西暦16XX年、日本は戦の炎に包まれた。 あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。 だが、日本人は死に絶えてはいなかった。 こんな背景から始まるこの物語は、 戦乱の続く江戸に現れた一人の男、ケンシロウが放つ、 一子相伝の暗殺拳、北斗神拳 (江戸っ子版) を軸に展開する。 戦禍に飲まれた江戸は荒廃し、暴力が支配する世界となっていた。 荒くれ者が暴れ馬や改造大八車を乗り回し、 "シャッハー、汚物は消毒だ〜っ!" 等と吠え、弱き者から略奪を繰り返していた。 その場面に居合わせたケンシロウが、 北斗神拳を繰り出し、人々を救う。 北斗神拳とは、人体の気の流れにある経絡秘孔 (けいらくしこう) を突く事で、 その者の人体を破壊する拳法である。 北斗神拳の中でも有名な技に北斗百裂拳 (ほくとしゃくれつけん) があり、 素早い拳の連打で相手の秘孔を突き、内部から破裂させる強烈な技である。 その技を喰らった者は、破裂と同時に "しでぶっ!" 等の断末魔の悲鳴を上げつつ 破裂し、絶命するのである。 |
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