育の理想像であるように思っています。

　ちなみに英語教育の推進は、ネットワーク社会を見据えれば、しごく当然
な事であり、私は賛成です。少なくとも私が生きている内に、英語を
共通言語(対外インタフェース)とし、日本語はメインの地域言語として利用
するような社会になるんじゃないですかねぇ。

−以上−