私は身長が 179cmある。ちなみに子供の頃から大きく、
中学入学の時に 175cmあった。そのため子供の頃から
世界を俯瞰(ふかん)で見続けてきた。そのため私は普段から
猫背でうつむきぎみ。
　また電車に乗っている時などは窓枠が目より下のため、
外、特に空模様を見ようと思ったらまず膝を曲げ、顔を
起こしてようやく空が見える、といったあんばいである。
身長は高けりゃ高いで案外不便。私には自由に空を見上げる
事も許されぬのかと憂うつな思いであった。

　しかし先日電車に乗っている時何気なく外を眺めていると
不意に私の目に夕暮れの空が映った。見慣れぬその景色に
少々感動した。しばしその景色を観ていて、あれ、何で空が
見えるんだろう、と考えた。まあなんのこともない、その時
乗ってたのは京浜東北線で、窓枠が広かったんだよね。

　窓の外を見る、夕暮れ時の空を見る、ただそれだけの事で
感動してしまう私も安いものだ。またこんな事が経験できな
かった私は不幸だったのかも知れない。しかし今まで見る
事ができず、今初めて見る景色だからこそ感動できたのだと
思えば、逆に私は幸せ者かもしれない。とまあポジティブに
とらえておこう。

−以上−