年明けから寒い日が続きますねぇ。もはや老い先短いこの老体には
冬の寒さが身に沁みまする。この夜が開けた時、果たして私は目覚める
事ができるのか、と疑問を抱きつつ就寝する毎日でございます。

　そんなある日、目覚めに私室の畳の上に黒い綿埃のやうなものが
落ちているではありませんか。暗いと視力が極端に落ちるものでそれが
一体何やら気付かずに暫し過ごしておりました。そして朝の身支度を
終えてさてお勤めに出ようとした時、ふとそれを良く見てみると…
ゴキブリでございました。
しかも死んでいるのではなく、行き倒れの様な案配。どうやら私室の
温度が極端に低いため、移動途中で動けなくなったようでございます。
朝からいたく気分が悪くなりました。ゴキブリを見たからではありませぬ。
ゴキブリでさえ行き倒れる、そんな私室の環境に、でございます。
時々室内で、冷たい風の流れを感じる事があったりするし。

−以上−